【中学公民】これからの国際社会と日本の要点をわかりやすく

スポンサーリンク

【中学公民】これからの国際社会と日本の要点です。日本の政府開発援助は、アフリカ・アジア 向けが多くなっています。そのあたりについてまとめています。

スポンサーリンク

日本の発展途上国への援助

  • 先進国…政治・経済・文化が世界的に進んだ国。
  • 発展途上国…発展・開発途中の国。原油や農産物などの生産で国を支えている場合が多い。

政府開発援助=ODA

先進国の政府から発展途上国への経済協力。資金の援助のほかに、人による技術の援助がある。

  • 日本やアメリカ合衆国のように、政治・経済・文化が世界的に進んだ国を先進国とよび、発展・開発途中の国を発展途上国とよぶ。
  • 先進国の政府から発展途上国への経済協力を政府開発援助(ODA)という。
  • 政府開発援助には、資金の援助のほかに、人による技術の援助がある。

グローバル経済

貿易・資本の自由化による労働力・商品・サービス・資本が国家の枠を超えて流通する地球規模の経済。

  • グローバルスタンダード…世界標準として、投資家の保護、市場原理主義。規制の打破、自由化であり、経済活動・投資活動の妨げを取り除く動きが中心。また、製品などの規格を統一しようとする動きもある。
  • 多国籍企業…活発に対外直接投資を行い、海外現地法人や合弁会社の設立。M&Aなどで世界中に拠点を増やしている。
  • 新興国への投資…高い経済成長率を示している新興国や投資のチャンスのある国・地域には世界中から投資が殺到している。国土・人口・潜在的需要の巨大なBRICS(ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカ)はグローバルな投資を呼び込んでいる。

南南問題など

世界経済はアメリカ合衆国・西ヨーロッパ・日本の三極構造となり、発展途上地域では南北問題と南南問題とが重層的にもつれあう、複雑な状況があらわれている。冷戦解消後、国際平 和への期待が高まったにもかかわらず、宗教・民族対立、経済格差などを背景とする地域紛争が各地で噴出している。

スポンサーリンク

日本の海外進出

日本企業は、安い労働力と新しい市場を求めて、海外に進出している。貿易摩擦対策としてアメリカ合衆国などへ進出している場合もある。

  • 日本企業が最も多く進出している地域はアジアで、世界全体の半数以上をしめている。
  • アジアの多くの国や地域は進んだ日本の技術を学び、自分の国を発展させるために、積極的に日本からの企業進出を受け入れている。
  • 複数の国に生産・流通などの拠点をもつ世界企業のことを多国籍企業という。
  • 中国をはじめとするアジアへ進出する日本企業は、製造業の割合がもっとも高い。
  • 中国、東南アジアなど海外へ企業が生産拠点を移すと、日本には工場が少なくなるため、労働者の働く場所が少なくなり、産業の空洞化がおこる。

近隣諸国との結びつき

日本は非常に貿易のさかんな国である。とくに、アジア諸国との貿易額が最も大きい。2007年以降は、中国がアメリカ合衆国をぬき最大の貿易相手国となった。

  • 日本は、世界の国々から工業の原料やエネルギー資源である食料を多く輸入し、機械類などの製品を多く輸出している。
  • 中国からの輸入品は衣類が多いのが特徴である。
  • マレーシアからの輸入品は、液化天然ガスの割合が最も高い。
  • 日本は東南アジアのタイから魚介類を多く輸入している。
  • 日本にとって石炭鉄鉱石の最大輸入相手国は、オーストラリアである(2008年)。
  • 輸入される食品がふえたことなどにより、日本は世界の中でも食料自給率がきわめて低い国となっている。
スポンサーリンク

世界貿易機関のしくみ

貿易の世界経済における役割は、とても大きい。各国の貿易の自由化を進めるためには、世界共通のルールをつくり、そのルールに従って貿易を行う必要がある。このルールをつくる機関が世界貿易機関(WTO)である。

発足 1995年1月に発足。
関税と貿易に関する一般協定(GATT)が解 消してから、引きつぐ形で発足した。
目的 世界貿易の自由化を進めること。
貿易に関する多国間の紛争処理も行う。
加盟国 153の国と地域
議決 最高議決機関は、全加盟国の閣僚会議。
少なくとも2年に1度開かれる。
新多角的貿易(新ラウンド) 貿易自由化のためのルールづくりの場。
現在、各国の主張が対立。
  • アメリカ・オーストラリアなどの農産物輸出国の主張…農産物の輸出をもっと自由化すべき
  • 日本やEU諸国のような自国の農業を守りたい国の主張…一気に農産物の自由化をすべきではない
  • 世界各国の貿易の自由化を進めるためのルールをつくる機関が世界貿易機関である。
  • 世界貿易機関は、アルファベットでWTOと略称される。
  • 世界貿易機関は、関税と貿易に関する一般協定 (GATT)をより強化したものになっている。
  • 2001年、カタールのドーハにおける WTO閣僚会議で新多角的貿易交渉(新ラウンド)の開始が合意され、世界貿易の新しいルールづくりが行われている。
  • 2001年に、中国が世界貿易機関に加盟し、人口約13億人の巨大市場が、世界共通の貿易ルールのもとに組み込まれるようになった。

その他の経済機関

  • GATT…関税と貿易に関する一般協定(GATT)」は、原則として関税以外の貿易障壁を禁止し、関税を交渉によって引き下げ、貿易の自由化を実現しようとする協定であった。1948年発足、「自由・無差別・多角」の原則に基づく、自由貿易拡大が目的 (IMF・GATT体制)。
  • ウルグアイ・ラウンド…1986年に始まった (多角的貿易交渉)は、1994年に宣言を採択して終結した。農業、知的財産権(知的所有権) の保護サービス貿易のルールづくりが交渉の対象。また、WTOの設立が決定。
  • 北米自由貿易協定(NAFTA)…1992年に、アメリカ、カナダ、メキシコの3か国による北米自由貿易協定(NAFTA)が結ばれ、自由貿易圏が新たに生まれた。これを南米やカリブ海諸国にまで広げる米州自由貿易地域(FTAA)の発足も検討されている。

日本の貿易

  • 特色…典型的な加工貿易の形態が変化しつつある。原材料に加え、1980年代以降、アジア諸国・アメリカからの機械類の輸入が増加。輸出品は付加価値の高い機能美類が中心。
  • 主要相手国…輸出入ともアメリカが最大。先進国との間では貿易黒字、資源輸出国との間では貿易赤字の傾向にある。
  • 主な貿易港…成田国際空港・東京港・名古屋港・横浜港など。
    問題点…貿易摩擦。工場の海外移転による産業の空洞化。

対策問題 【定期テスト対策問題】これからの国際社会と日本

中学公民
スポンサーリンク
シェアする
この記事を書いた人
君島琴美

Examee編集長。このサイトでは、理科以外の教科を担当。基礎学習サイトPikuuのライターも務める。普段の学習塾では、数学、面接、総合型選抜対策の講座を受け持つ。エグゼクティブ講師として、数々の難関高校、難関大学への合格者を輩出している。

君島琴美をフォローする
中学社会を学ぶ
中学社会(地理・歴史・公民)を単元別にわかりやすくポイントを解説しています。定期テストやもちろん高校入試まで対応しています。全て無料です。お役に立てるとうれしいです。頑張ってください。

コメント

テキストのコピーはできません。