企業の種類(公企業・私企業・中小企業・多国籍企業)の比較と違いです。入試では、「簡潔に説明せよ」などのかたちでよく出題されます。名称の暗記だけでなく、説明できるようにしておきましょう。それでは、中学公民の企業の種類(公企業・私企業・中小企業・多国籍企業)の比較と違いをみていきましょう。
企業とは?その目的は?
企業は、生産要素を結びつけて、私たちの生活に必要な財やサービスを生産・提供します。企業の生産活動は、原則として、最大の利潤(もうけ)を得ることを目的にしています。
ただし、公企業のように必ずしも利潤を直接の目的としない企業もあります。資本(元手)を使い、利潤(利益)を目的に生産活動を行う。現在は、資本主義経済の中で、私企業中心の自由な経済活動っている。
企業の利潤は、総売上高からその生産に使われた費用(生産費)などを差し引いた残額です。利潤率が高いと、経営状態がいい企業となります。
- 企業は、生産要素を結びつけて、私たちの生活に必要な財やサービスを生産・提供
- 原則として、最大の利潤(もうけ)を得ることを目的
企業の種類
公企業 | 私企業 | 中小企業 | 多国籍企業 |
---|---|---|---|
国や地方公共団体(地方自治体)などが経営する企業 | 利潤を目的とする民間の企業 | 事業者数の大部分を占める | 複数の国に支社を置き、事業を行う |
私企業とは?
私企業は、さらに、個人企業と法人企業に分けられ、個人企業には、個人商店、農家などがあげられます。法人企業には、代表的なものとして、株式会社があります。
また、ほかに、国や地方公共団体と私企業が共同で、鉄道やリゾート使節などを運営する第三セクターとよばれるものもあります。
国や地方公共団体と私企業が共同で、鉄道やリゾート使節などを運営
公企業とは?
公企業は、
- 国営企業(国有林野など)
- 地方公営企業(市営バス、水道など)
- 特殊法人
に分けられます。
株式会社とは?
ある会社の中で最高の権力を持っている人は、「大株主」や「筆頭株主」と言われる人たちです。
会社内での最高の権力者は、その会社の発行している「株式」を持っている「株主」という人たちの中で、その会社が発行している株式のうちの半分以上の株を持っている人たちです。なぜなら、いわゆる「社長」を選ぶ会議が、株主総会であり、その総会で、ある株主が投票できる票の数は、その株主の所有する株式の数に比例するからです。
以上が、中学公民の「会社企業の種類と特色」の比較となります。出題率としては、そこまで高くないものの、一般常識としても知っておきたいところです。また、国語の作文の題材としても、出題されたことも。
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