中2理科|質量保存の法則の計算問題|テスト対策問題

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質量保存の法則の練習問題に挑戦します。気体の発生問題とあわせて出題される場合が多いようです。あわせて確認しましょう。

ポイント 質量保存の法則のポイント

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【対策問題】質量保存の法則

問題下の実験は、密閉容器内での気体の発生実験である。これについて、次の各問いに答えなさい。

実験

質量保存の法則①右の図のように、気体発生用密閉容器内に、炭酸水素ナトリウムとうすい塩酸を入れ、電子てんびんを使い質量を測定した。このときの質量は45.6gであった。

②次に、容器を傾け、炭酸水素ナトリウムとうすい塩酸を反応させた。このとき、気体発生用密閉容器のふたは空いておらず、容器は発生した気体でふくらんでいた。しばらくたって、電子てんびんで質量を測定した。

③最後に、容器のふたを開けると、プシューと音がした。その後、電子てんびんで質量を測定したところ、41.2gになっていた。

(1)実験②で、炭酸水素ナトリウムとうすい塩酸を反応させたとき、何という気体が発生するか。気体の名称を答えなさい。

(2)実験②で、電子てんびんを使って質量を測定した結果として正しいのもを、次のア~ウの中から一つ選び、記号で答えよ。
ア 45.6gよりも増加している。
イ 45.6gよりも減少している。
ウ 45.6gで変化がなかった。

(3)実験②と実験③から、発生した気体の質量は何gだとわかるか。

(4)この実験は質量保存の法則について調べる実験である。質量保存の法則についてまとめた次の分の( )に適する語を入れなさい。

化学変化の前後で、原子の組み合わせは( ① )が、原子の( ② )と数は変化しない。

(5)この実験で起こった化学変化の化学反応式を書きなさい。

【解答・解説】質量保存の法則

(1)二酸化炭素

炭酸水素ナトリウムから発生する気体は二酸化炭素である。炭酸水素ナトリウム加熱しても、水を入れても、うすい塩酸に入れても、すべて二酸化炭素が発生します。

(2)

化学変化で発生した二酸化炭素が容器の外に出ていないので、反応前後の質量は変化しません。容器のふたを開けると、発生した気体が空気中に逃げ、その分質量が減少します。

(3)4.4g

容器のふたを開けると、発生した気体が空気中に逃げ、その分質量が減少します。したがって、発生した二酸化炭素は、
45.6g-41.2g=4.4g
だとわかります。

(4)①変わる(変化する) 種類

化学変化の前後で、原子の組み合わせ(結びつき方)は変化しますが、原子の種類と数は変化しません。したがって、化学変化の前後で、物質全体の質量は変化しません。これを質量保存の法則といいます。

(5)NaHCO3+HCl→NaCl+H2O+CO2

炭酸水素ナトリウムにうすい塩酸を加えると、塩化ナトリウムと二酸化炭素と水が発生します。化学変化の前後で、原子の個数が一致しているので、係数をつける必要はありません。

中2理科
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Exameeでは、理科の記事を担当。中学基礎・基礎学習サイトPikuuの編集長も兼任。普段は、学習塾で理科、高校生物、高校物理、高校地学を担当。丁寧でわかりやすい授業が好評を博する。

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