海陸風と季節風がふく仕組みについて問題演習を行います。陸と海のどちらが温まりやすく、また、どちらが気圧が低くなるのかなど、細かいところまでしっかりと確認しましょう。
海陸風の確認問題
- 陸と海の間の温度差で吹く風を何というか。
- よく晴れたお昼に、海から陸に向かって吹く風を何というか。
- よく晴れた夜に、陸から海に向かって吹く風を何というか。
- 海風が吹いているとき、高圧部になっているのは陸側と海側のどちらか。
- 陸風が吹いているとき、上昇気流が生じているのは陸側と海側のどちらか。
- 陸風と海風が切り替わる無風の状態のときを何というか。
- 季節によって風向きが変わる風を何というか。
- 夏の季節風の風向を答えよ。
- 冬の季節風が吹いているとき、高圧部になっているのは大陸側と海洋側のどちらか。
- 冬の季節風が吹いているとき、日本海側と太平洋側の地域ではそれぞれどのような天気になることが多いか。
解答
- 海陸風
- 海風
- 陸風
- 海側
- 海側
- 凪
- 季節風
- 南東
- 大陸側
- 日本海側:雪や雨の日が多い
太平洋側:乾燥した晴れの日が続く
【練習問題】日本の天気と季節風
下の図は、日本のある季節に見られる特徴的な天気図を表したものである。これについて、以下の各問いに答えなさい。
(1)図の天気図が見られる季節を、次のア~エから1つ選び、記号で答えよ。
ア 春 イ 夏 ウ 秋 エ 冬
(2)図中のXとYは、高気圧と低気圧のどちらか。その組み合わせを次のア~エから1つ選び、記号で答えよ。
ア X:高気圧 Y:高気圧
イ X:高気圧 Y:低気圧
ウ X:低気圧 Y:高気圧
エ X:低気圧 Y:低気圧
(3)図の季節のとき、太平洋側ではどのような天気になることが多いか。次のア~エから1つ
選び、記号で答えよ。
ア 小笠原気団が発達し、蒸し暑い晴天の日が続く。
イ シベリア気団の影響で、冷たくかわいた北西の風がふく。
ウ 移動性高気圧の影響で、周期的に天気が変わる。
エ オホーツク海気団と小笠原気団が発達し、日本上空に停滞前線ができる。
(4)下の文中①、②の( )内から適切なものを選び、記号で答えよ。
【解答・解説】日本の天気と季節風
(1)エ
等圧線が日本上空で縦に並び、その間隔もせまいです。これは冬の天気図に特徴的です。
(2)イ
冬の天気図では、日本の西側に高気圧、東側に低気圧が来ることが多いです。この気圧配置を「西高東低」に気圧配置といいます。この気圧配置になると、冬の北西の季節風が強まり、日本海側の地域では、雨や雪の日が多くなります。
(3)イ
冬の北西の季節風で、日本海側の地域には雨や雪が多量にもたらされますが、水分を降らせてしまった後の空気が流れ込む太平洋側では、乾燥した晴れの日が続きます。
(4)①ア ②イ
大陸と海洋で、あたたまりやすく冷めやすいのが大陸で、あたたまりにくく冷めにくいのが海洋です。夏の間は、大陸がすぐにあたたまり、海洋はなかなかあたたまりません。したがって大陸の方が気温が高い状態になります。冬になると、大陸はすぐに冷めますが、海洋はなかなか冷めません。したがって、海洋の方が気温が高い状態になります。
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