【中学地理】時差の求め方がスッキリわかる!よく出る練習問題

時差の求め方アイキャッチ画像 中学地理
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中学地理「時差のしくみ・求め方」西経と東経の計算ポイント!についてです。地球上にはさまざまな時間が存在し、私たちの暮らしにも大きく関わっています。旅行先やニュースで「時差」という言葉を耳にすることも多いですが、実際に「どうやって時差を計算するの?」と思ったことはありませんか?中学地理では、この「時差」を地球の動きや経度から計算する方法を学びます。この記事では、時差の仕組みや簡単な計算方法をわかりやすく解説します!ポイントを押さえて、苦手意識を克服しましょう!

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時差のしくみ

  • 経度15度1時間の時差が生じる。
  • 世界各国は標準時を設けている。

地球は左回りに回転(自転しているため、場所によって、大陽の光があたる時刻が異なり、昼と夜のずれが生じます。この時刻のずれを時差といいます。

地球は1日(24時間)に1回転(360度)するので、360(度)÷24(時間)=15度で、1時間に15度の速さで回転していることになります。つまり、経度15度で1時間の時差が生じるわけです。世界各国は、それぞれ独自の時刻(標準時)を設け、時差による混乱をさけています。

標準時

標準時はふつう、1か国に1つですが、 ロシア連邦やアメリカ合衆国など国土が広い国は、いくつかの標準時を設けています。日本は兵庫県明石市を通る東経135度の時刻を標準時にしています。

さきほどの計算式にしたがって、2国間の時差を、経度差15度で求めることができる。

日付変更線

日付変更線は、ほぼ180度の経線にそって引かれています。 地球上では、ほぼ経度180度に沿って日付変更線が設けられています。これは、各地の日にちを確定するために便宜上、設けられた線です。この日付変更線を東から西にこえるときは日付を1日進め、西から東にこえるときは日付を1日もどすと決められています。

例えば、日本からアメリカ合衆国に行く場合、西から東へ日付変更線をこえるので、日付を1日もどすことになります。逆に、アメリカ合衆国から日本に行く場合は、日付を1日進めることになります。

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時差の計算のポイント

西経にある場所と東経にある場所との時差が入試には、よく出題されます。

日本と東経にある場所との経度差は引き算で求めますが、西経にある場所との経度差は足し算で求めるのがポイントです。

時差の計算の例題

(1)東経135度を標準時子午線とする日本と東経15度を標準時子午線とするイタリアの時差は、

  • 120度(135-15)÷15 =8で、8時間となります。

地球は左回りに回転しているので、東側の方が西側よりも 時刻が早いです。日本とイタリアでは日本のほうが東にあるので、時刻が早く、イタリアが午前11時のとき、日本は8時間進んだ午後7時となります。

(2)東京(東経135度)とニューヨーク(西経75度)との時差は、

  • 経度差(135度+75度) -15=14で、時差は14時間となります。
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時差の計算の練習問題

【問1】ある都市Aの現在の時刻は午前10時です。この都市は経度0度の場所(グリニッジ標準時)にあります。都市Bの経度は東経75度に位置しています。以下の問いに答えなさい。

(1)都市Bの時刻は現在何時ですか?
(2)都市Cは西経45度に位置しています。都市Cの現在の時刻は何時ですか?

解き方のヒント:
・地球は360度を24時間で一周します。つまり、経度15度ごとに1時間の時差が生じます。
・東に進むと時刻が進み、西に進むと時刻が遅れます。
・都市Aの経度が0度なので、都市Bや都市Cとの時差を計算して、それを都市Aの時刻に加算または減算します。

【問2】都市Xは経度90度東に位置しており、都市Yは経度120度西に位置しています。都市Xの現在の時刻は午後2時です。以下の問いに答えなさい。

(1)都市Yの時刻は現在何時ですか?
(2)都市Zは経度30度東に位置しています。都市Zの時刻は現在何時ですか?

時差の計算の練習問題の解答・解説

【問1】
解き方
都市Bの時刻を求める:
都市Bは東経75度に位置しているので、時差は
75÷15=5
75÷15=5時間

東に進むので、都市Bの時刻は都市Aの時刻より進んでいます。
都市Aの時刻が午前10時なので、
10+5=午後3時

都市Cの時刻を求める:
都市Cは西経45度に位置しているので、時差は
45÷15=3時間

西に進むので、都市Cの時刻は都市Aの時刻より遅れています。
都市Aの時刻が午前10時なので、
10−3=午前7時

解答
(1)都市Bの時刻は 午後3時
(2)都市Cの時刻は 午前7時

【問2】
解き方
都市Yの時刻を求める:
都市Xの経度は東経90度、都市Yの経度は西経120度です。2つの都市間の経度差を求めます。
90+120=210度

地球は経度15度ごとに1時間の時差があるので、時差は
210÷15=14時間
都市Yは西に位置しているため、都市Xの時刻より14時間遅れています。
都市Xの時刻が午後2時なので、14時間遅らせると
午後2時−14時間=午前0時

都市Zの時刻を求める:
都市Xの経度は東経90度、都市Zの経度は東経30度です。2つの都市間の経度差を求めます。
90−30=60度

地球は経度15度ごとに1時間の時差があるので、時差は
60÷15=4時間

都市Zは都市Xより西に位置しているため、都市Xの時刻より4時間遅れています。
都市Xの時刻が午後2時なので、4時間遅らせると
午後2時−4時間=午前10時

解答
(1)都市Yの時刻は 午前0時(深夜0時)
(2)都市Zの時刻は 午前10時

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