【中3理科】黄道とは?太陽の動きと黄道十二星座をわかりやすく解説&演習問題付き!

黄道上の太陽の動きアイキャッチ画像 中3理科
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夜空に輝く星々の中で、特に重要なのが「黄道十二星座」です。これらの星座は、太陽が1年をかけて通る道「黄道」上に位置し、季節ごとに見える星座が変わる理由にも関係しています。また、黄道上の太陽の動きを理解することで、地球の公転や季節の変化についても深く学ぶことができます。

この記事では、黄道上の太陽の動きと黄道十二星座のポイントをわかりやすく解説します。テスト対策にも役立つ内容なので、しっかりチェックしておきましょう!

地球の公転によって、動いていない太陽が星座の間を1年を通して動いていくように見えるという内容です。黄道上の太陽の動きを理解しましょう。
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黄道とは

黄道上の太陽の動きとは、地球が太陽の周りを公転することで、太陽が星座の間を動いていくように見える現象です。この現象を太陽の年周運動とも呼びます。この太陽が動いていくように見える道が黄道と呼ばれています。

黄道上の太陽の動き(太陽の年周運動)

「地球が公転することで、太陽が星座の間を動いていくように見える」と言われてもわかりづらいので、下の図で説明します。昼間でも星座が見えると考えて見てください。

黄道

  • 地球がの位置にあるとき、地球から太陽を見ると、みずがめ座太陽が重なって見えます。
  • 地球が公転してに位置に移動します。この位置から太陽を見ると、おうし座太陽が重なって見えます。
  • さらに地球が公転しての位置に移動します。この位置から太陽を見ると、しし座太陽が重なって見えます。

このように地球が太陽の周りを公転することで、太陽の後ろに見える星座が移り変わっていくだけの現象が太陽の黄道上の動き(太陽の年周運動)です。上の図では、太陽が星座の間を動いていくように見える向きも覚えておきましょう。地球の公転と同じ向きの反時計回りになっていますね。

太陽は黄道上を1年かけて1周し、もとの星座の位置に戻ります。

黄道上の太陽の動きの方角

ここで太陽の黄道上の動き(太陽の年周運動)の方角を聞いてくる問題があります。下の図は、最初に登場した図を真上から見た図です。この図で太陽の黄道上の動きを見てみると、地球から見た方角がわかります。

黄道

上の地球に立っている人から見ると、黄道上の太陽の動きは「西から東であることがわかります。

太陽の黄道上の動きポイント!向き:反時計回り、方角でいうと西から
角度:1か月で30°、1年で360°
原因:地球の公転
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黄道十二星座

この太陽の見かけの通り道である黄道付近に十二の星座があることから、これらの星座を黄道十二星座と呼んでいます。黄道付近にあるということは、地球が公転する面である公転面上にある星座であるとも言えます。

黄道十二星座をすべてを覚える必要はありませんが、春夏秋冬の真夜中に見える星座ぐらいは覚えておきましょう。

星座の見える方角

黄道の問題が出題されると、あわせて出題されるのが星座の見える方角や、見える時間帯を問う問題です。

星座の見え方

春の真夜中、東の空に見える星座は?と聞かれた場合、おとめ座やてんびん座を答える生徒がいますが、さそり座が見えます。星座は太陽や地球から見てとてつもなく遠い位置にあることを忘れずに考えてください。

【問題】太陽の年周運動・黄道の問題

地球から見える太陽の運動に、太陽の年周運動というものがある。下の図1は、7月1日から8月1日までの1か月間、太陽の日の入りの位置とその背後に見える星座との位置関係を表したものである。図2は、太陽と地球、地球の公転面と同じ面に存在する12の星座を表したものである。これについて、次の各問いに答えなさい。

黄道1

(1)太陽の日の入りの位置とその背後に見える星座との位置関係が、図1のように変化するのは、地球がある運動を行っているからである。この地球の運動を何というか。

(2)図1で、太陽の日の入りの位置とその背後に見える星座との位置関係を表した図で、太陽が動いていくように見える線を表したのが図2のaである。このaを何というか。

(3)図2で、地球が太陽のまわりを回ることで、太陽はaの上をア、イのどちらの向きに動いていくように見えるか。記号で答えよ。

(4)図2で、太陽が動いていくように見えるa付近にある12の星座を何というか。

(5)地球がCの位置にあるとき、真夜中に南中する星座は何か。図2の中から1つ選び、星座名で答えよ。また、このときの地球の季節は何か答えよ。

(6)下の文は、太陽の年周運動についてまとめたものである。文中の( ① )と( ② )には方角を( ③ )には文章をそれぞれ記入せよ。

地球が太陽のまわりを1年かけて回ることで、太陽の背後に見える星座が移り変わっていくように見える。この見かけの運動を太陽の年周運動という。太陽の年周運動の方角は、図1や図2から判断すると( ① )から( ② )の方角であることがわかり、星座の間を動いていき1年後(  ③  )。

【解答・解説】太陽の年周運動・黄道の解答

(1)地球の公転

地球は太陽のまわりを、北極側から見ると反時計回りに1年で360°回転しています。これを地球の公転といいます。

(2)黄道

地球が公転することで、太陽の背後に見える星座が移り変わっていくように見えます。地球から見ると太陽が星座の間を動いていくように見えるのです。この太陽の見かけの通り道を黄道といいます。

(3)

地球の公転の向きは、北極側から見ると反時計回りです。公転している地球から太陽の方角を見てみると、その背後に見える星座も反時計回りに移り変わっていくことがわかります。

(4)黄道12星座

黄道付近に見える星座を、黄道12星座といいます。黄道12星座は、地球の公転面と同じ面上にある星座で、地球の公転の影響で、季節により見える方角が移り変わっていきます。

(5)星座:おうし座 季節:

地球が図2のCの位置にあるとき、太陽と反対側にある星座はおうし座になります。太陽と反対側にある星座は真夜中に南中します。また、おうし座やオリオン座が真夜中に南中する季節は冬になります。

(6)①西 ② ③元の位置に戻る

太陽の黄道上の動きは、地球から見ると西から東です。地球の公転によって起こる見かけの運動ですので、1年後もとの位置に戻って見えます。

中3理科
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