中学3年理科。天体分野で登場する恒星・惑星・衛星について説明します。それぞれがどのような天体を指しているのか、その特徴は何かをしっかりと学習しましょう。また、身近な天体である太陽系についても学習します。内惑星と外惑星、地球型惑星と木星型惑星の特徴とその違いも習得しましょう。
恒星・惑星・衛星
宇宙の話で登場する天体は、恒星・惑星・衛星の3つです。これらがどんな天体を指しているのかがわからないと運動のようすも想像できません。まずは下の図を見てください。
恒星とは
恒星とは、みずから光を放つ天体です。水素原子がヘリウム原子に変わる核融合反応を起こし、膨大な光と熱を放っています。
恒星には次のような天体があります。
- 太陽
- 星
夜空に輝く星も、全て太陽と同じような恒星になります。地球から非常に遠いところにあるので、光の点にしか見えませんが、自ら光を放って輝いています。
惑星とは
惑星とは、恒星(太陽)の周りを公転している天体で、恒星(太陽)の光を反射して輝いています。自らは光を放っていません。太陽のまわりには、地球を含め8つの惑星が公転しています。太陽から近い順に、
- 水星
- 金星
- 地球
- 火星
- 木星
- 土星
- 天王星
- 海王星
すべて太陽を中心に公転しています。「水金地火木土天海」と覚えましょう。
衛星とは
衛星とは、惑星のまわりを公転する天体です。太陽のような恒星のまわりではなく、地球のような惑星のまわりを公転する天体です。私たちが住む地球にも衛星があります。そうです月です。その他にも、太陽系の惑星にはさまざまな衛星があります。
- 月
- フォボス
- ダイモス
- エウロパ
- イオ
- タイタン
などなど、木星や土星のまわりを公転する衛星が多いようです。
太陽系とは
太陽系とは、みずから光を放つ天体である太陽と、その周り公転する惑星、その周りを公転する衛星の全てを含めたものです。要するに、太陽を中心に動いている天体すべてをひっくるめて太陽系と呼びます。
太陽系の惑星
太陽系には8つの惑星があります。太陽から近い順に、「水金地火木土天海」と覚えましょう。
- 水星
- 金星
- 地球
- 火星
- (小惑星)
- 木星
- 土星
- 天王星
- 海王星
小惑星
この他にも、火星と木星の間を公転している、星の残骸のような小惑星というものもあります。この小惑星が彗星(すいせい)として地球にやってくることもあります。
彗星(すいせい)
彗星とは、太陽を中心に楕円(だえん)軌道で公転してる天体です。長い尾が伸びる特徴的な形で地球から確認することができます。有名なものとしてハレー彗星やヘール・ボップ彗星、百武彗星などがあります。
地球型惑星と木星型惑星
太陽系には8つの惑星がありますが、その惑星のつくりから次の2つに分類されます。
- 地球型惑星
- 木星型惑星
地球型惑星
地球型惑星には、水星・金星・地球・火星の4つがあります。この中で地球が一番大きいので、地球型惑星と名称がつけられています。この4つの惑星には共通した特徴がみられます。
- 直径が小さい
- 質量が小さい
- 密度が大きい
- 公転周期が短い
- 自転周期が長い
- 金属の核を持ち岩石で覆われている
- 衛星が少ない
太陽に近いところを公転しているから、公転周期は短いのですね。
木星型惑星
木星型惑星には、木星・土星・天王星・海王星の4つがあります。この中で木星が一番大きいので、木星型惑星と名称がつけられています。この4つの惑星にも共通の特徴がみられます。
- 直径が大きい
- 質量が大きい
- 密度は小さい
- 公転周期が長い
- 自転周期は短い
- 岩石の核を持ち液体や気体で覆われている
- 衛星が多い
土星の密度は太陽系の惑星の中で最も小さく、水に浮くレベルの密度になります。
内惑星と外惑星
太陽系の惑星のもう一つの分類方法として、地球より内側を公転しているのか、外側を公転しているのかによって、内惑星・外惑星として分類する方法があります。
内惑星
地球よりも内側を公転している惑星を内惑星といいます。言い方を変えると、地球よりも公転軌道が内側にあるということもできます。内惑星には、水星・金星があります。
内惑星は、地球よりも内側を公転しているので、真夜中に観測できないなどの特徴があります。その他にも見え方に特徴がありますので、後日説明します。
外惑星
地球よりも外側を公転している惑星を外惑星といいます。言い方を変えると、地球よりも公転軌道が外側にある惑星です。外惑星には、火星・木星・土星・天王星・海王星があります。
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