中学国語の「慣用句」についてまとめています。慣用句・ことわざとは、何か、そして、それぞれの意味を理解することが大事です。一般教養として生活の中でも生かせるといいですね。
覚えておきたい慣用句
2つ以上の言葉が結びついて、もとの言葉とは別の意味を表すものです。習慣として長い間広く使われている言葉です。文章中で登場する場合、前後の文章でだいたい意味がつかめますが、単独で出題された場合、その慣用句の意味を理解していないとわからない場合もあります。日ごろの学習の積み重ねが重要です。
体の部位に関係する慣用句
頭や手足、顔の部位に関する慣用句です。次の慣用句を覚えましょう。
- あげ足をとる…言葉尻をとらえてなじること。
- 足が出る…出費が予算より多くなること。
- 足をひっぱる…人の仕事をさまたげること。
- あごで使う…偉ぶった態度で人を使うこと。
- 頭が痛い…あれこれと心配が多いこと。
- 頭が下がる…感心し、敬服すること。
- 腕が上がる…技術や芸が上達すること。
- 腕を振るう…腕前を発揮すること。
- 腕を磨く…技術や能力などを高めるために努力すること。
- 顔が利く…信用があり、無理が通ること。
- 顔に泥を塗る…恥をかかせ、体面をつぶすこと。
- 肩の荷が下りる…責任や義務を果たしてほっとする様子。
- 口をぬぐう…そ知らぬふりをすること。
- 口を割る…白状すること。
- 口車に乗る…相手の話にだまされること。
- 舌を巻く…非常に驚き感心すること。
- 手を焼く…取扱いに困ること。
- 手に余る…自分の力では及ばないこと。
- 手に汗を握る…緊張し興奮すること。
- 木で鼻をくくる…冷淡な態度をとる様子。
- 鼻が高い…得意な様子。
- 鼻にかける…自慢すること。
- 鼻につく…あきて嫌になること。
- 腹を割る…包みかくさずに話すこと。
- 耳が痛い…弱点をつかれてつらいこと。
- 歯が立たない…まったくかなわないこと。
- 胸を張る…得意になり、堂々と振る舞う様子。
- 目がない…非常に好きなこと。
- 目に余る…ひどい様子で見過ごせないこと。
- 心に刻む…しっかりと覚えておく。
動物や植物・衣食住に関する慣用句
動物や植物の名前が入った慣用句や、衣・食・住に関する慣用句をまとめています。
- 油を売る…なまけること。
- 油をしぼる…厳しく責め立てること。
- 板につく…その人にしっくり合うこと。
- 犬と猿…仲が悪いこと。
- 鵜のみにする…理解しないで受け入れること。
- 牛の歩み…進み方が遅いこと。
- 馬が合う…気が合うこと。
- 瓜二つ…非常によく似ていること。
- えりを正す…気持ちを引き締めること。
- お茶をにごす…うまくその場をごまかすこと。
- 烏の行水…入浴時間が短いこと。
- くぎをさす…念を押すこと。
- さじを投げる…だめだとあきらめること。
- 鯖を読む…数をごまかすこと。
- 尻馬に乗る…無批判に他人に従うこと。
- 雀の涙…ほんのわずかなこと。
- 鶴の一声…有力者や権威者の一言。
- 手前みそ…自分で自分をほめること。
- 飛ぶ鳥を落とす勢い…勢いが非常にある様子。
- とどのつまり…結局。
- 根も葉もない…全く根拠がない。
- 花を持たせる…手柄を相手に譲って相手を建てる。
- 猫の額…面積がとても狭いこと。
- 猫をかぶる…本性をかくして上品ぶること。
- 袋のねずみ…逃げ場のないこと。
- 水に流す…過去の争いごとをなかったことにする。
- 虫がいい…自分に都合よく考えること。
- 虫の息…絶え入りそうな弱々しい呼吸のこと。
その他の慣用句
- 後の祭り…時機を逃してかいのないこと。
- 泡を食う…びっくりして慌てること。
- 裏をかく…相手の予想外の行動をすること。
- 悦に入る…一人で心の中で喜ぶこと。
- 折紙をつける…値打ちや力を保証すること。
- 片棒をかつぐ…仲間に入って手助けをすること。
- 甲を脱ぐ…降伏すること。
- 気が置けない…心を開いて付き合えること。
- けりをつける…物事を終わりにすること。
- しのぎを削る…激しく争うこと。
- たかをくくる…あまくみて見くびること。
- たんかを切る…勢いよくまくしたてること。
- 手玉に取る…自分の思うとおりにあやつる。
- 峠を越す…物事の最高のときを過ぎる。
- 途方に暮れる…どうして良いか迷うこと。
- なしのつぶて…何の音さたもないこと。
- 音を上げる…弱音を吐くこと。
- はめをはずす…調子に乗って度を超すこと。
- 筆が立つ…文章を書くのが上手なこと。
- 棒にふる…努力を無駄にする。
- やぶから棒…物事を突然にする様子。
- 横車を押す…無理に考えを押し通すこと。
- 余念がない…それだけに熱中すること。
- 渡りに船…非常に都合が良いこと。
- 輪をかける…程度がはなはだしいこと。
- 風の便り…どこからともなく伝わった話。
以上が、中学国語「慣用句・ことわざ 中学校で覚えておきたいものまとめ」となります。
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