【中2理科】1学期期末テスト対策問題(解答付き)

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【中2理科】1学期期末テスト対策問題(解答付き)です。1学期期末テストでは、「化学変化」がメインの出題範囲となります。「化合や熱分解の違いが曖昧…」「還元の仕組みがよくわからない…」「熱の吸収・放出が苦手…」と感じている人も多いのではないでしょうか?

この記事では、テストによく出る問題を解答・解説付きでご紹介!重要ポイントを押さえて、効率よく得点アップを目指しましょう。しっかり復習して、テスト本番に備えましょう!

学年 1学期中間 1学期期末 2学期中間 2学期期末 学年末
中1 身近な生物 植物のしくみ 身の回りの物質 光・音・力 火山・化石・地震・地層
中2 化学変化の種類 化学変化の実験 植物・動物のはたらき 圧力・天気 電流・磁界・電磁誘導
中3 細胞分裂・遺伝 イオン・中和 運動・仕事 天体・宇宙 自然と人間・食物連鎖
※試験範囲が異なるときは、上の表を参考に
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1学期期末テスト対策問題(中2理科)

【問1】下図のような装置で、炭酸水素ナトリウムを加熱すると気体が発生し、試験管Aの口付近に液体がついた。気体が発生しなくなった後、試験管Aの中に白い固体が残った。これについて、次の各問いに答えよ。

炭酸水素ナトリウムの熱分解

(1)上の図のように、炭酸水素ナトリウムを加熱するさい、試験管Aの口の方を下げて加熱するのはなぜか。その理由を簡潔に答えよ。

(2)試験管Aの口付近についた液体をある試験紙に付けると、青色から赤色に変化した。この試験紙を何というか。名称を答えよ。

(3)このとき、試験管B内の石灰水にはどのような変化が表れるか。

(4)加熱後、試験管Aの中に残った白い固体は何か。物質名を答えよ。

(5)(4)の固体と、加熱前の炭酸水素ナトリウムをそれぞれ水に溶かし、フェノールフタレイン溶液を加えた。この結果として最も適切なものを、次のア~エから選び、記号で答えよ。
ア 両方とも赤色になり、濃さは変わらない。
イ 両方とも赤色になるが、(4)の固体を溶かした水溶液の方が濃くなる。
ウ 両方とも赤色になるが、炭酸水素ナトリウムの水溶液の方が濃くなる。
エ 両方とも無色透明である。

(6)炭酸水素ナトリウムはベーキングパウダーの中にも含まれている。ベーキングパウダーをホットケーキの中に入れ加熱すると、ホットケーキが膨らむ理由を簡潔に説明せよ。

【問2】化学変化と熱の出入りの関係を調べるため、次の実験1、実験2を行った。これについて、後の各問いに答えよ。

実験1

下の図1のように、ビーカーに鉄粉と活性炭を入れ、食塩水を少しずつ加えながら温度の変化を調べた。

実験2

下の図2のように、ビーカーに水酸化バリウムと塩化アンモニウムを入れ、水でぬらしたろ紙をかぶせてふたをしてよくかき混ぜ、温度の変化を調べた。

化学変化と熱問題図

(1)実験1と実験2では、それぞ温度はどうなったか。

(2)実験1と実験2で起こった化学変化では、熱が吸収されたか、それとも放出されたか。それぞれ答えよ。

(3)実験1では、何と何が反応したか。物質名で答えよ。

(4)市販の携帯用カイロには、実験1と同じ成分が使われているが、使用する前に反応が進まないようにしてある。具体的にどのようにしてあるか。

(5)実験2で、ビーカーに水でぬらしたろ紙をかぶせてふたをするのは、実験で発生する非常に水に溶けやすい気体が空気中に出ていくのを防ぐためである。発生する気体の化学式を答えよ。

(6)実験1、実験2では化学変化に伴い、熱の出入りが見られる。このとき、吸収される熱や放出される熱を何というか。

【問3】下の図のように、銅粉をステンレス皿の上にのせ、うすく広げるようにかき混ぜながら加熱する実験を行った。グラフはこのときの加熱回数と、ステンレス皿の銅粉の質量の変化を示したものである。次の各問いに答えよ。

銅の酸化

(1)銅粉を加熱するとき、うすく広げるようにかき混ぜながら加熱する理由を答えよ。

(2)銅粉を加熱すると、銅粉の色は何色から何色に変化するか。

(3)グラフから銅粉を何回加熱したとき、銅粉がすべて反応したか。

(4)このとき起こった化学変化を、化学反応式で書け。

(5)この実験から、0.4gの銅粉を完全に反応させると、何gの酸化銅ができるとわかるか。

(6)この実験から、0.4gの銅粉を完全に反応させると、何gの酸素が化合するとわかるか。

(7)銅と酸素は、質量比で何対何で反応するとわかるか。最も簡単な整数比で書け。

(8)1.6gの銅を完全に反応させると、何gの酸素が化合するか。

(9)2.0gの銅を完全に反応させると、何gの酸化銅ができるか。

(10)酸化銅を4.0g得るには、何gの銅粉を加熱すればよいか。

(11)この実験で、加熱回数が1回のとき、未反応の銅の質量は何gか。

(12)銅粉4.0gを加熱するところを、誤って銅粉の一部をこぼしてしまったため、加熱後の酸化銅の質量は加熱を繰り返しても4.5gにしかならなかった。こぼした銅粉の質量を求めなさい。

