生物のつながり。炭素の循環に関する問題演習を行います。空気中を二酸化炭素として存在している炭素が、自然界をどのように循環しているのか確認しましょう。
炭素の循環の確認問題
- 炭素は、空気中を何という物質として循環しているか。
- 炭素は、生物間を何という物質として循環しているか。
- 植物が、有機物をつくりだすはたらきを何というか。
- 植物などがつくりだした有機物を食べる生物を、自然界の何というか。
- 呼吸により、有機物を無機物に分解する生物を、自然界の何というか。
- 5は、具体的に何類と何類がいるか。
解答
- 二酸化炭素
- 有機物
- 光合成
- 消費者
- 分解者
- 菌類、細菌類
【練習問題】炭素の循環
下の図は、生物とその周りの環境での炭素の循環と生物どうしのつながりを表している。A~Dは生物を表しており、x、yは生物のはたらきを表している。次の各問いに答えよ。
(1)問題文中の下線部のことを何というか。
(2)図中のxとyの生物のはたらきの名称を答えよ。
(3)図中のAからB、BからCの矢印で表される炭素の移動では、炭素は何という物質に含まれて自然界を移動しているか。
(4)図中のAからB、BからCの炭素の移動を何というか。
(5)Aはそのはたらきから自然界で何と呼ばれているか。
(6)Aのはたらきを、「有機物」「無機物」という語句を使って簡潔に書け。
(7)Dはそのはたらきから自然界の中で何と呼ばれているか。
(8)何らかの原因で、Bの数が急に減少した場合、AとCの数は一時的にどうなるか。簡潔に書け。
(9)A、B、C、Dにあてはまる生物として正しい組合せを次の中から1つ選び記号で答えよ。
ア A ミミズ B モグラ C ススキ D カツオ
イ A ミカヅキモ B ミジンコ C メダカ D ミズカビ
ウ A ケイソウ B ゾウリムシ C フナ D カツオ
エ A イネ B バッタ C カエル D モグラ
【解答・解説】炭素の循環
(1)生態系
生態系とは、生物とそのまわりの大気・光・水などの環境をひとまとまりとしてとらえたものです。
(2)x:呼吸 y:光合成
すべての生物が行っている、酸素を取り入れてに二酸化炭素を排出するはたらきを呼吸といいます。光合成は、生産者だけが出来るはたらきで、二酸化炭素を取り入れて有機物を合成するはたらきです。このときに余った酸素が排出されます。
(3)有機物
Aは光合成を行っているので生産者(植物)になります。植物の光合成のはたらきで、空気中にあった二酸化炭素の中の炭素は、有機物のデンプンの中に入ります。
(4)食物連鎖
Aは生産者の植物、Bは消費者の草食動物、Cは消費者の肉食動物になります。このA~Cの食べる食べられるの関係を、食物連鎖といいます。
(5)生産者
植物は、自然界で唯一、無機物の二酸化炭素と水から、有機物のデンプンを作り出すことができます。このはたらきから、植物は自然界の中で生産者と呼ばれます。
(6)無機物の二酸化炭素と水から、有機物のデンプンをつくる。
生産者である植物は、光合成のはたらきにより、無機物の二酸化炭素と水から、有機物のデンプンをつくりだします。
(7)分解者
デンプンなどの有機物を、無機物の二酸化炭素と水に分解するのが分解者です。このはたらきは呼吸によって行われます。
(8)A:増加する C:減少する
Bが急に減少すると、Bに食べられていたAはの数は一次的に増加します。また、CはBをエサとしていたので、Bの数が急に減少するとCの数も一時的に減少します。しかし、長い時間をかけて元の数の状態に戻ります。
(9)イ
Aが生産者である植物、Bが草食の消費者、Cが肉食の消費者、Dが分解者である菌類・細菌類である組み合わせはイになります。
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