中学国語の漢字の成り立ちについてまとめています。「漢字ってどうやって生まれたの?」国語のテストでよく出る「漢字の成り立ち」には、「象形」「指事」「会意」「形声」という4つの種類があります。それぞれの特徴をしっかり理解すれば、漢字の意味や形を深く知ることができ、覚えやすくなるのがポイントです。
しかし、「違いがよくわからない…」「テストの記述問題でどう説明すればいい?」と悩む人も多いのではないでしょうか?この記事では、漢字の成り立ちの要点と覚え方のコツをわかりやすく解説し、実際のテストに出やすい対策問題&解答例も紹介します!しっかり理解して、テストでの得点アップを目指しましょう!
漢字の成り立ちポイント
漢字がどのように作られたか、その成り立ちで、象形文字、指示文字、会意文字、形声文字の4種類に分けることができます。どの漢字がどれに分類されるのか答えられるようになりましょう。
象形文字
象形(しょうけい)文字は、物の形をかたどった絵文字からできた文字になります。
指事文字
指事(しじ)文字は、形の写せないものを記号で示したものっからできた文字になります。
象形文字と指示文字の区別の仕方は、数が少ない指示文字を覚えてしまうことがポイントです。
会意文字
会意(かいい)文字は、象形文字を組み合わせて新しい意味を持たせた文字です。
形声文字
形声(けいせい)文字は、二字を組み合わせて、一方は形(意味)、もう一方は声(読み)を表します。漢字の約90%が形声文字になります。
- 銅 (「金」は、金属の意味(意符)を、「同」は、音(音符)を表しています。)
- 音符…音を表す部分。(音だけでなく、意味を表す場合もあります。)
- 意符…意味を表す部分。
国字と六書
少し発展内容になりますが、国字(こくじ)と六書(りくしょ)という言葉についても覚えておきましょう。
国字
国字(こくじ)とは、日本で独自に作られた漢字です。会意のものが多く、和字や和製漢字などとも呼ばれます。日本独自の生物や道具などの漢字が多く、キログラムやセンチメートルなど普段使わない漢字も多くあります。
六書
六書(りくしょ)は、「象形」「指事」「会意」「形声」に、「転注」、「仮借」を加えた六種のことです。
- 転注(てんちゅう)…ある漢字の意味が広がり、他の意味にも転用されること。
例)楽・長・悪 - 仮借(かしゃ)…もともと文字で表せなかった事柄を、同音の漢字を借りて表記すること。
例)珈琲(コーヒー)、巴里(バリ)、倫敦(ロンドン)
【対策問題】漢字の成り立ち
【問1】次の漢字の成り立ちとして適切なものを、ア~エのから選び答えよ。
(1)末 (2)銅 (3)三 (4)刀 (5)森 (6)清 (7)明 (8)馬 (9)鳴 (10)本 (11)花 (12)門
ア:象形 イ:指事 ウ:会意 エ:形声
【問2】次の説明に合う言葉として適切なものを、選択肢から選び答えなさい。
- ある漢字の意味が広がり、他の意味にも転用されること。
- もともと文字で表せなかった事柄を、同音の漢字を借りて表記すること。
- 日本で独自に作られた感じです。会意のものが多いです。
- 二字を組み合わせて、一方で音、他方で意味を荒らします。
- 抽象的な事柄を記号やその組み合わせで表します。
転注 国字 仮借 指事 形声
【解答】漢字の成り立ち
【問1】
(1)イ
(2)エ
(3)イ
(4)ア
(5)ウ
(6)エ
(7)ウ
(8)ア
(9)ウ
(10)イ
(11)エ
(12)ア
【問2】
- 転注
- 仮借
- 国字
- 形声
- 指事
以上が、中学国語の「漢字の成り立ち」となります。紛らわしい部分もありますので、繰り返し学習する中で、体で覚えるぐらいまで努力を重ねたいところです。
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