【中学社会】知っておきたいEUの課題点と対策まとめ

EUの課題と対策アイキャッチ画像 中学地理
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EUの課題についてです。まず、「EUとは何か」から確認したあとに、そのEUの課題についてみていきます。

EUの課題点

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EU(欧州連合)の設立

1967年、EC(ヨーロッパ共同体)が成立。1993年、EC(ヨーロッパ共同体)はマーストリヒト条約に基づきEU(欧州連合)に発展し設立。

経済統合に加え 外交・安全保障の分野でも統合が進みヨーロッパの国家統合体となった。加盟国は東欧まで拡大。本部はベルギーのブリュッセル。

EUのしくみと役割

国境を自由に変えられる仕組み。資本・商品・労働力の移動の自由化=市場統合。欧州議会と立法機能及び予算権限を共有し、共通外交及び安全保障政策と経済政策調整で中核的な役割を担う。

EU統合による生活の変化し、加盟国間では、入手国の手続きをなくす取り組みが進められています。輸出・輸入の際、税金がかからず、資格や製品の規格も共通です。共通のお金ユーロも多くの国で導入され、 EU内で人々や商品の移動が自由になり、産業や生活の向上を目指します。

  • ECB(欧州中央銀行)…1998年に設立。1999年には欧州の単一通貨ユーロを導入。ユーロは2002年から現金通貨としても使われるようになった。
  • リスボン条約…2007年調印。EU大統領(欧州理事会常任議長)、EU外相(外務・安全保障政策上級代表)が置かれた。

EUの課題と対策

【1】地域内格差…東ヨーロッパ諸国など近年のEU加盟国は工業化が遅れ、所得が低い傾向があります。これらの国々がドイツやフランスで働きに来るため、ドイツやフランスでは失業者が増加。一方で、賃金の安い東ヨーロッパにドイツやフランスからの工業が移転する動きもあります。また EU加盟でユーロ導入を見送る国もあります。

【2】政治の相違…EUは政治的を結びつきを強めています。しかし、加盟各国の考え方の違いもあります。イギリスのEU離脱は、その最たる例で、英国のEu離脱に伴う不確実性は、今後、世界経済に大きな影響を及ぼす可能性もはらむ。

【3】移民問題…受け入れた移民の社会への統合が課題となっており、EUの基本的な価値観の理解や言語能力の向上、職業訓練へのアクセスなどに関する施策が必要

【対策】
経済格差の解消→ヨーロッパ地域開発基金(ERDF)による資金援助。環境考急の対策→ヨーロッパ環境機関・ライン川保護国際委員会の設置、長距離越境大気汚染条約の締結、環境税(炭素税)導入。

欧州債務危機においては、ユーロ参加国は財政赤字をGDPの3%以下にするというルールがある。世界的な金融危機からギリシャ財政危機までの流れの中で、有効な金融・財政政策がとれなかった。現在、欧州金融安定化基金の創設によって対応にあたっている。

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