中学歴史の「江戸時代(元禄文化と化政文化)」の比較です。よく入試やテストでも出題されにも関わらず、おろそかにされがちな文化についてです。中でも、元禄文化と化政文化は、登場する人物、ジャンルも多く混乱します。しっかり整理、比較しながら覚えていきましょう。それでは、中学歴史の「江戸時代(元禄文化と化政文化)」の比較です。
元禄文化と化政文化
比較 | 元禄文化 | 化政文化 |
時代 | 江戸前半 | 江戸後半 |
場所 | 上方(大阪) | 江戸 |
特徴 | 町人中心 | 庶民中心 |
浮世草子(小説) | 井原西鶴 | 十返舎一九・滝沢馬琴 |
俳諧(俳句) | 松尾芭蕉 | 与謝野蕪村・小林一茶 |
人形浄瑠璃 | 近松門左衛門 | |
装飾画 | 尾形光琳 | |
浮世絵 | 菱川師宣 | 鈴木晴信 |
風景画 | 葛飾北斎・歌川広重 | |
美人画 | 喜多川歌麿 | |
その他 | 歌舞伎 | 藩校、寺子屋 |
江戸時代の後半は、新しい学問として、国学、蘭学の研究もすすみました。私塾や藩校なども次々つくられ、教育は広がっていきました。(例)緒方洪庵の適塾
- 国学…本居宣長の古事記伝
- 蘭学…杉田玄白などの解体新書、伊能忠敬の日本地図作成。
※蘭学とは、オランダ語でヨーロッパの学問や文化を学ぶ学問
近松門左衛門
江戸時代の前期の俳人。伊賀の国上野(現在の三重県伊賀市)に生まれます。俳諧を学んだのち。江戸に出て深川の芭蕉庵に暮らし、「蕉風俳諧」を作りました。紀行文に、「野ざらし紀行」「笈の小文」などがあります。
本居宣長
国学四大人の一人で、古典研究を行い語句・文章の考証を中心とする精密・実証的な研究法により、古事記・源氏物語など古典文学の注釈や漢字音・文法などの国語学的研究にすぐれた業績を残す。
小林一茶
「名月をとってくれろと泣く子かな」(意味:背中に背負われた幼な子が、大空にこうこうと輝く満月を指して、お月様を取ってくれ、とねだっていることだ)などの歌を残した俳人。
元禄文化と化政文化の練習問題
- 元禄文化のとき、見返り美人図などの浮世絵で知られるのは誰か。
- 人間浄瑠璃の台本の作成で知られるのは誰か。
- 国学者で古事記伝を著した人物は誰か。
- 化政文化のとき、日本地図作成したの誰か。
- オランダ語でヨーロッパの学問や文化を学ぶ学問を何学というか。
元禄文化と化政文化の解答
- 菱川師宣
- 近松門左衛門
- 本居宣長
- 伊能忠敬
- 蘭学
以上が、中学歴史の「江戸時代(元禄文化と化政文化)」の比較となります。しっかりおさえておかないとテスト本番で、どちらの文化の人だったか戸惑います。正誤問題でしっかり。正解を導けるようにしておきましょう。
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