九州地方は、火山が多く温泉地が有名な地域ですが、農業や工業も盛んなため、地理のテストで頻出のテーマです。「気候の特徴は?」「どんな産業が発展している?」など、覚えるべきポイントが多く、苦手意識を持つ人もいるかもしれません。
この記事では、九州地方の重要ポイントをわかりやすく整理し、よく出る練習問題も紹介します。テスト対策に役立てて、しっかり得点できるようにしましょう!
九州地方の概要
歴史、農業、工業、地名、気候におけるポイントを見ていきましょう。

暖流の黒潮(日本海流)、対馬海流の影響で温暖。梅雨、台風の影響を強く受け雨が多い。南西諸島は亜熱帯性の気候で、サンゴ礁が発達。長崎の造船業、有明海ののり、長崎のびわ、真珠。宮崎県のブロイラー(肉用の若鶏)などもおさえておきましょう。
- 福岡…九州地方の地方中枢都市
- 屋久島…すぎの原生林などの貴重な自然が残り、島全体が世界遺産に登録されている鹿児島県の島。
九州地方の農業
- い草…熊本平野や羽代平野で、水田の裏作としてさかんに栽培されている、畳表の原料となる農作物
- さとうきび…沖縄県や鹿児島県の奄美諸島で採算されている、砂糖の原料となる農作物
- 筑紫平野…九州第一の米の産地で、筑後川下流域にクリークと呼ばれる水路が発達している平野
- 宮崎平野…温暖な気候を利用して、ビニルハウスを使った野菜の促成栽培がさかんな九州南部の平野
九州地方の工業

北九州工業地帯は八幡製鉄所を中心に発展しました。IC工場が多くつくられた九州地方は、ICの原料からシリコンアイランドと呼ばれています。以前は 北九州を含めて四大工業地帯とよばれていたが、他の工業地域の生産が北九州を上回るようになり、現在では北九州は除かれています。太平洋ベルトの西端部に立地しています。
- シリコンアイランド…IC工場が多くつくられた九州地方は、ICの原料から起因する地域の名称
戦前は重化学工業の中心地
現在は先端技術産業が発達
アジア諸国との貿易拠点
【問題】九州地方の問題
【問1】次の問いに答えなさい。
1:世界最大級のカルデラをもつことで知られる熊本県の火山は何か。
2:鹿児島県から宮崎県南部にかけて広がる火山灰などが積もった台地を何というか。
3:九州を代表する米の産地である平野はどこか。
4:米と麦のように1年に2種類の作物をつく集まることを何というか。
5:冬でも温暖な気候を利用して促成栽培がさかんな九州地方の平野はどこか。
6:さとうきびやパイナップルなどの栽培がさかんな県はどこか。
7:北九州工業地域 (地帯) の発展の中心となった官営の製鉄所を何というか。
8:エネルギー源の中心が石炭から石油へ変化したことを何というか。
9:かつて沖縄にあった王国を何というか。
10:第二次世界大戦後、沖縄はどこの国に占領されたか。
11:沖縄でさかんな美しい自然をいかした産業は何か。
【問2】次の問いに答えなさい。
(1) 阿蘇山などに見られる、火山の噴火によってできた巨大なくぼ地を何というか。
(2) 九州南部に分布する、火山の噴出物が堆積した土壌の台地を何というか。
(3) 南西諸島に見られる、暖かくきれいな海にしか発達しない石灰質の岩礁を何というか。
(4) 宮崎平野などでさかんな、温暖な気候を利用して作物の生長を早める栽培方法を何というか。
(5) 南西諸島で栽培がさかんな、さとうの原料となる農作物を何というか。
(6) 現在の北九州市に明治時代に建設され、北九州工業地域が発展するもととなった製鉄所を何というか。
(7) 沖縄は、かつて何という国であったか。
【解答】九州地方の問題
【問1】
1:阿蘇山
2:シラス台地
3:筑紫平野
4:二毛作
5:宮崎平野
6:沖縄県
7:八幡製鉄所
8:エネルギー革命
9:琉球王国
10:アメリカ合衆国
11:観光産業
筑紫平野は福岡県南部に広がる肥沃な平野で、主に米や麦の二毛作が行われています。宮崎平野は宮崎県に位置し、温暖な気候を利用した促成栽培が盛んです。
【問2】
(1) カルデラ
(2) シラス台地
(3) さんごしょう
(4) 促成栽培
(5) さとうきび
(6) 八幡製鉄所
(7) 琉球王国
以上が、中学地理の覚えておくべき「九州地方」のまとめとなります。覚えることは少ないですが、ポイントは、写真や地図帳で位置を確かめながら学習するといいでしょう。都市や平野の場所は特におさえておきたいところです。
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