中2理科「化学変化と質量」質量保存の法則とは?

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中学2年理科。今日は「質量保存の法則」について学習します。化学変化が起こった後の物質の質量にどのような変化がみられるのか見ていきましょう。

質量保存の法則

質量保存の法則とは、化学変化の前後で、物質全体の質量は変化しないという法則です。質量保存の法則のポイントは、化学変化に関係する原子の数です。

化学変化の前後で、物質を構成する最小の粒である原子がどのように変化するのかを見ていきましょう。下の図は、水の電気分解のようすを表しています。化学変化後は、水が気体の水素と酸素に分解されます。

質量保存の法則

化学変化の前後で、なぜ質量が変化しないのかを問われます。

化学変化の前後で、

  • 原子結びつき方(組み合わせ)変化する
    →違う物質に変化する
  • 原子種類変化しない
    →物質全体の質量は変化しない

なぜ、化学変化の前後で質量が変化しないのかと問われた場合、「化学変化の前後で、原子の結びつき方は変化するが、原子の種類と数は変化しないから」と答えましょう。

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沈殿ができる反応

水溶液の硫酸と水酸化バリウム水溶液を混ぜる実験をします。質量保存の法則が成り立ちますので、化学変化の前後で物質全体の質量は変化しません。

  • 硫酸+水酸化バリウム水溶液→硫酸バリウム+水
    H2SO4+Ba(OH)2→BaSO4+2H2O

硫酸バリウムは水に溶けにくい物質ですので、白い沈殿になります。空気中に気体が逃げて行ったり、空気中の酸素が反応しているわけではないので、化学変化前後で物質の質量は変化しません。

気体が発生する反応

固体の炭酸水素ナトリウムと塩酸を混ぜる実験をします。密閉した容器内で実験を行えば、化学変化の前後で物質全体の質量は変化しません。

  • 炭酸水素ナトリウム+塩酸→塩化ナトリウム+水+二酸化炭素
    NaHCO3+HCl→NaCl+H2O+CO2

炭酸水素ナトリウムに塩酸を加えると気体の二酸化炭素が発生します。密閉した容器内で実験を行えば、発生した気体が空気中に逃げないので、物質全体の質量は変化しませんが、気体の発生後、容器のふたを開けると、発生した二酸化炭素が空気中に逃げ、反応後の質量はその分減少します。

空気中の酸素が化合する反応

金属の銅粉を空気中で加熱すると、空気中の酸素が化合し黒色の酸化銅ができます。化合した酸素の分だけ質量が増加します。

  • 銅+酸素→酸化銅
    2Cu+O2→2CuO

式を見ればわかるように、化合した酸素の分だけ加熱後の物質の質量は増加します。しかし、反応前に反応した酸素の分もあわせて質量を考えると、全体の質量は変化していません。

質量保存の法則 練習問題

  1. 化学変化の前後で物質全体の質量が変化しないことを何というか。
  2. 化学変化の前後で、物質全体の質量が変化しない理由を「原子」という語句を使って簡単に説明しなさい。
  3. 1は状態変化でも成り立つか。
  4. 硫酸と水酸化バリウム水溶液を混ぜると何という沈殿が生じるか。
  5. 密閉した容器内で炭酸水素ナトリウムに塩酸を加えると、化学変化の前後で質量は変化するか。
  6. 5の後、容器のふたを開けると質量はどうなるか。
  7. 6のようになる理由を、発生した気体の名称を使って簡潔に答えよ。
  8. 銅を空気中で加熱すると、加熱後の物質の質量はどうなるか。
  9. 8のようになる理由を簡潔に答えよ。

解答

  1. 質量保存の法則
  2. 原子の結びつき方は変化するが、原子の種類と数は変化しないから。
  3. 成り立つ
  4. 硫酸バリウム
  5. 変化しない
  6. 減少する
  7. 発生した二酸化炭素が空気中に逃げていったから。
  8. 増加する
  9. 空気中の酸素が化合したから。
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