【中2理科】心臓のつくりとはたらきのポイント

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中学2年理科。今日は人体の中でも質問が多い心臓のつくりと血液の循環について説明します。心臓は血液を循環させる大切なはたらきがあります。4つの部屋の名前やつながっている4本の血管、流れている血液の特徴もしっかりと押さえましょう。また、動脈と動脈血、静脈と静脈血がごっちゃになっている生徒が多いようです。ここでもう一度整理しておきましょう。

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心臓のつくり

心臓は筋肉でできており、血液をからだ全身に送り出すポンプのようなはたらきがあります。心臓が規則正しく拍動(はくどう)することで、絶えず全身に血液が送り出されます。

ホニュウ類の心臓は次の2つの心房2つの心室に分かれています。心房は血液が戻ってくる部屋で、心室は血液が心臓外に送り出される部屋です。

心臓の4つの部屋

  • 右心房
    全身をまわった血液が戻ってくる部屋
    大静脈とつながっている
    二酸化炭素が多い静脈血が流れる
  • 右心室
    右心房から血液が送られ、肺に血液を送り出す部屋
    肺動脈とつながっている
    二酸化炭素が多い静脈血が流れる
  • 左心房
    肺を通った血液が戻ってくる部屋
    肺静脈とつながっている
    酸素が多い動脈血が流れる
  • 左心室
    左心房から血液が送られ、全身に血液を送り出す部屋
    大動脈とつながっている
    酸素が多い動脈血が流れる

心臓のつくり

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セキツイ動物の心臓

背骨をもつ動物を「セキツイ動物」といいます。詳しくは動物の分類で学習しますが、セキツイ動物には、魚類、両生類、ハチュウ類、鳥類、ホニュウ類の5種類がいます。それぞれ異なる心臓のつくりをしているので、簡単に覚えてしまいましょう。

魚類の心臓

1心房1心室
全身を循環した血液は、心房に戻り心室からエラに送られます。

両生類の心臓

2心房1心室
全身を循環して戻って来た静脈血と、肺から戻って来た動脈血が心室で混合されて全身に送りだされます。

ハチュウ類の心臓

2心房1心室
両生類と同じ心臓の構造ですが、心室に不完全ながらも壁が形成されているので、静脈血と動脈血が混ざるのが少し防がれます。

鳥類・哺乳類の心臓

2心房2心室
心室に完全な壁が形成されているので、静脈血と動脈血が混合しないようになっています。

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心臓につながる4つの血管

心臓には4本の太い血管がつながっています。血液の循環で学習しますが、ここでも説明しておきます。

動脈と静脈

  • 大静脈
    全身から心臓に戻る血液が流れている血管
    二酸化炭素が多い静脈血が流れている
  • 肺動脈
    心臓から肺に向かう血液が流れている血管
    二酸化炭素が多い静脈血が流れている
  • 肺静脈
    肺から心臓に戻る血液が流れている血管
    酸素が多い動脈血が流れている
  • 大動脈
    心臓から全身に向かう血液が流れている血管
    酸素が多い動脈血が流れている

対策問題 【定期テスト対策問題】心臓のつくりや血液中の成分の問題

中2理科
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この記事を書いた人

Exameeでは、理科の記事を担当。中学基礎・基礎学習サイトPikuuの編集長も兼任。普段は、学習塾で理科、高校生物、高校物理、高校地学を担当。丁寧でわかりやすい授業が好評を博する。

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