【中学国語】覚えておきたい俳句一覧(定期テスト・高校入試対応)

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中学国語の「俳句」についてまとめています。中学校の国語の授業で取り上げられる俳句は、季語や言葉の選び方、表現技法などが重要なポイントです。俳句は短い言葉で深い意味を表現する魅力的な文学形式であり、定期テストや高校入試でも出題されることがあります。そこで、本記事では、俳句の基本的なポイントとともに、覚えておきたい代表的な俳句を紹介します。これらを押さえておくことで、試験や日々の学習に役立つだけでなく、俳句に対する理解も深まるでしょう。

ここでは、俳句の形式や表現方法を理解すること、筆者のものの見方や感じ方、表現のしかたなどを読み味わう(十七音に込められた表現など)をことが大事です。
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俳句の形式

俳句には、「有季定型」「自由律俳句」「無季俳句」とがあります。

有季定型

  • 定型…五・七・五の十七音から成る定型詩です。
  • 季語…季節を表す語を用います。
  • 切れ字…俳句の中で句の切れ目や末尾に使う言葉です。調子を整えたり、感動を表したりします。「や」「かな」「けり」などが多い。

自由律俳句と無季俳句

  • 自由律俳句…定型にとらわれず、自由な音律で作られる俳句。
  • 無季俳句…季語のない俳句

俳句の表現技法

  • 体言止め…句末を体言で終わらせる技法
  • 直喩…「ごとし」「ようだ」などの言葉を使ってたとえる技法。
  • 隠喩…「ごとし」「ようだ」などを使わずにたとえる技法。
  • 擬態語…物事の状態や様子をそれらしい言葉で表現する技法。
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覚えておきたい俳句

覚えておきたい入試やテストでも頻出の俳句を揚げています。

古池や蛙飛び込む水の音

  • 俳人…松尾芭蕉
  • 季語…蛙(春の季語)
  • 切れ字…「や」は切れ字
  • 訳…蛙が鳴いている井手の山吹はすでに散ってしまった。そうとわかっていたなら、もっと早く来て花の盛りを見たものを。

斧入れて香におどろくや冬木立

  • 俳人…与謝蕪村
  • 切れ字…「や」は切れ字
  • 季語…冬木立(冬の季語)
  • 訳…枯れ木かと思って斧を入れたところ、木の香りがただよってきた。

名月をとってくれろと泣く子かな

  • 俳人…小林一茶
  • 季語…名月(秋の季語)
  • 訳…背中に背負われた幼な子が、大空にこうこうと輝く満月を指して、お月様を取ってくれ、とねだっていることだ。

ゆさゆさと 大枝ゆるる 桜かな

  • 俳人…村上鬼城
  • 季語…桜(春の季語)
  • 訳…桜の大樹が満開に花を咲かせていて、その量感のある枝が風に揺られてゆさゆさと揺れ動く様。

赤い椿白い椿と落ちにけり

  • 俳人…河東碧梧桐
  • 季語…椿(春の季語)
  • 意味…椿の花が落ちている。赤い花が落ちたと思ったら、次は白い花だ。ひとつだけでも鮮やかな色だが、このように落ちていく花びらの赤と白の対比もまた目に鮮やかに映る

桐一葉日当たりながら落ちにけり

  • 俳人…高浜虚子
  • 季語…桐一葉(秋の季語)
  • 意味…桐の葉一枚ひらひらと舞い落ちる。裏になり表になり、翻るたびに日があたり色を変え、瞬きを生む。

咳をしても一人

  • 俳人…尾崎放哉
  • 形式…自由律俳句
  • 意味…咳をしても誰一人として心配してくれるものがいない。

滝落ちて 群青世界 とどろけり

  • 俳人…水原秋櫻子
  • 季語…滝(夏の季語)
  • 意味…滝が轟音を上げて流れ落ちている。滝の鮮やかな青さに溶け込むようにまわりには新緑が広がっているが、その滝の落ちる音が、滝と木々で作る群青の世界全体、新緑の山全体をとどろかせている。
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