1学期期末テスト対策問題(中2理科)の解答

【問1】
(1)発生した液体が加熱部に流れ、試験管が割れるのを防ぐため。

固体を加熱する実験のとき、液体が発生する可能性があります。発生した液体が加熱部に流れ込むと試験管が割れる恐れがあるので、試験管の口の方を下げて加熱します。

(2)塩化コバルト紙

炭酸水素ナトリウムを加熱すると、液体の水が生じます。水かどうかを調べる試験紙は塩化コバルト紙で、水につけると青色から赤色に変化します。

(3)白くにごる。

炭酸水素ナトリウムを加熱すると、気体の二酸化炭素が発生します。二酸化炭素は石灰水を白くにごらせる性質があります。

(4)炭酸ナトリウム

炭酸水素ナトリウムを加熱すると、固体の炭酸ナトリウム、液体の水、気体の二酸化炭素に分解されます。加熱前の炭酸水素ナトリウムも、加熱後の炭酸ナトリウムも白い固体になります。

(5)

加熱前の炭酸水素ナトリウムは水に少し溶け、水に溶けると弱いアルカリ性を示します。加熱後の炭酸ナトリウムは水に溶けやすく、水に溶けると強いアルカリ性を示します。フェノールフタレイン溶液はアルカリ性の水溶液と反応し、無色透明から赤色に変化します。したがって、加熱前の炭酸水素ナトリウムはうすい赤色になり、加熱後の炭酸ナトリウムは濃い赤色になります。

(6)加熱により、気体の二酸化炭素が発生するから。

炭酸水素ナトリウムは、重曹やベーキングパウダー、ふくらし粉などに含まれています。したがって、これらから発生する気体は二酸化炭素になります。

【問2】
(1)実験1と実験2では、それぞ温度はどうなったか。

実験1:上がった  実験2:下がった

実験1は鉄の酸化で温度が上昇します。実験2はアンモニアが発生するときに温度が下がります。実験1のように温度が上昇する反応を発熱反応、実験2のように温度が下がる反応を吸熱反応といいます。

(2)実験1と実験2で起こった化学変化では、熱が吸収されたか、それとも放出されたか。それぞれ答えよ。

実験1:放出された  実験2:吸収された

実験1のような温度が上がる反応では熱が放出され、実験2のような温度が下がる反応では熱が吸収されています。

(3)実験1では、何と何が反応したか。物質名で答えよ。

酸素

実験1は、化学カイロの中身です。鉄と酸素が化合するときに熱が放出され温度が上昇します。

(4)市販の携帯用カイロには、実験1と同じ成分が使われているが、使用する前に反応が進まないようにしてある。具体的にどのようにしてあるか。

密閉した袋に入れてあり空気に触れないようにしてある。

密閉した袋から出すと反応が進み温度が上昇します。

(5)実験2で、ビーカーに水でぬらしたろ紙をかぶせてふたをするのは、実験で発生する非常に水に溶けやすい気体が空気中に出ていくのを防ぐためである。発生する気体の化学式を答えよ。

NH₃

水酸化バリウムと塩化アンモニウムを混ぜると、気体のアンモニアが生じます。アンモニアの化学式はNH₃で、アンモニアは水に非常に溶けやすい性質があります。

(6)実験1、実験2では化学変化に伴い、熱の出入りが見られる。このとき、吸収される熱や放出される熱を何というか。

反応熱

化学変化に伴って、出入りする熱のことを反応熱といいます。

【問3】
(1)空気中の酸素と完全に反応させるため。
銅粉と酸素が完全に反応するように、うすく広げながらかき混ぜて加熱します。

銅の酸化のポイント!銅の酸化

(2)赤褐色(赤色)から黒色
銅の色は赤褐色(赤色)で、酸化銅の色は黒色です。

(3)3回
加熱回数が3回のとき、加熱後の質量が増加していないことからわかります。

(4)2Cu+O₂→2CuO
銅を空気中で加熱すると、銅が酸化され酸化銅ができます。

(5)0.5g
グラフから0.4gの銅を加熱すると、0.5gの酸化銅ができるとわかります。

(6)0.1g
0.4gの銅粉が0.5gになったことから、0.5-0.4=0.1gの酸素が化合したとわかります。

(7)4:1
実験からわかる銅と酸素の質量比は、0.4:0.1=4:1となります。

覚えるべき質量比!❶銅:酸素:酸化銅=4:1:5
❷マグネシウム:酸素:酸化マグネシウム=3:2:5
❸鉄:硫黄:硫化鉄=7:4:11

(8)0.4g
銅と酸素の質量比は4:1なので、4:1=1.6:x これを解くとx=0.4となります。

(9)2.5g
銅と酸化銅の質量比は4:5なので、4:5=2.0:x これを解くとx=2.5となります。

(10)3.2g
銅と酸化銅の質量比は4:5なので、4:5=x:4 これを解くとx=3.2gとなります。

(11)0.2g
1回加熱後のステンレス皿の上の物質の質量は0.45gなので、化合した酸素は0.45ー0.4=0.05g。銅と酸素は4:1で反応するので、4:1=x:0.05 これを解くとx=0.2 となり反応した銅が0.2gだとわかります。なので、未反応の銅は0.4ー0.2=0.2gであるとわかります。

未反応の銅の質量の求め方!❶質量の増加分から化合した酸素の質量を求める。
0.40g-0.45g=0.05g
❷化合した酸素の質量から反応した銅の質量を求める。
4:1=x:0.05  x=0.20g
❸銅全体の質量から反応した銅の質量を引いて未反応の銅の質量を求める。
0.40g-0.20g=0.20g

(12)0.4g
加熱後の物質の質量は酸化銅の質量なので、反応した銅の質量は、4:5=x:4.5これを解くとx=3.6。加熱した銅の質量が3.6gだったことがわかります。なので、こぼした銅の質量は、4.0ー3.6=0.4gであるとわかります。

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