中2国語の「自立語(単語の分け方)」についてまとめています。自立語(単語の分け方)は、国語の学習においてとても大切なポイントです。日本語には、言葉を組み合わせて文を作るために欠かせない「自立語」がありますが、この自立語には活用するものと活用しないものがあり、それぞれ異なる役割を持っています。この記事では、自立語の種類や特徴について詳しく解説し、どのように使い分けるかを学んでいきます。自立語を正しく理解することで、よりスムーズに日本語を使いこなせるようになるでしょう。
ここでは、活用する自立語と活用しない自立語の分類の仕方を覚えること、そして、自立語のそれぞれについての、そのはたらきや使い方を理解することが大事です。
活用する自立語
活用する自立語の種類 | 主な例 | 活用の特徴 | 使用例(文中での使い方) |
---|---|---|---|
動詞 | 食べる、走る、見る | 動詞は、時制や態、肯定・否定、丁寧・普通などに応じて活用します。 | ・昨日、学校で食べた。 |
形容詞 | 高い、楽しい、寒い | 形容詞は、肯定・否定、時制によって活用します。 | ・この山は高い。 |
形容動詞 | 静かだ、元気だ、おしゃれだ | 形容動詞は、名詞に続いて活用し、形容詞のように使います。 | ・彼は静かだ。 |
活用する自立語は、
- 形容動詞…いい切りが「だ・です」(例)きれいだ
- 形容詞…いい切りが「い」(例)美しい
- 動詞…いい切りが「ウ」段(例)歩く 自動詞と他動詞があります。
種類 | 自動詞 (じどうし) | 他動詞 (たどうし) |
---|---|---|
意味 | 主語だけで動作が完結する動詞 | 主語と目的語の両方が必要な動詞 |
例 | 開く、出る、寝る、歩く、転がる | 開ける、出す、寝かせる、歩かせる、転がす |
使用例 | ・ドアが開く。 | ・ドアを開ける。 |
・花が咲く。 | ・私は花を咲かせる。 | |
特徴 | 目的語がなくても意味が通じる | 目的語が必要で、動作の対象を表す |
補助動詞・補助形容詞
種類 | 補助動詞 | 補助形容詞 |
---|---|---|
意味 | 主動詞の意味を補って、動作の状態や方向、意志などを表す動詞 | 形容詞の意味を補って、状態や性質を強調したり、特定のニュアンスを加えたりする形容詞 |
例 | する、できる、来る、行く、なければならない | たい、よう、がち、やすい、にくい |
使用例 | ・勉強する。 | ・楽しいだろう。 |
・走り続ける。 | ・彼は食べたがっている。 | |
特徴 | 補助動詞は、主動詞の後に続き、動作を強調したり方向を表現したりします。 | 補助形容詞は、主形容詞に続いて、その意味を強調したり、状態を詳しく表現します。 |
補助動詞は動詞に続いて、その動作や状態を詳しく表現するのに対し、補助形容詞は形容詞に続いて、物事の状態や性質をより具体的に表す役割を持っています。
活用しない自立語
活用しない自立語の種類 | 主な例 | 活用の特徴 | 使用例(文中での使い方) |
---|---|---|---|
名詞 | 学校、先生、本、友達 | 名詞は活用せず、そのまま使います。 | ・私は学校に行く。 |
副詞 | よく、早く、たくさん、静かに | 副詞は形を変えずに、そのまま文中で使用します。 | ・彼はよく勉強する。 |
接続詞 | そして、だから、しかし、または | 接続詞は文と文を繋げる言葉で、活用しません。 | ・今日は雨が降っている。そして、寒い。 |
助詞 | は、が、を、に、で、の | 助詞は文の意味を補う言葉で、活用しません。 | ・私は勉強が好きだ。 |
感動詞 | ああ、ええ、うん、あれ | 感動詞は感情を表す言葉で、活用せずそのまま使います。 | ・ああ、驚いた! |
名詞、副詞、連体詞、接続詞、感動詞がそれにあたります。
名詞
生き物や物、事柄などを表し、助詞をともなって主語となる単語。
- 普通名詞…ある種類に属する事柄を広く表す。(例)犬
- 代名詞…人・物・場所・方向などを指し示す。(例)彼
- 固有名詞…人名・地名など特定の名前を表す。(例)兵庫県
- 数詞…物や数量や順序を表す。数字を含む。(例)一つ
- 形式名詞…本来の意味が薄れ、常に連体修飾語を付けて使われる。(例)~こと
名詞は、助詞をともなって、連体修飾語、連用修飾語、述語、独立語にもなります。
副詞
主に連用修飾語となり、様子・状態・程度を表す単語です。
- 状態の副詞…「どのように」という状態を表す。(例)そっと
- 程度の副詞…「どのくらい」という程度を表す。(例)かなり
- 呼応の副詞…下に決まった言い方がくる。(例)もし~なら
連体詞
連体修飾語にしかならない単語(例)この~
接続詞
接続語になり、前後の文や語をつなぐ単語。
- 順接…前に述べたことが、後に述べることの原因・結果となる。(例)だから
- 逆接…前に述べたこととは、逆になることが後にくる。(例)しかし
- 並列・累加…前に述べたことと並べたり、それに付け加えたりします。(例)そして
- 対比・選択…前に述べたことと比べたり、どちらかを選んだりします。(例)または
- 説明・補足…前に述べたことをまとめたり、補ったりします。(例)つまり
- 転換…前に述べたことと話題を変えたりします。(例)さて
感動詞
独立語になり、応答や呼びかけ、感動などを表す単語。(例)はい、~。/ああ、~。
以上が、中2国語の「自立語」となります。入試での出題はさほど多くはありませんが、定期テストで試験範囲となっている場合は、出題されるので、確実に勉強しておきましょう。
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