中学公民「選挙権の変遷(拡大の歴史)」ポイント・練習問題です。現在の男女の普通選挙制は、長年かけて国民が勝ち取った権利です。それでは、中学公民「選挙権の変遷(拡大の歴史)」ポイント・練習問題です。
選挙権の変遷(拡大の歴史)
現在のような男女平等の普通選挙の原則ができたのは、戦後のことであり、1925年に普通選挙法が成立するまでは、納税額によって選挙権が制限される制限選挙であった。また、女性の参政権は認められていなかった。
選挙権の内容
- 1890年 第1回総選挙 直接国税5円以上納めた25歳以上の男子のみ
- 1925年 普通選挙法成立 25歳以上の男子全員に選挙権</span>が与えられた。
- 1928年 第16回総選挙婦人参政権の確立
- 1945年 20歳以上の男女による普通選挙の実現 20歳以上の男女全員に選挙権が与えられた。
- 1946年 第22回総選挙
- 2005年 第44回総選挙
2015年には、満18歳以上の男女に選挙権が与えられる。
治安維持法
1925年に普通選挙法と同時に制定された、共産主義の思想や運動を取り締まるための法律
選挙権と被選挙権
選挙権は、満18歳以上の日本国民が有する。被選挙権は、衆議院・地方議会議員,、市(区)町村長が満25歳以上、参議院議員と都道府県知事が満30歳以上である。
選挙権のポイント
- かつての日本の選挙制度は、納税額によって選挙権が制限された制限選挙であった。また、女性の参政権が認められていなかった。
- 1890年の第1回総選挙では、直接国税15円以上納めた。25歳以上の男子のみの制限選挙で、有権者は全人口の約1.1%であった。
- 1925年に普通選挙法が成立し、25歳以上の男子全員に選挙権が与えられた。
- 20歳以上の男女全員に選挙権が与えられたのは1945年である。
選挙権 練習問題
現在、選挙権はどういう人に与えられていますか。以下のうちから1つ選び,記号で答えなさい。
ア 選挙権は、税金を年間 100万円以上おさめる人にあたえられています。
イ 選挙権は、満25歳以上の男女にあたえられています。
ウ 選挙権は、満20歳以上の男子のみにあたえられています。
エ 選挙権は、満18歳以上の男女にあたえられています。
解答
エ