【中学公民】為替相場の変動(円安・円高)のポイント

為替相場の変動アイキャッチ画像 中学公民
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中学公民「円安・円高」ポイントについてまとめています。ニュースでよく耳にする「円安・円高」という言葉。テストでも頻出のテーマですが、「円安になると何が起こるの?」「円高だと日本経済にどんな影響があるの?」と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。

為替相場の変動は、輸出入の価格や私たちの生活、企業の利益 に大きな影響を与えます。本記事では、円安・円高の仕組みや、それぞれのメリット・デメリットをわかりやすく解説 します。しっかり理解して、定期テストでの得点アップにつなげましょう!

円高と円安のちがいは、円をドルにかえたとき、円の価値が、どうなるかで見分けることが大事です。
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為替相場の変動のポイント

項目 円安(1ドル=150円など) 円高(1ドル=100円など)
意味 円の価値が下がる(外国の通貨に対して円が安くなる) 円の価値が上がる(外国の通貨に対して円が高くなる)
輸出(海外への販売) 有利(日本の製品が安くなるため、売れやすい) 不利(日本の製品が高くなり、売れにくい)
輸入(海外からの購入) 不利(外国の商品が高くなる) 有利(外国の商品が安くなる)
国内の物価 上昇しやすい(輸入品の価格が上がるため) 下がりやすい(輸入品の価格が下がるため)
旅行 海外旅行が割高(円の価値が低いため、現地で使えるお金が減る) 海外旅行が割安(円の価値が高いため、現地で使えるお金が増える)
外国人観光客(インバウンド) 増加しやすい(日本旅行が安く感じる) 減少しやすい(日本旅行が高く感じる)
企業の影響 輸出企業が好調(自動車・電機メーカーなど) 輸入企業が好調(小売業・エネルギー関連など)
輸入に頼る企業は負担増(原材料・エネルギーの価格が上がる) 輸出企業は売上減(海外での販売価格が上がるため)
経済全体への影響 景気が良くなりやすい(輸出増加・企業収益向上) 景気が悪くなりやすい(輸出減少・企業収益低下)

円安・円高の具体例

1ドルが110円から100円になると、1ドルに対して円の価値は上がる。これを円高という。逆にドルに対して円の価値が下がることを円安という。

日本がアメリカへ1台  1000ドルでテレビを輸出 日本がアメリカから1台 1000ドルのパソコンを輸入
1ドル= 110円 のとき 1000ドル× 110円=11万円 1000ドル× 110円=11万円
1ドル= 100 円 のとき 1000ドル× 100 円=10万円 でしか売れない 1000ドル× 100円=10万円 で買える
  • 為替相場(為替レート)…異なる通貨の交換比率のこと。かつては交換比率が固定されていたが、現在、需要と供給の関係で変化する変動為替相場となっている。
  • 国際通貨基金(IMF)…国際連合の経済社会理事会の専門機関で、為替相場の安定や貿易の拡大をはかるために、短期の資金を供給する機関

円高と円安の影響

円安・円高

円安・円高

<円高が進んだ場合>

  • 企業が輸出すると、利益が以前より少なくなる。
  • 企業が輸入すると、品物の値段は、以前より安くなる。

<円安が進んだ場合>

  • 企業が輸出すると、利益が以前より大きくなる。
  • 企業が輸入すると、品物の値段は、以前より高くなる。

為替ポイント

  • 1ドルが110円から 1000円になるような場合を円高といい、110円から120円になるような場合を円安という。
  • 1ドルが110円のとき、日本の11万円のテレビをアメリカに輸出すると、アメリカではそのテレビは、11万円悪110円=1000ドル、100 円に上がると11万円悪100円=1100ドルとなる。
  • 円高になると、日本の企業が輸出をするとき、利益が以前より少なくなるが、輸入をするとき、品物の値段は、以前より安くなる。
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