葉のつくりとはたらきについての練習問題です。
【練習問題】葉のつくりとはたらき
次の観察について、あとの問に答えなさい。
(1)観察①で、図1のような葉脈を何というか、名称を答えよ。また、図1の植物として適当なものを、次の中から1つ選び記号で答えよ。
ア ススキ イ イチョウ ウ ツバキ エ スギナ オ ツユクサ
(2)観察②では顕微鏡を使って観察を行った。次の文は、顕微鏡の操作について述べたものである。( A )~( D )にあてはまることばの組み合わせはどのようになるか。下のア~オの中から1つ選び、記号で答えよ。
A | B | C | D | |
ア | 近づけ | 広く | 明るく | 短く |
イ | 近づけ | せまく | 明るく | 長く |
ウ | 近づけ | せまく | 暗く | 短く |
エ | 遠ざけ | 広く | 明るく | 長く |
オ | 遠ざけ | せまく | 暗く | 短く |
(3)観察③で、スケッチされた葉の断面図である図2のア~エの名称をそれぞれ答えよ。
(4)図3は、図2のエの部分を葉の表面から見たものである。この穴の部分から空気中に出ていく物質として適当なものを、下のア~エの中から1つ選び、記号で答えよ。
ア 水、酸素、二酸化炭素 イ 養分、水、二酸化炭素
ウ 水蒸気、酸素、二酸化炭素 エ デンプン、二酸化炭素
(5)図3の穴では蒸散が行われている。蒸散とは何か、簡潔に答えよ。
【解答・解説】葉のつくりとはたらき
(1)名称:網状脈 記号:ウ
葉の維管束である葉脈が網の目のように走っているので網状脈となります。網状脈が見られる植物は双子葉類です。選択肢の植物で双子葉類になるのはツバキのみになります。
(2)オ
顕微鏡でピントを合わせる場合、対物レンズとプレパラートの接触を防ぐために、横から見ながら対物レンズとプレパラートを近づけ、その後に接眼レンズをのぞきながら、対物レンズとプレパラートを遠ざけピントを合わせます。
倍率を高倍率にすると、見える範囲はせまくなり、明るさは暗くなります。なので、しぼりで明るさを調節します。また、対物レンズは高倍率になるほど長さが長くなるので、対物レンズとプレパラートの距離は短くなります。
(3)ア:道管 イ:葉緑体 ウ:師管 エ:気孔
アとウの部分が葉の維管束である葉脈になります。葉脈の中で、葉の表側にある部分が道管で、葉の裏側にあるのが師管です。
(4)ウ
気孔は気体が出入りする穴です。光合成や呼吸で、酸素と二酸化炭素が出入りします。蒸散では水蒸気が出ていきます。
(5)根で吸収した水を気孔から水蒸気として空気中に放出すること。
植物は蒸散を行うことで、体温を調節します。また、蒸散を行うことで根での水の吸収が促進されます。
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