【中学社会】国際連合のしくみとはたらきのポイント・練習問題です。国際連合での日本の役割は、年々大きくなっています。入試やテストでは、そのあたりについてよく出題されます。
国際連合のしくみ
名称 | 国際連合 |
---|---|
設立年 | 1945年 |
提唱者 | サンフランシスコ会議で設立 |
本部所在地 | ニューヨーク |
常任理事国 | アメリカ・ロシア連邦・イギリス・フランス・中国 |
参加国 | 193カ国 |
目的 | 世界の平和維持 |
- 総会…全加盟国からなる。年1回、定期的に開かれる。
- 安全保障理事会…世界の平和と安全の維持が目的。
常任理事国は安全保障理事会で常任理事国のうち1国でも反対すると採決できないという拒否権を持つ。日ソ共同宣言にて1956年ソ連との国交回復する。ソ連の支持も受け、日本は、国連の加盟が実現する。
安全保障理事会は、常任理事国と非常任理事国を増やすよう求める声が上がっているが、実現していない。日本・ドイツ・ブラジル・インドなどが常任 理事国入りを目指している。
国連の財政
加盟各国の分担金によってまかなわれている。分担金の割合は各国ごとに異なり、アメリカが1位で日本が2位であるが、アメリカは滞納している。また、中国の分担金は経済規模の割に少ない。
加盟各国の分担金によってまかなわれている。分担金の割合は各国ごとに異なり、アメリカが1位で日本が2位であるが、アメリカは滞納している。また、中国の分担金は経済規模の割に少ない。
国際連合における日本の役割
- 日本は、1956年80番目の加盟国となり、経済の発展とともに現在までに何度も非常任理事国に選ばれ、国際連合での責任はとても大きい。
- 1991年の湾岸戦争をきっかけに、1992年には国連平和維持活動(PKO)協力法が成立。
- カンボジアやモザンビーク、東ティモールなどに自衛隊を派遣。
自衛隊と国際貢献
自衛隊は防衛だけでなくさまざまな活動を行う。
- 国際連合の平和維持活動(PKO) 復興支援や護衛など。カンボジアや東ティモール, イラン、ソマリア沖など。
- 災害支援…東日本大震災などの自然災害で災害支援を行う。
国連のポイント
- 日本は、1956年、80番目の加盟国となり、経済の発展とともに現在までに何度も非常任理事国に選ばれ、国際貢献を行ってきた。
- 日本の国際社会における地位が向上するにつれて, 世界の国々から(日本)への期待が高まってきている。
- 1991年の湾岸戦争をきっかけに, 1992年には、国連平和維持活動(PKO協力法)が成立。
- その後、カンボジアやモザンビーク、東ティモールなどに自衛隊が派遣された。
国際連合における役割が大きくなるにつれて、日本は常任理事国入りを目指すようになった。
安全保障理事会の構成と役割
現在、安全保障理事会安の常任理事国と非常任理事国を増やすよう求める声が上がっているが、実現していない。日本・ドイツ・ブラジル・インドなどが常任 理事国入りを目指している。そんな安全保障理事会の構成と役割をみていきましょう。
構成
- 常任理事国…アメリカ合衆国、イギリス、フランス、ロシア連邦、中国
- 非常任理事国…10か国。総会で選出され任期は2年。
役割
国際の平和と安全について、責任を負っている機関。安全保障理事会での決定事項には、すべての加盟国は従わなくてはいけない。国連軍派遣などの制裁措置を決定できる。
通常の議決
- 通常の議決…9か国以上の賛成が必要。
- 重要事項の議決…常任理事国のすべてをふくむ9か国以上の賛成が必要。常任理事国のうち1か国でも反対すれば、決定はできない。常任理事国は「拒否権」を持つ。
- 大国一致の原則…世界平和には、常任理事国の五大国の意見の一致と協力が必要という原則、
安全保障理事会のポイント
- 安全保障理事会は、アメリカ合衆国・イギリス・フランス・ロシア連邦・中国の五大国からなる常任理事国と、総会で選出される10か国の 非常任理事国から構成されている。
- 安全保障理事会での議決は、通常の議決の場合、5か国以上の賛成が必要である。また、重要事項の議決の場合は、常任理事国のすべてをふくむ9か国以上の賛成が必要である。
- 安全保障理事会では、重要な議題は5常任理事国すべてが同意しないと議決されない。常任理事国に認められているこの権利を「拒否権」という。
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