【中学地理】日本のエネルギー発電(水力・火力・原子力の比較)

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日本の発電・電力(水力・火力・原子力)の比較と違いです。東日本大震災以降、このあたりの問題の出題も増えていきました。今回は、日本の電力の変遷です。これは頻出されるところなので、確実におさえましょう。それでは、中学地理の「日本の資源・エネルギーと電力」をみていきましょう。

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日本の資源

資源を輸入にたよっているのが日本です。現在の日本は鉱山資源の多くを輸入に依存しています。原油や天然ガスは西アジア、東南アジアなど、鉄鉱石や石炭はオーストラリアなどです。

戦後、ダムの水を利用した水力発電が多かったですが、高度経済成長期以後に火力発電が大きな割合を占めるようになります。その後、原子力発電の拡大が進められてきましたが、2011年の東北地方太平洋沖地震による事故で原子力の利用が見直され、再生可能エネルギーを利用した発電も気体されています。

水力・火力・原子力の比較

発電 内容
水力発電 1950年頃までは電力の中心
火力発電 化石燃料を燃焼。温暖効果ガスを排出。
原子力発電 福島第一原子力発電所事故を受け、エネルギー政策見直し。
  • 資源の活用と環境の配慮…再生可能なエネルギーを活用しリサイクルを積極的に行う。
  • 新エネルギー太陽光や風力などの再生可能なエネルギー、バイオエタノールなど。
持続可能な社会
将来の世代のことも考えて、限りある資源と環境を利用するという考え方です。たとえば、再生可能エネルギーの利用、資源の消費の見直し、省エネルギーの技術の活用などが挙げられます。

水力のメリット・デメリット

  • メリット:温室効果ガスや廃棄物を生み出すことのない、環境に優しい発電システム
  • デメリット:電気の需要に合わせて作り出す電力を変化させることが出来ないため、一日の電力すべてを現在の揚水式水力発電でまかなうことは難しい。また、異常気象による急激な降水量の変化等に対応できなくなってしまうことなどが問題。

火力のメリット・デメリット

  • メリット:石炭や石油などの原料を調節することで火力の調節がしやすいのが特徴で、エネルギー消費量の多い時間帯にあわせて発電量を変えることが出来るのが大きな利点。
  • デメリット:資源の枯渇と主な産出国が中東で情勢が不安定な地域であることから、供給が安定して続けられなくなっているのが問題。また、大量の二酸化炭素や窒素酸化物などを排出するシステムであるため、環境面での負荷が大きな問題。

原子力のメリット・デメリット

  • メリット:少量の資源で長期間エネルギーを生産することが出来るのが特徴。また、二酸化炭素などの温室効果ガス排出量はほとんどありません。安定したエネルギーの供給が行える事が大きな特徴。
  • デメリット:大きな問題点は、放射能を含んでいるウランを原料としていること。放射能は土壌や大気をも汚染してしまう危険な物質なので、事故なので漏れると大きな被害に。
中学地理
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この記事を書いた人
君島琴美

Examee編集長。このサイトでは、理科以外の教科を担当。基礎学習サイトPikuuのライターも務める。普段の学習塾では、数学、面接、総合型選抜対策の講座を受け持つ。エグゼクティブ講師として、数々の難関高校、難関大学への合格者を輩出している。

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