【中学国語】作文の書き方のポイント

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【中学国語】作文の書き方のポイントです。

➊作文のルール、➋作文の書き方の手順、➌注意点、➍時間配分、➎より良い作文について確認していきましょう。

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作文を書く上でのルール一覧

  1. 「だ・である」調にする
  2. 一文は短くする
  3. 会話文・話し言葉使わない
  4. 流行語・略語・俗語は使わない
  5. 自分のことは「私」とする

ルール➊「だ・である」調にする

「です・ます」と「だ・である」を交ぜて書いてはいけない。これは、文章を書く上では、当たり前のルールの1つです。また、小論文では、「です・ます」は使わない方がベターです。一般的に、「です・ます」は、友達や先生など、よく知っている人に向かって語るときの書き方です。つまり、小論文のように、知らない人に向かって意見を言うような場合は、「だ・である」を使うのが原則だ。人によっては、「だ・ である」を使うと、乱暴な感じがするとか、「生意気に思われそう」と心配する人がいるが、そんなことはない。

ルール➋一文は短くする

文を短くすることは鉄則です。一文が長いと、どうしても主語と述語の関係がはっきりしなくなってしまう。一文を短くして、主語・述語を意識しながら書くべきです。採点する人の配慮にもつながります。また、たとえ正しい文にできたとしても、だらだらしてしまうことが多くなり、減点対象となりかねません。一つの文が短いほうが、読む人にもわかりやすい。できるだけ短い文で書くようにするのが、うまい小論文を書くコツとなります。

ルール➌会話文・話し言葉使わない

小論文には会話は使わないのが原則です。時に、”「ボランティアを学校でやらされるなんていやだとう人がいる。だか、私はそんなことはない」と思う。”などと会話を織り交ぜて書かれている文を見かけますが、よくありません。他者の意見や文章の引用でも、あくまでも地の文で書く必要があります。

ルール➍流行語・略語・俗語は使わない

友達への手紙やメールなら、いくら流行語や略語を書いてもかまわない。絵文字を使うのも、もちろんかまわない。しかしながら、小論文にそのような流行語・略語・俗語を書いてはいけない。どうしても使うときには、「  」などを使って、それが自分の言葉でないことを明らかにする必要があります。

  • 流行語…「うざい」「キモい」「超」など
  • 略語…「ゲーセン」「ゲキうま」など

これらは、つい使ってしま うことかあるので、気をつけたいところです。また、受験生の多くが、話し言葉の表現と知らずに、「だって」「とか」などを使っているようだが、そうした用法にも間違いが多いです。ら抜き言葉(れる・られる)にも注意する必要があります。小論文は、新聞に書かれているような、よそ行きの言葉で書くようと頭の片隅においておくといいでしょう。

ルール➎自分のことは「私」とする

自分のことは、男女を問わず、「私」と書くのが小論文では好もしいです。「私」を使うのに抵抗を感じる 男子もいるかもしれませんが「俺」「僕」「自分」などは使わないほうがいいでしょう。

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小論文・作文の書き方手順

  1. メモをする
  2. 構成をする
  3. 字数制限が短いときは、下書き
  4. 清書をする

メモをする

問題が出たら、すぐに書き始めるのではなく、まずはアイデアをメモする。すぐに書き始めても、浅い意見になってしまったり、途中で何を書いているかわからなくなったりします。そうならないためにも、きちんとメモをとってから書き始めるほうが、結局は、早く書き終わることになることを肝に銘じておきましょう。

アイデア・メモというのは、鋭いアイデアを見つけ出すための作業です。思いついたことを、時間の許す限りメモをしましょう。すべてが鋭いアイデアのはずはありません。実際には、使い物にならないアイデアもあるはず。それも含めて、いろいろなアイデアを書き出してみましょう。。

構成をする

アイデア・メモをとったら、今度は構成に入ります。構成とは、初めに何を書いて、そのあと何を書くかを考えていきます。その際、いくつかを「型」を持っていれば書きやすく、さらに「型」を応用するのが、論理的に書くためのコツとなります。 字数が200字低度であれば、次のような方があります。

<基本的な型>

  • 第一段落…ずばりと結論(自分の主張・意見)を書く最も大事なことをずばりと書く。
  • 第二段落…第一段落で書いた主張の理由をまとめる。第二段落では、第一段落で示した主張について、そう思う理由、その中身の詳しい説明、それを改善するための対策などを示す。

