【中3数学】円周角の定理の解き方パターン一覧|入試頻出の問題で実践力アップ!

円周角を求めるパターンアイキャッチ画像 中学数学
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中学3年の数学で登場する「円周角の定理」は、高校入試でも頻出の重要単元です。しかし、出題される問題には一定の「解法パターン」があり、コツをつかめばスムーズに解けるようになります。この記事では、円周角の定理に関する典型的な解き方のパターンを図解で丁寧に解説し、さらに実践問題も用意しました。苦手意識をなくし、自信を持って解けるようになりましょう!

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円周角の出題パターン

円周角を求めさせる問題は、高校入試では、ほぼ100%出題されるといって過言でない単元です。その理由として多くの解法パターンがあること、中学生で習った図形の角についての性質を知っているかを確認することができるからでしょう。1つ1つしっかりおさえていきましょう。それでは、円周角を求める問題の出題パターンとその解き方です。

同じ弧に対する円周角

中心角と円周角の関係図

(公式)円周角=中心角×1/2(円周角は中心角の半分の大きさ)
(注意点)弧の長さが長いとき、円周角は鈍角(90°以上)になるときに注意

円周角と弧の長さの関係

弧と円周角の関係図

(公式)円周角は弧の長さに比例
(ポイント)弧Aの長さ:弧Bの長さ=円周角A:円周角B

内接する四角形の定理

内接する四角形の定理解説図

(公式1)向かい合う角の和は180°
(公式2)向かい合う角と隣り合う角と等しい

接弦定理

接弦定理解説図

(公式)ある1つの弦と接線がつくる角は、その弦の円周角に等しい

半径と弦が作る角との関係

円と二等辺三角形の関係図

(公式)半径が等しいので、二等辺三角形が現れる
(性質)二等辺三角形より底角が等しい
(ポイント)円の中には、二等辺三角形が隠れている場合が多い。

円内の正三角形

円と正三角形の関係図

(公式)円周角60°、中心角120°の場合、正三角形出現
(ポイント)円の中には、正三角形が隠れている場合が多い。

直径と円周角の関係

円周角と直径の関係図

(公式)直径の円周角は90°
(ポイント)直径があり、90°が見つからない場合は、1本補助線を入れると90°ができる。

同じ弧から発生する円周角

共通する弧の円周角の関係図

(公式)同じ弧から発生する円周角は等しい
(ポイント)円の中に、「ちょうちょ」があると利用する場合が多い。

角度を求める問題の注意点

そのほか

  • 三角形の外角の定理
  • 平行であれば、錯覚は等しい
  • 平行であれば、同位角は等しい
  • 対頂角は等しい

など、これまで習ってきた図形の性質を総動員して解いていきましょう。

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【問題】円周角の角度を求める練習問題

(1)次の図において、線分ABは円0の直径であり2点CDは円Oの周上の点である。このとき、∠ADCの大きさを求めよ。
円周角の問題その1

(2)次の図のように、円0の周上に4点A、B、C、Dがあり、線分ACは点Oを通る。点Bを含まない弧ADの長さと点Bを含まない弧DCの長さの比が3:2のとき、∠ABDの大きさを求めよ。
円周角の問題その2

(3)次の図で、C、DはABを直径とする半円Oの周上の点で、CD=DBである。また、Eは線分DAとCOとの交点である。∠EAO=17°のとき、∠CEDの大きさを求めよ。
円周角の問題その3

(4)次の図で、5点A、B、C、D、EはBEを直径とする円0の周上にあり、AE//BC、弧CD=弧DEである。直線ADと直線BCの交点をFとする。このとき、∠AFBの大きさを求めよ。
円周角の問題その4

(5)次の図のように、円0の外の点Pから中心Oを通る直線をひき、円との交点を点Pに近い方からそれぞれ点A、Bとする。また、点Pから円Oに接線を1本ひき、その接点を点Cとする。さらに、点Bからこの接線に垂線をひき、円との交点をD、接線との交点をEとする。∠APC=32°のとき、∠DCEの大きさxを求めよ。
円周角の問題その5

【解答・解説】円周角の角度を求める練習問題

(1)54°
三角形の内角と外角の関係より、∠BAC=80°-44°=36°
円周角の定理より、∠BDC=∠BAC=36°
半円の弧に対する円周角だから、∠BDA=90°
よって、∠ADC=∠BDA−∠BDC=90°-36°=54°

(2)54°
∠ABD=1/2∠AOD=1/2×(3/5×180)=54°

(3)51°
DとOを結ぶ。
∠DOB=2∠EAO=34°
CD=DB、より∠COD=∠DOB=34°
△EODの内角と外角の関係より、
∠CED=∠EOD+∠EDO=34°÷17°=51°

(4)22°
AE//BFより、錯角は等しいから、∠AFB=∠FAE
円周角の定理より、∠FAE=∠DBE
弧CD=弧DEより、∠DBE=1/2∠CBE=1/2×1/2×(180°-92°)=22°

(5)29°
OとC、OとDを結ぶ。
∠PCO=90°より、OC//BE
∠POC=∠PBE=180°-(32°+90°)=58°

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