光合成の実験で頻出のオオカナダモの実験を演習します。BTB溶液などの知識も確認しておきましょう。
オオカナダモの実験の確認問題
- オオカナダモ(水草)は、夜の間、何というはたらきを行っているか。
- オオカナダモは、日光が当たると、1のはたらきに加え、何というはたらきを行うか。
- 植物が光合成を行うとき、何という気体を取り入れて、何という気体を放出するか。
- 植物が呼吸を行うとき、何という気体を取り入れて、何という気体を放出するか。
- 二酸化炭素は水に少し溶けるが、水に溶けると何性を示すか。
- BTB溶液は、酸性・中性・アルカリ性のとき、それぞれ何色になるか。
解答
- 呼吸
- 光合成
- 取り入れる気体:二酸化炭素 放出する気体:酸素
- 取り入れる気体:酸素 放出する気体:二酸化炭素
- 酸性
- 酸性:黄色 中性:緑色 アルカリ性:青色
【練習問題】オオカナダモの光合成の実験
植物の光合成と呼吸のはたらきを調べるために、次の実験を以下の操作内容で行った。これについて、後の各問いに答えよ。
(1)実験の【操作2】で息を吹き込みBTB溶液が緑色に変化したのは、水にある気体が溶けたからである。溶けた気体の名称を答えよ。
(2)実験の【操作5】で、試験管Aの液の色は何色に変化したか。また、そのように色が変化した理由を「光合成」「呼吸」という語を使って説明しなさい。
(3)実験の【操作5】で、試験管Bの液の色は何色に変化したか。また、そのように色が変化した理由を説明しなさい。
(4)試験管CとDに、オオカナダモを入れずに実験を行った理由を、簡潔に答えよ。また、このような実験を何というか。実験の名称も答えよ。
(5)次の文は、この実験についてのまとめである。文中の( )に適する記号を答えよ。
【解答・解説】オオカナダモの光合成の実験
(1)二酸化炭素
呼気(はき出す空気)には二酸化炭素が多く含まれます。二酸化炭素が水に溶けると酸性を示しますが、アルカリ性の青色スタートなので、酸性の黄色になる前に、いったん緑色になります。この実験では、黄色になる前の緑色で止めています。
(2)色:青色 理由:オオカナダモが呼吸よりも光合成を多くしたため、水に溶けている二酸化炭素が減少したため。
(3)色:黄色 理由:オオカナダモが呼吸のみを行ったため、水に溶けている二酸化炭素が増加したから。
(4)理由:BTB溶液の色の変化がオオカナダモのはたらきによることを明らかにするため。 実験の名称:対照実験
(5)①C ②B ③C ④D
BTB溶液の色の変化がオオカナダモのはたらきによることを調べるには、他の条件は全く同じで、オオカナダモが入っている、入っていないだけが違う試験管の組み合わせを選ぶ必要があります。BTB溶液の色の変化に日光が必要かどうかを調べるには、他の条件は同じで、日光が当たっている、当たっていなだけが違う試験管の組み合わせを選ぶ必要があります。日光が当たっただけでBTB溶液の色の変化しないということを調べるには、オオカナダモが入っておらず、日光が当たっている、当たっていないという違いがある試験管の組み合わせを選ぶ必要があります。
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