【中学地理】日本の貿易輸出・輸入品目の変遷

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中学地理「日本の貿易輸出・輸入品目の変化の歴史(流れ)」の比較と違い一覧です。日本は、島国という特性から、古くから貿易を通じて世界とつながり、成長してきました。しかし、その輸出や輸入の品目は時代とともに大きく変化しています。たとえば、江戸時代には生糸や陶磁器が主な輸出品でしたが、現代では自動車や電子機器がその中心です。一方、輸入品も、かつてはお米や衣類が多かったのに対し、現在では原油や天然ガス、そして食料品などが主役となっています。
この記事では、そんな日本の貿易品目の移り変わりを、わかりやすく解説します。過去から現在までの貿易の変化を学ぶことで、日本がどのように発展し、世界と関わってきたのかが見えてくるはずです!入試でも、グラフを使ってよく出題されるところです。これ機にしっかり、覚えていきましょう。

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日本の貿易輸出・輸入品目

典型的な加工貿易の形態が変化しつつある。原材料に加え、1980年代以降、アジア諸国・アメリカからの機械類の輸入が増加。輸出品は付加価値の高い機械類が中心。原材料・燃料を輸入に依存。加工貿易で発展。石油危機後、素材型産業が停滞し、エレクトロニクス産業が増加。

工業原料を輸入して工業製品を輸出する加工貿易が中心だったが、輸入に占める工業原料の割合が減少し、工業製品の輸出と輸入がともに多い貿易に変化している。

日本の貿易は、加工貿易に依存していたが、現在は製品輸入が増加。

  • 貿易相手…輸出入とも中国が1位。ついでアメリカ合衆国。
  • 主な貿易港…成田国際空港・東京港・名古屋港・横浜港など。
  • 問題点…貿易摩擦。工場の海外移転による産業の空洞化。

日本の輸出品目(2023年)

品目 金額(兆円) 割合(%) 具体例
自動車 約17.0 22.00% 乗用車、トラックなど
機械類 約14.5 18.80% 半導体製造装置、工作機械
電子機器 約11.0 14.30% 半導体、集積回路(IC)、センサー
鉄鋼 約4.0 5.20% 鉄板、特殊鋼など
化学製品 約3.8 4.90% プラスチック、医薬品
その他 約27.7 35.80% 食品、精密機器など

自動車が日本の輸出品目の中で最も大きな割合を占めています。特に北米やヨーロッパ向けの輸出が多いです。機械類や電子機器も、日本の技術力を活かした重要な輸出品です。

日本の輸入品目(2023年)

品目 金額(兆円) 割合(%) 具体例
原油・石油製品 約22.0 23.50% 原油、ガソリン、灯油
天然ガス 約11.0 11.80% 液化天然ガス(LNG)
食料品 約9.5 10.20% 小麦、大豆、トウモロコシ
機械類 約8.0 8.60% エンジン、建設機械
電子機器 約7.5 8.00% 半導体、電子部品
その他 約35.0 37.90% 衣類、木材、医薬品など

原油や天然ガスなどのエネルギー資源が最大の割合を占めています。また、日本は食料自給率が低いため、海外からの輸入に大きく依存しています。

日本の輸出品の変遷

せんい品の輸出量が多かったが、高度経済成長期を経て機械や自動車などの工業製品にシフトしている。

年号 額(億円) 1位 2位 3位
1960 14596 せんい品 機械類 鉄鋼
1980 29383 機械類 自動車 鉄鋼
2010 673996 機械類 自動車 鉄鋼

日本の輸入品の変遷

繊維原料や石油などの工業原料が輸入のほとんどを占めていたが、近年では機械類の輸入の方が多くなっている。

年号 額(億円) 1位 2位 3位
1960 16168 せんい原料 石油 機械類
1980 319953 石油 液化ガス 木材
2010 607650 機械類 石油 液化ガス

貿易の形態

  • 自由貿易…国家の干渉がなく、自由に行われる貿易のこと。
  • 保護貿易…輸入品に高い関税を課すなどして、自国の産業の保護・育成を図る。

日本の貿易 練習問題

  1. 現在の日本の最大の貿易相手国は、どこか。
  2. 現在の日本の最大の輸出品は、なにか。
  3. 現在の日本の最大の輸入品は、なにか。
  4. 原料を輸入して、それをもとに機械などの製品を組み立て、それを輸出する貿易形態を何というか。

解答

  1. 中国
  2. 機械類
  3. 機械類
  4. 加工貿易
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