中学公民の「財政収入(歳入)と租税の種類」です。中学公民には、「直接」「間接」という名の比較する事柄多いですので、それぞれにおいて、確実に覚えていく必要があります。今回は、「税金」についてです。それでは中学公民の「財政収入(歳入)と租税の種類」をみていきましょう。
財政収入(歳入)
財政収入(歳入)とは、国の収入といべきものですが、その内訳は、租税と公債金がほとんどです。
- 租税・印紙収入…ほとんどが税金による収入で、一般会計の中で最も大きな割合をしめています。
- 公債金…国債の発行による借入金です。
- 租税…国税、地方税、直接税、間接税などがあります。
国税
国税とは国がかける税金のことです。国税は直接税を中心とした体系になっていますが、消費税の導入によって徐々に間接税のウエイトが高まっています。
地方税
地方税とは、地方自治体がかける税金です。地方税は道府県税と市町村税と分かれ、さらに一般的に経費にあてるための普通税と、特定の費用にあてるための目的税とに分かれます。
直接税と間接税
種類 | 直接税 | 間接税 |
---|---|---|
内容 | 納税者と担税者(実際の負担者)が一致する税 | 納税者と担税者が異なる税 |
例 | 法人税・所得税・相続税・贈与税など | 消費税・印紙税・ゴルフ場利用税など |
消費税は収入の少ない人の負担率が高くなるという問題がある。また、所得税は、所得が多いほど税金が高くなる累進課税がとられている。
直接税のメリット・デメリット
- メリット…納税者の経済的な負担能力に対して、細かい配慮ができる。
- デメリット…収入が増えれば税負担も増えるため、勤労意欲を損ないやすい。
間接税のメリット・デメリット
- メリット…消費税の額が同じなら、所得の大きさに関係なく、同じ負担を負う。
- デメリット…低所得者ほど税負担が重くなる傾向がある。
租税(税金)の役割
国民の「健康で豊かな生活」を実現するために、国や地方公共団体が行う活動の財源となる。私たちは一人では生きていけません。税は、私たちが社会で生活していくための、いわば「会費」といえます。
租税(税金)の徴収方法
租税の徴収の方法には、
- 申告納税制度…納税者が自主的に収入を申告し、税務署の査定を経て税金を納める
- 源泉徴収制度…会社などの給与の支払い者が、給与を支払う際に、あらかじめその税額を差し引いて徴収します。
粗税の原則
課税する際に守るべき原則に 次のようなものがある。
- 公平の原則…租税の負担は、収入に比例して公平であること。
- 明確性の原則…納税の期日・方法・金額などが明確であること。
- 便宜の原則…納税の時期や方法が、納税者に便利であること。
- 徴税費最少の原則…徴税費用ができるだけ少なくてすむこと。
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