中学生において「高度経済成長期」の日本で覚えておくべきことについてまとめています。
高度経済成長期の要点
日本では、1950年代中ごろから経済の高度成長が始まり、20年近く続きます。1960年ごろからは、エネルギー資源が石炭から石油へと転換し、各地に石油化学コンビナートが建設され、鉄鋼・自動車や石油化学工業などの重化学工業がめざましく発達した。
しかし、1973年に中東戦争の影響で、石油輸出国機構 (OPEC)が原油の値上げや生産制限を行って石油危機(オイルショック)がおこり、先進工業国は大打撃を受け、日本経済の高度成長も止まり、以後、安定成長へと向かった。
公害問題
公害 | 水俣病 | 新潟水俣病 | イタイイタイ病 | 四日市ぜんそく |
---|---|---|---|---|
地域 | 熊本県水俣湾 | 新潟県阿賀野川 | 富山県神通川 | 三重県四日市市 |
原因 | メチル水銀中毒 | メチル水銀中毒 | カドミウム | 大気汚染 |
四大公害の裁判では、加害企業の社会的責任が問われ、すべての裁判で原告だった被害者側が全面勝訴します。
・1967年 公害対策基本法を制定
・1971年 環境庁が発足
・1993年 環境基本法が成立
・1997年 環境アセスメント法が成立
・2001年 環境省が発足
石油危機(オイルショック)
1973年10月6日、第四次中東戦争が起こります。これに伴い、石油輸出国機構(OPEC)に加盟しているペルシア湾岸産油の6カ国は、10月16日に21%の原油公示価格の引き上げと、原油生産の削減、イスラエル支援国への禁輸を取り決めました。更に1974年1月から、原油価格を2倍にすると決められました。このとき、マイナス成長を記録して、戦後から続いていた高度成長期が終わりを迎えます。
バブル経済
一般に1980年代後半の好景気時期です。バブルbubble(泡の意)は、株価・地価など資産価格が、投機目的で、それらの合理的な評価の基礎となるファンダメンタルズ(経済成長率・物価上昇率・利子率など経済の基礎的諸条件)を大幅に上回り、経済が実体以上に泡のように膨張した状態。
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