下書きをする

メモが終わったら、下書きをしてみます。しかしながら、ここでも書いたように。400字を超えるよう な小論文の場合には下書きをしている時間の余裕はないと思われます、200~300字程度の場合、字数が少なすぎたり、オーバーしたりすることがあるので、下書きをするのが望ましいです。その場合は、字数調整も大事になってきます。特に字数がオーバーしそうなときには、不必要な部分をカットしたり、言い回しを変えたりして、制限字数内に収めるように工夫しましょう。そのような作業のためにも下書きが必要というわけです。

清書をする

下書きが終わったら、誤字・脱字のないように気をつけて清書しましょう。誤字があると減点されるので、漢字を忘れたときには、別の言葉を使うことが望ましいです。どうしても別の言葉を思いつかないときには、誤字を書くよりも、ひらがなのままのほうがよいです。

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句読点の打ち方のコツ

読点(、)の打ち方には、特段、決まった規則はないので、打ち方によって、減点されることはないだろう。しかし、読点は少なすぎても多すぎても、読みにくい文になるので注意しよう。そのあたりのコツについてまとめています。

  1. 主語が長くなったときに、主語のあとに打つ
  2. 重文では、接続助詞のあとに打つ
  3. 「そして」「しかし」「したがって」などの接続詞のあとに打つ名詞などを列挙する場合に打つ

主語が長くなったときに、主語のあとに打つ

(例)NPOなど社会活動のことについてさまざまなことを知った若者は、その後、活動に参加しやすくなるはずだ。

重文では、接続助詞のあとに打つ

重文とは、主語・述語の関係が二つ以上あり、それが並立している文のことをいいます。

(例)地方の山間部では過疎化が深刻化しているが、都市部では過密化が問題視されている。

接続助詞とは、主に活用する言葉(用言や助動詞)について、前後の文節や文をつなぐ働きをする。順接・逆接・並立などの関係を表す。「ので・から・が・つつ」などがあります。

「そして」「しかし」「したがって」などの接続詞のあとに打つ

(例)しかし、環境は悪化するばかりだった。

<接続詞>

  • 順接…前に述べたことが、後に述べることの原因・結果となる。(例)だから
  • 逆接…前に述べたこととは、逆になることが後にくる。(例)しかし
  • 並列・累加…前に述べたことと並べたり、それに付け加えたりします。(例)そして
  • 対比・選択…前に述べたことと比べたり、どちらかを選んだりします。(例)または
  • 説明・補足…前に述べたことをまとめたり、補ったりします。(例)つまり
  • 転換…前に述べたことと話題を変えたりします。(例)さて

名詞などを列挙する場合に打つ

(例)日本、韓国、中国、アメリカがその会議に参加した。

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作文を書く上での注意点

  1. 題意に沿う(自分勝手に自由に書かない)
  2. 知っていることを書く(背伸びしない)
  3. 字数稼ぎはしない
  4. 準備なしにそのまま書かない
  5. 誤字・脱字はしない
  6. 幼稚な表現は使わない

題意に沿う(自分勝手に自由に書かない)

論理の展開があまりにも独りよがりなものがあります。しっかり、構成を考え書くようにしましょう。それがつまり、人が読んで納得いくようになります。陥りがちなのが、自分の得意なテーマが出されときです。そんなときに、つい自分の考えを展開してしまう人が少なくありません。書きやすいテーマ・題材のときほど、問われていることに正確に解答することが大事です。

知っていることを書く(背伸びしない)

ちょっと聞いたことある用語を使ってしまったり、間違って用語を使ったりすることはダメです。また、自分で消化しきれていない概念や用語を使って論述してしまい、自分で論理性を失ってしまう人もいます。背伸びしないで、しっかり、理解していることを確実に論じていくことが大切です。

字数稼ぎはしない

「具体例が大半」など安易な字数かせぎをしてはいけません。つまり、問題提起と結論が前後にちょっとだけあって、大半が具体例という答案があります。具体例で字数をかせぎたい気持ちはわかりますが、自分の論をきちんと書いていることが重要です。

