物質を加熱したり冷却したりして状態変化が起こるとき、物質の温度がどのように変化するのか見ていきます。
状態変化と温度変化
固体の物質を加熱すると、じわじわと温度が上昇してきます。ある温度に達すると温度がそれ以上上昇しなくなります。このとき物質は融け始め、固体から液体に状態が変化していきます。このときの温度を融点といい、物質によりその大きさが決まっています。物質が完全に融けて液体だけの状態になるまでは温度は一定で変化しません。
物質が完全に融け終わると、また温度が上昇しはじめます。ある温度に達すると今度は沸騰が始まり、温度が一定で上昇しなくなります。このときの温度を沸点といい、これも物質によりその大きさが決まっています。物質が完全に沸騰し終わるまで温度は一定で変化しません。
物質が完全に沸騰し、気体だけの状態になると、また温度が上昇しはじめます。
状態変化と温度のポイント!❶融点…物質が溶け始める温度
❷沸点…物質が沸騰しはじめる温度
❸物質によって融点や沸点が決まっている。
❷沸点…物質が沸騰しはじめる温度
❸物質によって融点や沸点が決まっている。
物質の量を増やすと
加熱する物質の量を増やすと、融け始めるまでの時間は長くなります。物質の量を2倍にすると、融け始めるまでの時間も2倍になります。しかし、融点や沸点は変化せずに一定です。
やかんでお湯を沸かす場合、カップラーメン1人分のお湯を沸かすよりも2人分のお湯を沸かす方が時間がかかりますよね。でも、沸騰する温度は100℃で変化しませんよね。それと同じです。
状態変化と温度のポイント!物質の量を増やすと、融点や沸点までの時間が長くなるが、融点・沸点自体は変化しない。
温度と物質の状態
状態変化と温度の単元で必ず聞かれるのが、その温度での物質の状態です。固体なのか気体なのか、はたまた、色んな状態が混ざっているのかが聞かれます。
- 融点に達するまで
固体だけの状態 - 融点のとき
固体と液体が混じっている状態 - 融点から沸点の間のとき
液体だけの状態 - 沸点のとき
液体と気体が混じっている状態 - 沸点より温度が高いとき
気体だけの状態
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