【定期テスト対策問題】タマネギの細胞分裂の観察実験の問題です。
【問題】タマネギの細胞分裂の観察実験の問題
図1のようなタマネギのある部分を切り取って、下記の手順にそって処理を行い、タマネギの細胞分裂のようすを顕微鏡で観察した。図2は、観察した細胞の一部を表したものである。次の各問いに答えなさい。
【手順】
①切り取ったタマネギの一部を、60℃に温めたうすい塩酸にひたす。
②うすい塩酸にひたしたタマネギの一部を取り出し、水で洗う。
③スライドガラスの上に乗せ、柄つき針でほぐし染色液で赤色に染色する。
④カバーガラスをかぶせた後、ろ紙を乗せ、親指の腹で静かに押しつぶす。
⑤顕微鏡で観察する。
(1)この観察で、切り取って切片をつくった部分を、図1のA~Bの中から一つ選び、記号で答えよ。
(2)なぜ(1)で答えた部分を細胞分裂の観察に使うのか。簡単に説明せよ。
(3)観察の手順①で、60℃に温めたうすい塩酸にひたす理由を答えよ。
(4)観察の手順③で、核などを赤色に染める染色液の名称を答えよ。
(5)観察の手順④で、タマネギの一部を押しつぶす理由を答えよ。
(6)図2に見られるひものようなものを何というか。
(7)図2の細胞分裂のようすを、細胞分裂が進む順番に記号ア~オを並べよ。
(8)次の文の①、②にあてはまる語句を記入せよ。
【解答・解説】タマネギの細胞分裂の観察実験の解答
(1)D
細胞分裂の観察には、細胞分裂が盛んに行われている根の先端を使います。
(2)細胞分裂が盛んに行われているから。
根の先端には、生長点(根端分裂組織)という細胞分裂が盛んに行われている部分があります。
(3)細胞の活動を止め、細胞1つ1つを離れやすくするため。
植物の細胞ですので、細胞壁でしっかりと接着されています。その接着を離す目的があります。
(4)酢酸カーミン液(酢酸オルセイン液)
核や染色体を赤色に染める染色液が、酢酸カーミン液(酢酸オルセイン液)です。
(5)細胞の重なりをなくすため。
押しつぶすことにより、タマネギの根が薄く広がり、細胞の重なりをなくすことができ、観察しやすくなります。
(6)染色体
核の中にある糸状・ひも状のものを染色体といいます。染色体には遺伝情報が入っています。
(7)ア→ウ→オ→イ→エ
核が消え、ひも状の染色体が見え始める→染色体が中央に並ぶ→染色体が両端に分かれる→両端に染色体が集まりそれぞれ核をつくりはじめる→細胞質がしきりやくびれによってわけられる
(8)①増える ②大きく
生物が成長するには、「細胞分裂で細胞の数が増え、増えた細胞が大きくなる」ことが必要です。
コメント