国会の仕事と内閣(行政)の仕事の比較と違いについてまとめています。入試やテストで頻出するものの曖昧にしたままテストを受験する人も多く正答率が低いところでもあります。ここで、しっかり覚えましょう。それでは、国会の仕事と内閣(行政)の仕事の比較と違いについてみていきましょう。
国会の仕事
国会は、国権の最高機関で、国の唯一の立法機関です。国会議員は、間接民主制にもとづき、国民に選ばれた代表者からなります。審議を慎重にするため、衆議院と参議院の二院制です。
- 法律の制定・改正・廃止
- 予算の審議・議決
- 決算の審議
- 内閣総理大臣の指名(両院)
- 内閣不信任の決議(衆議院のみ)
- 国政調査権(内閣の仕事を調査)
- 条約の承認・憲法改正の発議・弾劾裁判所の設置
憲法改正の決議
各議院の総議員の3分の2以上の賛成で発議できますが、両議院の議決は対等で、両議院が賛成しなければ発議できません。
内閣の仕事
内閣は、議院内閣制で国会の信任にもとづいて内閣がつくられ、内閣が国会に対して責任を負うしくみとなっています。内閣総理大臣は国会議員の中から国会が指名し、国務大臣の過半数は国会議員から選ぶようになっています。内閣の仕事は、憲法第73条を中心に定められています。
- 法律を実行する
- 条約を結ぶなどの外交の仕事
- 予算案や法律案をつくり国会に提出する
- 政令を定める
- 最高裁判所の長官を指名、その他の裁判官を任命
- 天皇の国事行為に助言と承認をあたえる
外交関係の処理
外交関係を処理する権限は、日本国憲法では、すべて内閣に与えられ、天皇は、外国の大使、公使の接待など形式的・儀礼的皇位を行うのみにとどまっています。
- 内閣 条約の調印
- 国会 条約の承認
- 内閣 条約の批准
- 天皇 条約の公布
国会と内閣の仕事確認問題
次の仕事のうち、国会の仕事であれば1、内閣の仕事であれば2、どちらでもない場合は3を記入せよ。
- 法律の制定・改正・廃止
- 予算の審議・議決
- 決算の審議
- 法律を実行する
- 条約を結ぶなどの外交の仕事
- 予算案や法律案をつくり国会に提出する
- 内閣総理大臣の指名(両院)
- 内閣不信任の決議(衆議院のみ)
- 国政調査権(内閣の仕事を調査)
- 条約の承認・憲法改正の発議・弾劾裁判所の設置
国会と内閣の仕事確認問題解答
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