【中学国語】敬語の使い方をわかりやすく解説!尊敬語・謙譲語・丁寧語の違いと練習問題付き

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高校入試・テスト対策【国語】敬語ついてのまとめです。敬語は、相手や場面に応じて適切に使い分けることが求められる大切な言葉遣いです。中学国語では、尊敬語・謙譲語・丁寧語の違いや使い方をしっかり理解することが求められますが、「どの言葉がどの種類なのか分かりにくい…」「尊敬語と謙譲語の違いがよくわからない!」と感じる人も多いのではないでしょうか?

特にテストでは、「正しい敬語を選ぶ問題」や「敬語の誤りを直す問題」がよく出題されるため、しっかり対策しておくことが重要です。本記事では、敬語の基本ルールをわかりやすく解説し、間違えやすいポイントを整理しながら、練習問題を通して理解を深めることができます。

入試でも、頻出する知識問題の1つですが、尊敬語の謙譲語の見分けでとまどう受験生が少なくなようです。ここで、しっかり見分けをつけれるようになりましょう。敬語は、相手への敬意や丁寧な気持ちを表す言葉です。敬語には、「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」があります。それぞれに対して、理解して、正しい敬語を使えるようにしなければなりません。
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尊敬語・謙譲語・丁寧語の違いや使い方

敬語の種類 説明 具体例 主な敬語表現
尊敬語 目上の人の動作を高めて敬う言葉 「先生が本を読まれる。」(「読む」を尊敬語に) おっしゃる(言う)
召し上がる(食べる)
ご覧になる(見る)
いらっしゃる(行く・来る・いる)
謙譲語 自分や身内の行動をへりくだり、相手を立てる言葉 「先生に本をお渡しする。」(「渡す」を謙譲語に) 申し上げる(言う)
拝見する(見る)
伺う(聞く・訪ねる)
お目にかかる(会う)
丁寧語 相手に対して丁寧に表現する言葉 「これはです・ます。」(丁寧な言い方) です・ます・ございます
〜でございます

尊敬語のポイント

第三者や相手について、話し手が敬意を表す敬語

尊敬語の表現

  • 接頭語をつけた言葉…(例)ご住所、お名前、御社、貴社、令息
  • 接尾語をつけた言葉…(例)中村さん、山田様、西山殿
  • 「お~になる」「御~なさる」…(例)となりのおじさんが、お話しになる。
  • 助動詞「れる・られる」…(例)校長先生が話される。

尊敬の意味をもつ特別な動詞

尊敬語 ふつうの言い方
おっしゃる 言う
いらっしゃる 行く
いらっしゃる 来る
いらっしゃる いる
なさる する
あそばす する
くださる くれる
召し上げる 食べる

謙譲語のポイント

話し手が、自分や自分の側の人の行動をへりくだった表現をすることで、間接的に相手を尊敬する敬語

謙譲語の表現

  • 接頭語をつけた言葉…(例)粗品、弊店、愚息、寸志
  • 接尾語をつけた言葉…(例)私ども
  • 「お~する」「御~いたす」…校門で先生をお迎えする

謙譲語の意味をもつ特別な動詞

謙譲語 ふつうの言い方
参る 行く
申す 言う
申し上げる 言う
いたす する
拝見する 見る
さしあげる やる
あげる やる
いただく 食べる
存ずる 知る、思う
うけたまわる 聞く
うかがう 聞く
うかがう 行く
お目にかかる 会う
ちょうだいする もらう

丁寧語のポイント

話し手が聞き手に対して丁寧な気持ちを表す警護

丁寧語の表現

  • 助動詞「です・ます」をつけた言い方…(例)これが僕の学校です。
  • 「ございます・おります」の言い方…(例)その通りでございます。
  • 接頭語をつけた言葉(美化語)…(例)おやつ、お茶、ごちそう
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【問題】敬語の練習問題

【問1】敬語の使い方の正しいものを選びなさい。

  1. 父がよろしくとおっしゃっておりました。
  2. 明日もあなたことをお待ちしております。
  3. あなたの申されることに賛成いたします。
  4. 私の書いたものを拝見してください。

【問2】次の問いに答えなさい。
【1】次の文の(  )に入る適切な尊敬語を選びなさい。
① 校長先生が明日の行事について(  )。
言う
申し上げる
おっしゃる

② 先生が新しい本を(  )。
読む
ご覧になる
拝見する

【2】次の文の(  )に入る適切な謙譲語を選びなさい。
③ 私が先生に本を(  )。
渡す
差し上げる
くださる

④ 私はお客様を駅まで(  )。
案内する
ご案内する
お連れする

【3】次の文の敬語の種類(尊敬語・謙譲語・丁寧語)を答えなさい。
⑤ 社長がこちらの企画をご覧になりました。
⑥ 先生に書類をお渡ししました。
⑦ その件について、説明いたします。

【4】 次の文には敬語の誤りがあります。正しい表現に直しなさい。
⑧ 部長様はもうお帰りになられましたか?
⑨ 先生にお会いになりましたか?
⑩ すみませんが、少々お待ちくださいませ。

【解答・解説】敬語の解答

【問1】2

【問2】
【1】 尊敬語の選択
① 3. おっしゃる(「言う」の尊敬語)
② 2. ご覧になる(「読む」の尊敬語は「ご覧になる」)

【2】 謙譲語の選択
③ 2. 差し上げる(「渡す」の謙譲語)
④ 3. お連れする(「案内する」の謙譲語の適切な形)

【3】 敬語の種類の判別
⑤ 尊敬語(「ご覧になる」は「見る」の尊敬語)
⑥ 謙譲語(「お渡しする」は「渡す」の謙譲語)
⑦ 謙譲語(「いたします」は「する」の謙譲語)

【4】 敬語の誤りを直す
⑧ 部長はもうお帰りになりましたか?(「~になられる」は二重敬語)
⑨ 先生にお会いしましたか?(「お会いになる」は誤用。「会う」の尊敬語は「お会いになる」ではなく、「お目にかかる」が適切)
⑩ すみませんが、少々お待ちください。(「~くださいませ」は過剰表現になりやすい)

敬語の使い方のまとめ

  1. 身内のことを他人に話す場合は、尊敬語を使わない。
  2. 敬語を多用しない。2つの敬語を重ねない。
  3. 敬語と謙譲の警護を混同しない。
  4. 必要以上に、「お」「ご」をつけない。
  5. 自分に関することでも、相手に関係するものごとの場合、謙譲の意味で使う。
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