中学国語の定期テストや高校入試では、「類義語(意味が似ている言葉)」の知識が問われることがよくあります。たとえば、「努力」と「精進」、「改善」と「改良」のように、意味の近い語句を正しく使い分ける力が求められます。この記事では、覚えておきたい代表的な類義語一覧と、実践的な練習問題を掲載。語彙力を効率よく強化し、テストや入試で差をつけましょう!
類義語とは?
類義語は、似た意味をもつ語のグループのこと。同義語・同意語とも呼ばれます。次のように、上の一字が共通、下の一字が共通、全体が類義する3つのパターンがあります。
類義語の種類
上の一字が共通するパターンです。
- 愛用と愛好
- 悪質と悪性
- 暗記と暗唱
- 異議と異存
- 通告と通知
下の一字が共通するパターンです。
- 案外と意外
- 作者と著者
- 空費と浪費
- 委細と詳細
- 返答と応答
全てが類義するパターンです。
- 助力と加勢
- 試験と考査
- 承知と同意
- 警戒と用心
- 細心と綿密
また、類義語それぞれに使い方の違いがあるので、言い換えができない場合があることに注意することが必要です。
書き換えができない類義語「例)あける・ひらく」
類義語である「あける」と「ひらく」などは、次のように書きかができる場合とできない場合に分かれます。
- 〇窓をあける
- ×傘をあける
- 〇窓をひらく
- 〇傘をひらく
間違った日本語にならないように、言葉を適切に言い換えることができるようになってください。
入試によく登場する類義語
次の類義語は、高校入試た中間・期末テストでたびたび登場します。
- 安全=無事
- 異議=異存
- 委細=詳細
- 運勢=運命
- 永遠=永久
- 得手=得意
- 応答=返答
- 快活=活発
- 介入=関与
- 我慢=忍耐
- 覚悟=決心
- 形見=遺品
- 完結=終了
- 刊行=出版
- 寛大=寛容
- 看病=介抱
- 肝要=肝心
- 帰郷=帰省
- 機構=組織
- 気質=性格
- 機転=機知
- 危篤=重体
- 機敏=迅速
- 凶作=不作
- 勤勉=努力
- 計画=企画
- 警戒=用心
- 景色=風景
- 傑作=名作
- 経験=体験
- 倹約=節約
- 貢献=寄与
- 細心=綿密
- 催促=督促
- 作法=行儀
- 残念=遺憾
- 時節=季節
- 準備=用意
- 手段=方法
- 思慮=分別
- 専念=没頭
- 祖国=故国
- 対等=互角
- 地位=身分
- 通告=通知
- 納得=承知
- 他界=死去
- 普段=平素
- 落胆=失望
- 冷静=沈着
類義語の練習問題
【問1】次の問いに答えなさい。
(1)「重要」の語と意味が近い語はどれか、ア~エより1つ選び、記号で答えなさい。
ア.大切 イ.面倒 ウ.普通 エ.軽視
(2)「失望」の語と意味が合うものはどれか、ア~エより1つ選び、記号で答えなさい。
ア.落胆 イ.期待 ウ.懐疑 エ.好奇
(3)「改良」の語と意味が似ている語をア~エより1つ選び、記号で答えなさい。
ア.改装 イ.改善 ウ.改訂 エ.改修
(4)「休養」の語の類義語をア~エより1つ選び、記号で答えなさい。
ア.修業 イ.静養 ウ.訓練 エ.節約
【問2】以下の語の類義語を、熟語(2文字)で書きなさい。
拡大 → ( )
実質 → ( )
改善 → ( )
静養 → ( )
成就 → ( )
類義語の練習問題の解答
【問1】
(1)ア.
(2)ア.
(3)イ.
(4)イ.
【問2】
拡大 → 拡張
実質 → 内容
改善 → 改良
静養 → 休養
成就 → 達成
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