体の中の有害な物質や不要な物質が、どのように排出されているのか確認します。肝臓と腎臓のはたらきをマスターできているか確認してください。
肝臓・腎臓の確認問題
- 人体の化学工場と呼ばれている体の中で一番大きな臓器は何か。
- 肝臓では有害なアンモニアを無害な何につくり変えているか。
- 肝臓では脂肪の消化を助ける何という消化液をつくっているか。
- 3はどこに蓄えられるか。
- 肝臓と小腸は何という血管でつながっているか。
- 肝臓を流れる前の血液にはアンモニアが多く含まれ、肝臓を流れた後の血液には尿素が多く含まれている。このことから肝臓にはどのようなはたらきがあると考えられるか。
- 腎臓につながっている尿を通す管を何というか。
- 7につながっている尿をためる袋を何というか。
- 腎臓のはたらきを2つ答えよ。
- 腎動脈と腎静脈のどちらを流れる血液が不要物が少ないか。
- 腎臓では血液中の不要物をろ過したあと、必要なものをどうしているか。
- 腎臓のつくりは小腸の柔毛や肺の肺胞のように、何が大きくなるつくりになっているか。
解答
- 肝臓
- 尿素
- 胆汁
- 胆のう
- 門脈
- 有害なアンモニアを無害な尿素につくりかえるはたらき。
- 輸尿管
- ぼうこう
- 血液中の不要物をこし取り尿として排出する。
血液中の塩分濃度を調節する。 - 腎静脈
- 再吸収
- 表面積
【練習問題】血液の循環と肝臓・腎臓
下の図は、血液の循環を表した図と、排出に関わる器官の図である。次の各問いに答えよ。
(1)左の図で、Aは何の器官を表しているか。
(2)血液がAを循環する場合、心臓のどの部屋から血液が送り出され、どの部屋に戻ってくるか。記号で答えよ。
(3)血液が、心臓→A→心臓と循環することを何というか。
(4)左の図の↔で表された部分を流れる血液の向きはアとイのどちらか。
(5)Cを通過した血液は、すぐにBに送られる。このCとBをつなぐ血管を何というか。
(6)(5)を流れる血液には、2つの物質が多く含まれる。下のア~エの中から、この2つの物質として適当な組み合わせを選んでいるものを1つ選び、記号で答えよ。
ア 酸素、二酸化炭素 イ ブドウ糖、アンモニア
ウ 脂肪酸、アミノ酸 エ アミノ酸、尿素
(7)血液がBを通過すると、血液中のある物質の濃度が低くなり、別の物質の濃度が高くなります。この2つの物質の名称を書け。
(8)左の図のDを拡大したものが、右の図である。この器官Dの名称と、右図のY、Zの名称を答えよ。
(9)吸収された、養分が図の全身の細胞に届くまでの道順を、Cを始まり、全身の細胞を最後として、左図中のA~D、a~dの記号を用いて表せ。
(10)Dの器官には、血液中の不要物をこしとるはたらき他に、どのようなはたらきがあるか。1つ簡潔に答えよ。
【解答・解説】血液の循環と肝臓・腎臓
(1)肺
血液は全身を流れた後(体循環)、必ず肺を流れます(肺循環)。
(2)bから送り出されcに戻ってくる
血液は右心室(b)から肺に送り出され、血液中の酸素と二酸化炭素が交換され、肺から左心房(c)に戻ってきます。
(3)肺循環
血液が、心臓→肺→心臓と循環することを肺循環といいます。
(4)イ
血液が全身を循環するとき、左心室(d)から送り出され、右心房(a)に戻ってきます。したがって、図中の血管内を血液は下向きに流れます。
(5)門脈(肝門脈)
小腸を流れた血液は、必ず肝臓に流れるようになっています。この小腸と肝臓をつなぐ血管を門脈といいます。
(6)イ
小腸を通過した血液は、柔毛の毛細血管で、ブドウ糖とアミノ酸の養分と、タンパク質が分解されたときに生じる人体に有害なアンモニアを多く含んでいます。
(7)濃度が低くなる物質:アンモニア 濃度が高くなる物質:尿素
小腸で吸収した有害なアンモニアは、肝臓のはたらきで、無害な尿素につくりかえられます。
(8)D:じん臓 Y:輸尿管 Z:ぼうこう
じん臓は、血液中の不要物をこし取り尿として体外に排出する器官です。じん臓でこしとられた不要物は、輸尿管を通りぼうこうに蓄えられます。
(9)C→B→a→b→A→c→d→全身の細胞
小腸で吸収された、ブドウ糖やアミノ酸等の養分は、肝臓に送られ、心臓に送られます。この後は肺循環を終えて、左心室から全身の細胞に送られます。
(10)血液中の塩分濃度を調節する。
じん臓は、血液中の塩分濃度を0.9%になるように調節するはたらきもあります。
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