中学国語の文法、「単語の分類」品詞の見分け方をまとめています。ここでのポイントは、「単語の分類を知ること」と、「品詞を見分けられるようにすること」が最大のポイントです。
単語の分類(品詞)
日本語の文章を細分化すると、「単語」という単位になります。
この例文を単語に分けてみると、次のようになります。
「僕」「は」「大きな」「肉まん」「を」「食べ」「た」という言葉の一つ一つを単語といいます。単語には全部で11個の種類があり、それを品詞と呼びます。
国語の単語は、「①自立語・付属語(文節の中での位置づけ)」「②活用の有無(形の変化)」の観点で11個の品詞に分類できます。まずは、簡単に一覧表を確認してください。たくさんありますが、ゆっくりと一つ一つの品詞をマスターしていきましょう。
自立語
自立語とは、単独で文節を作ることができる言葉です。自立語には、全部で8つの品詞があります。文節の初めにくるものは必ず自立語で、一つの文節に一つしかありません。
自立語は、活用(形の変化)がある自立語で述語になる用言と、活用がない自立語で主語になる体言と、修飾語、接続語、独立後になるもので品詞がわかれます。
活用のある自立語で述語になれる(用言)
- 動詞…ものの動きや存在を表す。例:見る、投げる
- 形容詞…ものの性質や状態を表す。例:高い、美しい
- 形容動詞…ものの性質や状態を表す。例:静かだ、急だ
活用のない自立語で主語になれる(体言)
- 名詞…ものの名を表す。例:海、机、意思
- 代名詞…ものを指し示す。例:私、あなた、それ
活用のない自立語で修飾語になれる
- 副詞…主に用言を修飾する。例:とても、少し
- 連体詞…体言だけを修飾する。例:その、大きな
活用のない自立語で接続語になれる
- 接続詞…文や文節をつなぐ。例:しかし、さて
活用のない自立語で独立語になれる
- 感動詞…感動や応答を表す。例:ああ、おうい
付属語
付属語は、単独では文節を作れず、必ず自立語とともに文節を作る単語です。文節では、自立語の後につき、一つの文節に複数含まれることもあります。
付属語は、活用があるかないかで、次の2つの品詞に分類されます。
活用がある付属語
- 助動詞…体言や用言やその他の助動詞について意味を添える。例:れる、られる
活用がない付属語
- 助詞…語と語の関係を示したり、意味を添えたりする。例:の、ね、ながら
品詞の種類
全部で11種類の品詞が登場します。自立語、その単語だけで文節をつくれるのか、それともつくれない付属語なのか、活用があるのかないのかを復習しながら確認していきましょう。
動詞
事物の動きや存在を表す言葉が動詞です。自立語で、活用があり、言い切りの形がウ段で終わります。(例)勉強する、歌う
形容詞
事物の性質や状態を表す言葉が形容詞です。自立語で、活用があり、言い切りの形が「い」で終わる単語。(例)きれい、美しい、楽しい
形容動詞
形容詞と同じく、事物の性質や状態を表す言葉が形容動詞です。自立語で、活用があり、言い切りの形が、「だ、です」で終わる単語。(例)きれいだ、変だ
名詞
事物の名を表す単語が名詞です。自立語で、活用がなく、「が、は、も」などをつけて主語となる単語。(例)机、富士山、鉛筆
代名詞
事物の名を直接表さないで指し示す単語が代名詞です。自立語で、活用がなく、「が、は、も」などをつけて主語となる単語。(例)机、富士山、鉛筆
副詞
自立語で、活用がなく、主に連用修飾語になる単語。ときには体言や副詞も修飾します。(例)ゆっくり、いつも
連体詞
自立語で、活用がなく、連体修飾語になる単語。体言のみを修飾します。(例)大きな、いわゆる、あの、この
接続詞
自立語で、活用がなく、接続語になる単語。文と文、または、文節と文節をつなぐ働きをします。(例)だから、けれども、そして
感動詞
自立語で、活用がなく、独立語になる単語。感動、呼びかけ、応答、あいさつなどを表します。(例)はい、まあ、あら、おお
助詞
付属語で、活用がない単語。語と語の関係を示したり、意味を添えたりするはたらきがあります。(例)が、は
助動詞
付属語で、活用がある単語。体言や用言、その他の助動詞について意味を添えるはたらきをします。(例)た、です
以上が、中学国語文法、品詞の見分け方、単語の分類です。入試でも出題されるところでありながら、学習がおろさかにされがちなところで、差がつきやすいところでもあります。入試、実力テスト前などには、その用語とその内容を確認して臨みたいですね。
コメント