準備なしにそのまま書かない

何が出ても、どんなことを問われても「これで書こう」 と考えている腹をくくっている人もいますが、それはいけません。問題の意味や意味するところが的確につかみ、それに沿って書く必要があります。主張や理由など論点を整理、準備をして記述していきましょう。日ごろから、ものを見たり、聞いたりしたときに、自分の意見や理由を整理し、準備する習慣をつけましょう。

誤字・脱字はしない

段落構成や内容がよくても、誤字・脱字があると減点になります。見直しの時間をとって、日ごろから見直すことが大事です。

幼稚な表現は使わない

「うれしいです」「悲しいです」など「形容詞+です」や「やっばり」など、口語表現、話し言葉があると、表現力の点数が減点となります。

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時間配分について

  1. 開始と同時に時間配分をメモする
  2. 課題文の読み取りには十分な時間配分を
  3. 長めの小論文を書くときには、下書きはしない
  4. 大きな直しはしない

開始と同時に時間配分をメモする

試験前に、あらかじめ自分が原稿用紙を埋めるのにどのくらい時間かかかるかをつかんでおいて、それを中心に全体の時間配分を把握することが大事です。問題を見たら最初に時間配分を考え、すぐメモ用紙にそれを書くクセをつけていきましょう。具体的には、課題文を読むのに何分か、構成に何分か、意見をまとめるのに何分にするのか、清書(実際に記述する)のに何分割り当てるのかを考えます。

課題文の読み取りには十分な時間配分を

課題文や資料が出た場合、それらの読み取りにあてる時間も前もって決めておきます。これは大事です。しっかり読みこんでおこないと問題文とズレた文章になってしまいます。また、難しい文章が出題されたときなど、読解に時間をかけすぎて書く時間がなくなることがあるので中位です。最悪の場合、読み取りの時間が終わったら、読解が不十分でも、これと決めた内容で書くほうが賢明です。たとえ的外れな内容でも、白紙よりは得点のチャンスは広がります。

長めの小論文を書くときには、下書きはしない

短めの小論文の場合には、下書きをして字数調整をして、文が正しいか、誤字脱字がないかを確かめる必要があります。しかし、長めの小論文の場合、下書きは、時間に余裕のあるとき以外する必要はありません。しっかり書ききることが大事です。下書きをしていたのでは、時間切れになってしまうことが多いです。構成をしたら、なるべく下書きをしないで書く練習をしておきましょう。

大きな直しはしない

書き直しは、誤字や脱字や文法的におかしい部分を改めるだけにとどます。時間まぎわになってあわてて、大幅に書き直してもよいことはありません。内容には目をつぶって、明らかな誤りだけを改めるようにしましょう。

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作文の点数が上がるポイント

  1. 客観的事実を織り込む
  2. 個人的体験を織り込む
  3. 結論から始める

客観的事実

「新聞では…と報道されている」「最近、…が増えている」というように、新聞・テレビの報道、書物、人の話などの客観的な事実を織り込みましょう。論文の出だしであれば、疑問文の形で問題提起としても使用できます。

(例)授業中にメールのやりとりをする中学生・ 高校生が増えているという報告をテレビニュースで見たことがある。では、授業中にメールのやりとりをすることは、許されるのだろうか。

個人的体験・経験

自分の体験を書くことも有効です。これは頻発するのでなく、根拠の裏付けや付け加えのなど、いわば論文のスパイスのような感じで使うといいでしょう。

(例)数か月前のことだ。友人が授業中にメール を使っていて先生にひどくしかられた。生徒の 一人が指名されて黒板に出て答えを書いているときだったので、メールを打ってもかまわないだろうと考えたようだ。しかられた友人は納得がいかないようだった。では、授業中にメールを使うことは禁止するべきことなのだろうか」

結論から始める

初めにずばりと自分の主張を書くのは、説得力が増します。特に、イエス・ノーの形にしにくい場合など有効です。しかし、先に結論を言ってしまうために、字数かせぎをしにくくなると思う人もいるようですが、結論のつぎに、理由、具体例、最後にまとめという流れで書けば、字数が足りないくらいとなります。

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この記事を書いた人
君島琴美

Examee編集長。このサイトでは、理科以外の教科を担当。基礎学習サイトPikuuのライターも務める。普段の学習塾では、数学、面接、総合型選抜対策の講座を受け持つ。エグゼクティブ講師として、数々の難関高校、難関大学への合格者を輩出している。

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