刺激と反応。感覚器官と運動器官について問題演習を行います。特に目のつくりと耳のつくりをしっかりと確認しておきましょう。
感覚器官と運動器官の確認問題
- 外界からの刺激を受けとる器官を何というか。
- 目が受けとる刺激は何か。
- 温度や圧力などを受けとる感覚器官は何か。
- 目のつくりで、刺激を受けとる感覚細胞があるのはなんというつくりか。
- ひとみの大きさを変え、目に入る光の量を調節しているつくりは何か。
- 明るい部屋から暗い部屋に入ると、ひとみの大きさはどうなるか。
- 耳のつくりで最初に音の振動をとらえるつくりは何か。
- 音の刺激を受けとる感覚細胞があるつくりは何か。
- 感覚器官で受け取った刺激はどこに伝えられるか。
- 動物がからだを動かすためのつくりを何というか。
- 骨と骨がつながっているところを何というか。
- 骨と筋肉がつながっているところを何というか。
- うでを伸ばすとき、一方の筋肉が縮んだ場合、もう一方の筋肉はどうなっているか。
- 動物の身体で、体を動かすためには骨と何が必要か。
解答
- 感覚器官
- 光
- 皮ふ
- 網膜
- 虹彩
- 大きくなる
- 鼓膜
- うずまき管
- 脳
- 運動器官
- 関節
- けん
- ゆるむ(のびる)
- 筋肉
【練習問題❶】感覚器官
外界からの刺激を受けとる器官を感覚器官という。下の図は、ヒトの2つの感覚器官を模式的に表したものである。これについて、次の各問いに答えなさい。
(1)図は目と耳のつくりを表したものであるが、目と耳は何を刺激として受け取っているか、それぞれ答えよ。
(2)目のつくりで、ひとみの大きさを調節し、目に入る光の量を調節している部分はA~Dのどこか、記号で答えなさい。また、そのつくりの名称も答えなさい。
(3)次の文は、目のはたらきについてまとめたものである。文中の{ }から、適するものを選び、記号で答えなさい。
(4)耳のつくりで、最初に空気の振動をとらえる部分はE~Gのどれか、記号で答えなさい。また、そのつくりの名称を答えなさい。
(5)耳のつくりで図中のEは耳小骨というつくりである。この耳小骨のはたらきを簡潔に答えなさい。
(6)目と耳のつくりで、刺激を受けとる感覚細胞があるつくりはどこか。A~Gの中からそれぞれ一つずつえらびなさい。
(7)目や耳などの感覚器官で受け取った刺激は、このあとどこに伝えられ意識されるか。
【解答・解説】感覚器官
(1)目:光 耳:音
感覚器官は、外界からの刺激を受けとる器官です。目は光の刺激を、耳は音の刺激を受けとっていま。その他にも、舌は味を、鼻はにおいを、皮膚は圧力や温度などを受けとります。
(2)記号:B 名称:虹彩(こうさい)
目に入る光の量を調節するのは虹彩というつくりです。暗い部屋に入ると虹彩が広がり、ひとみが大きくなり目に入る光の量が増加します。逆に明るい場所に行くと虹彩がしぼられ、ひとみが小さくなり目に入る光の量が減少します。
(3)①:ア ②:ア
目のつくりで、レンズ(水晶体)は、光を屈折させ網膜上に像を結ぶつくりです。遠くのものは小さく見えるのでレンズはうすくなり、光をあまり屈折させないようにします。近くのものは大きく見えるのでレンズは厚くなり、光を大きく屈折させて網膜上に像を結びます。
(4)記号:G 名称:鼓膜
音は空気を振動させながら伝わっていきます。この振動をとらえるつくりが鼓膜です。
(5)鼓膜で受け取った振動を増幅させてうずまき管に伝える。
鼓膜で受け取った振動は、耳小骨によって振動が増幅させられ、うずまき管内のリンパ液に伝わります。このリンパ液の振動で音が聞こえるのです。
(6)目:D 耳:F
刺激を受けとる細胞を感覚細胞といいます。目の場合、網膜上に感覚細胞があり、耳の場合、うずまき管内に感覚細胞があります。
(7)脳
感覚器官で受け取った刺激は、感覚神経によって中枢神経に伝えられます。そして脳に伝わると意識することができます。
【練習問題❷】運動器官
下の図は、ヒトのうでのつくりを示したものである。これについて、次の各問いに答えなさい。
(1)Aは、白い丈夫なすじで、骨と筋肉をつないでいる。この部分の名前を答えなさい。
(2)Bの部分は、骨と骨がつながっている部分で、この部分から腕を曲げることができる。この部分の名前を答えなさい。
(3)Bの部分で、筋肉と骨がつながっているが、筋肉と骨のつながりかたで正しいものは、次のア~エの中から一つ選び、記号で答えなさい。
(4)図の状態からうでを曲げるとき、筋肉Xと筋肉Yの状態は、それぞれどのようになるか。次のア~エから一つ選び、記号で答えなさい。
ア 筋肉Xは縮み、筋肉Yはゆるむ。
イ 筋肉Xは縮み、筋肉Yも縮む。
ウ 筋肉Xはゆるみ、筋肉Yは縮む。
エ 筋肉Xはゆるみ、筋肉Yもゆるむ。
【解答・解説❷】運動器官
(1)けん
骨と筋肉はつながっており、骨と筋肉がつながっている筋肉が少し硬くなった部分を「けん」といいます。
(2)関節
骨と骨がつながっている部分を関節といいます。うでや足は、この関節の部分から曲げることができるようになっています。
(3)エ
筋肉は、関節をへだてて次の骨につながっています。筋肉Xと筋肉Yで、関節を飛び越えて次の骨につながっているのはエになります。
(4)ア
うでを曲げるとき、筋肉Xは縮み、筋肉Yはゆるみ(のび)ます。また、うでを曲げた状態から伸ばすとき、筋肉Xはゆるみ(のび)、筋肉Yは縮みます。
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