中学1年理科。植物を分類したように、世の中に存在するさまざまな物質も分類してみましょう。今日は金属と非金属、有機物と無機物の違いについて学習します。
金属と非金属
物質を分類するときに、金属と非金属という分類の方法があります。金属とは100円玉や鉄くぎなどのように特有の光沢をもつ物質です。非金属とは、金属以外の物質を指します。金属には共通の性質があるので、次の3つの性質を自分で書けるように覚えてください。
金属の性質
❷たたくとうすく広がり、引っ張るとのびる。(展性・延性)
❸熱や電気をよく通す。
以上の性質をもつものが金属です。鉄や銀、銅、金、アルミニウム、亜鉛、マグネシウム、ナトリウムなどが金属になります。
磁石と引き合うのは鉄だけ
ここで注意したいのは、磁石にくっつく、引き寄せられるのは金属の性質ではないということです。磁石に引き寄せられる金属は、中学校で出てくる金属の中でも鉄だけになります。
有機物と無機物
次に、有機物と無機物という分類方法を見ていきましょう。物質を加熱すると黒く焦げる物質、何の変化も見られない物質など違いが見られます。加熱すると黒く焦げ、二酸化炭素が発生する物質が有機物、焦げずに二酸化炭素も出さない物質が無機物になります。
有機物
有機物は炭素Cという元素を含んでいるので、燃やすと二酸化炭素CO₂が発生します。次のような物質が有機物です。
- 砂糖
- 小麦粉
- 卵
- 紙
- 木
- ろう
- 石油
- プラスチック
- ガス
- ガソリン
- エタノール
などがあります。また、有機物は水素Hという元素も含んでいるため、燃やすと水H₂Oが生じることも覚えておけば完璧でしょう。
無機物
有機物以外の物質は無機物とよばれます。先に登場した金属などは無機物の代表例です。テストによく登場する無機物を挙げてみます。
- 食塩
- ガラス
- 鉄
- アルミニウム
- マグネシウム
- 水
- 酸素
- 二酸化炭素
- 炭素
- 炭酸水素ナトリウム
二酸化炭素CO₂や炭素C、炭酸水素ナトリウムNaHCO₃などは、炭素Cを含む物質ですが、このような単純な物質は無機物に分類されます。
最後に、物質の分類基準をまとめています。純物質と混合物、金属と非金属、有機物と無機物の区別がつくようになっておきましょう。
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