【高校入試作文対策】表・統計グラフの読みとり方

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高校入試小論文・作文「表・グラフの読みとり方」についてまとめています。

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表・グラフの読みとり方

頭に入れておいておきたいのは、グラフや表にも、課題文と同じように主張や指摘があるということだ。したがって、そうした主張や指摘を読み取ることを考える必要があります。

また、グラフや表が複数あるときも、全体で一つの事柄を言っていると考えるとよいでしょう。

たとえば、

  • 「グラフAでわかるように、~だ。同じことが、別の面から言えることが、グラフBからわかる」
  • 「グラフAでわかるように、~だが、それなのに、グラフBでわかるように、~になっている」
  • 「かつては、グラフAでわかるように~だった。しかし、現在はグラフBでわかるように、~になっている」

といったように、主張したいことを裏付けるためにグラフや表を複数用いていると感がられます。

大きな変化・差に気をつける

わざわざグラフや表が用意されていることは、何か気づいてほしいからです。特に入試や実力テストで使われるグラフや表は大きな変化や差のあるものを使用することで、それに気づいてもらうとします。気づいてもらいたいこと、つまり主張です。

<例>

耕作面積

耕作面積

たとえば、上のグラフから読み取れることは、

「日本は、フランスやアメリカ合衆国に比べると、一定面積の耕地に対する農業就業人口が多く、肥料の消費量も多いことから、一定面積の耕地からより多くの収穫を上げる集約農業の形態をとっていること」

ですね。さらには、「広大な土地がない日本が、知恵を絞って効率を上げていることを主張したい」のか、はたまた、農業就業者も減っている中、集約農業形態は好ましくないと主張したい」のかを論文からも読む必要が出てくるでしょう。

農業問題豆知識

農家の現在 農業の高年齢化が進む。

  • 戸数の減少と高年齢化…現在、農家戸数はかつての半分になり、主業農家が激減した。また、農業就業者人口の約60%が65歳以上である。
  • 農地…農地法制定以来、農業の大規模化には厳しい制限がある。販売農家の経営耕作地面積1戸当たりの 農業所得は非常に少ない。耕作放棄
    地をなくしていくことも課題。
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課題文の読みとり方

作文に、課題文がある場合、その課題文を読み取ったうえで作文を書くことが求められます。たまに課題文と直接関係のない小論文問題が出されることがありますが、それは例外です。課題文を読み取ったうえでの作文が求められる場合、課題文を正確に読み取れないと、得点を上げていくことは難しくなります。よく、「読み取れないと、どのくらい減点されるのか」と聞かれますが、もちろんです。減点どころから得点が難しくなります。 なので、課題文をしっかり読み取ることが絶対に必要になります。

  1. 問いに答える(題意に沿う)
  2. キーワードを探す
  3. 賛否を考える(立場を考える)
  4. 主張を見抜く(最も言いたいことを探す)

問いに答える

課題文を読み取れたら、問いにきちんと答えることを考える。だとえば、今の若者の『やさしさ」についてどう考えるかが問われているとしましょう。このような場合には、課題文の筆者の意見が正しいかどうか、それに賛成するかどうかを考えるのが一般的な論の進め方です。

キーワードを探す

正確に読み取るには、まずキーワードを探して、その文章が何を問題にしているのか、何について語っているのかをはっきりさせなくてはいけません。ほとんどの場合、文章中に何度も出てくる語句が、キーワードです。または、「課題文を読んで、~について論じなさい」という指示があった場合は、その「~」がキーワードと考えてよいです。キーワードがわかれば、何について考えようとしているのかがはっきりします。ただし、キーワードがわかりにくい言葉のときには、その意味をきちんと考える必要があります。

賛否を考える(立場を考える)

次に考えるのは、筆者の立場です。たとえば、その課題文で筆者が何に反対しているかなどです。反対する場合、ほとんどの文章は、「~とみんなは思っているが、そうではない。~なのだ」「人は、~と言っているが、 私は反対だ。~なのだ」などと語っている。このような言い 回しに着目して、何に反対しているかを考えることが大切です。

筆者の主張

そのうえで、筆者のいちばん言いたいことをはっきりさせる。ほとんどの場合、その文章が何に反対しているかを考えれば、筆者の言いたいことはわかってくるはずです。

中学国語
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この記事を書いた人
君島琴美

Examee編集長。このサイトでは、理科以外の教科を担当。基礎学習サイトPikuuのライターも務める。普段の学習塾では、数学、面接、総合型選抜対策の講座を受け持つ。エグゼクティブ講師として、数々の難関高校、難関大学への合格者を輩出している。

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