1次関数と2次関数の式の比較と違いです。数学の学習において、一次関数と二次関数は非常に重要な概念です。どちらも関数の一種ですが、それぞれの式やグラフの特徴には大きな違いがあります。この記事では、一次関数と二次関数の式の違いをわかりやすく解説し、それぞれの特徴を比較します。関数の理解を深めるために、式やグラフをしっかり押さえていきましょう!
1次関数と2次関数の式の比較
それぞれの特徴と違いをつかむことで、定期テストでの点数のとりこぼしを防ぐことができます。とりわけ中学3年生の2学期の定期テストで頻出されます。特につかんでおきたいことは、「変化の割合」の違いです。それでは、1次関数と2次関数の式の比較と違いです。
関数 | 一次関数 | 二次関数 |
---|---|---|
式 | y=ax+b | y=ax2 |
a | 比例定数(傾き) | 比例定数 |
b | 切片 | |
変化の割合 | 一定 | 一定でない |
特徴 | 直線 | 原点を通る |
傾き=変化の割合=
平均の速さ |
y軸に対称 | |
a>0で右上がり | a>0で上に開く | |
a<0で右下がり | a<0で下に開く | |
平行だと傾きは同じ | aの絶対値が大きくなると開きが小さくなる | |
切片はx=0
のときyの値 |
aの絶対値が同じで符号がことなるとx軸に対称 |
変化の割合
- 変化の割合=yの増加量/xの増加量
- yの増加量=変化の割合×xの増加量
1次関数の場合、変化の割合=傾きでもある。
2次関数と変化の割合
2時間数の場合、変化の割合の公式をさらに応用して、
y=ax2でxがnからmまで増加するときの変化の割合は、
- 変化の割合=a(n+m)
となる。
●例題
y=2×2でxが-2から5まで増加するときの変化の割合を求めなさい。
<解答>
変化の割合=a(n+m)=2(-2+5)=6
変域
変域とは、範囲のことで、最小値≦x≦最大値、最小値≦y≦最大値などと表す。
●求め方
求め方は、基本は、グラフを書くことで、ミスなく解くことができるが、与えられた値をそれぞれ式に代入して、小さいほうを最小値、大きい方を最大値として解答してもよい。
➊a>0のときで、xの変域が(マイナス)≦x≦(プラス)であれば、yの変域は、最小値は0
➋a<0のときで、xの変域が(マイナス)≦x≦(プラス)であれば、yの変域は、最大値は0
となることに注意。
●例題
y=2x2でxの変域が-3≦x≦1のとき、yの変域を求めよ。
<解説・解答>
まず、最小値は0となる。最大値は、絶対値が大きい方の(-3)をy=2x2代入して、計算すると12となる。
よって、0≦y≦12
1次関数と2次関数の式の練習問題
(1)一次関数y=2x+5でxが2から5まで増加するときの変化の割合を求めよ。
(2)二次関数y=2x2でxが2から5まで増加するときの変化の割合を求めよ。
(3)一次関数y=2x+5でxの変域が2≦x≦5のとき、yの変域を求めよ。
(4)一次関数y=-2x+5でxの変域が2≦x≦5のとき、yの変域を求めよ。
(5)反比例y=-30/x(マイナスx分の30)でxの変域が2≦x≦5のとき、yの変域を求めよ。
(6)二次関数y=2x2でxの変域が2≦x≦5のとき、yの変域を求めよ。
1次関数と2次関数の式の解答
(1)2
(2)14
(3)9≦y≦15
(4)-5≦y≦1
(5)-15≦y≦-6
(6)8≦y≦50
1次関数と2次関数の式のまとめ
- 大きな違いは、変化の割合(1次関数は、一定、2次関数は一定でない。)
- 1次関数の傾きは、変化の割合や平均の速さ等しい。
- 2次関数の変化の割合の求め方は、a(n+m)を利用すると簡単!
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