財政政策
主に国の財政の歳入や歳出を通じて総需要を管理し、経済に影響を及ぼす政策のこと。政府(国・地方公共団体)が収入(歳入)を得て、それを支出(歳出)する経済活動をしていくわけです。財政政策は、日本銀行の金融政策と並ぶ景気調整の2本柱です。
- 歳入…政府の1年間の収入。税金(租税)が中心。
- 予算…政府の1年間の収入と支出の計画。
例えば不景気のときに公共投資を行ったり減税をしたりなど、景気対策を折り込んで予算編成することが財政政策となります。
財政政策の機能
財政政策の機能には、3つのことが挙げられます。
- 景気の調整…景気が過熱しているときは、財政支出や財政投融資を減らす。景気の後退時には、財政支出や財政投融資を増やす。
- 所得の再分配…累進課税によって高額所得者から吸収した財政収入を、社会保障関係費などの支出によって低所得者に分配しています。
- 資源配分の調整…私的な財と公共財(道路、学校、病院など)のバランスの整理をする役目があります。
安倍内閣の財政政策
一億総活躍社会の実現に向けて、「希望を生み出す強い経済」「夢をつむぐ子育て支援」「安心につながる社会保障」からなる「新・三本の矢」を一体的に推進。
具体的には
- 名目GDP500兆円を戦後最大の600兆円に
- 成長戦略を含む従来の三本の矢を強化
- 結婚や出産等の希望が満たされることにより希望出生率1.8がかなう社会の実現へ
- 待機児童解消、幼児教育の無償化の拡大(多子世帯への重点的な支援)
- 介護離職者数をゼロに
- 多様な介護基盤の整備、介護休業等を取得しやすい職場環境整備
- 「生涯現役社会」の構築
などを挙げています。
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