【中学公民】景気対策(財政政策と金融政策)のポイントまとめ

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中学公民の「景気変動の調整と景気対策」です。入試でも、よく出題されるところの1つで、「簡潔に説明せよ」など自分で記述しないといけない問題も少なくないので、記述の対策まできっちりしておきましょう。それでは、中学公民の「景気変動の調整と景気対策」です。

景気変動

景気変動(景気の循環)とは、好景気(好況)と不景気(不況)とが交互に繰り返されることです。資本主義経済は、景気変動を繰り返しながら発展してきました。

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恐慌の始まりと各国の対策

世界最初の恐慌は、イギリスではじまり、19世紀の同国でほぼ10年の周期で恐慌が発生していました。景気変動は、資本主義経済では、さけられないとされる現象ですが、今日では、世界の多くの国が景気対策(景気調整政策)に乗り出し、急激な不景気(恐慌)などはおこらないように努力しています。

好景気(好況)と不景気(不況)

状況 好景気(好況) 不景気(不況)
状態 経済活動が活発なるが、物価が上昇するインフレーション(インフレ)が進み、人々の生活を圧迫することもある。 企業の生産活動をふるわず、物価が下落するデフレーション(デフレ)が起こることもある。
対策 増税や公共事業を削減し景気を抑える。 減税や公共投資(公共事業への投資)を増やし、生産や消費の活動を活発にしようとする。
  • 景気変動(景気の循環)…不景気(不況)と好景気(好況)が交互に繰り返される。
  • 財政政策…政府が景気の状態に応じて財政支出の増加などの景気の波を調整する。景気の安定化を図る。

好景気(好況)の循環

①需要増→②モノやサービスが売れる→③企業の利益増→④企業の生産増→⑤雇用増→⑥家計の所得増→①に戻る

不景気(不況)の循環

①需要減→②モノやサービスが売れない→③企業の利益減→④企業の生産減→⑤雇用減→⑥家計の所得減→①に戻る

物価のインフレとデフレ

  • 物価のデフレーションとは、単に多くの商品の物価が、全体的に下がっていくことです。
  • 物価のインフレーションとは、単に多くの商品の物価が、全体的に上がっていくことです。

日本の景気

デフレと不景気は違います。 日本では、バブル崩壊後の不景気の時期が、デフレの時期とも重なったので、「デフレ不況」と言われましたが、けっして不況になると必ずデフレになるというわけでは、ありません。

スタグフレーション

景気がよくなくても物価がずっと上昇する傾向をいいます。スタグネーション(景気の停滞)とインフレーションを組み合わせてつくられた用語です。

金融政策

金融政策
日本銀行は、中央銀行として、物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資するため、通貨および金融の調節を行うこととされています(日本銀行法第1条、第2条)。調節にあたっては、公開市場操作(オペレーション)などの手段を用いて、長短金利の誘導や、資産の買入れ等を行っています。こうした中央銀行が行う通貨および金融の調節を「金融政策」といいます。

<具体策>
物価や景気を安定させるために、市場に流通させる資金の量を調整する。

  • 不景気の時…資金の流通量を増やす。
  • 好景気の時…資金の流通量減らす
  • 国債の売買(公開市場操作)、金利の上げ下げなどを行う。

公開市場操作とは

公開市場操作とは日本銀行が、有価証券(国債や株券など)の売買によって通貨量の調整を行う政策で、金融政策の中心です。

  • 売りオペレーション…通貨量を減らす政策で、景気をおさえるはたらきを持ちます。
  • 買いオペレーション…通貨量を増やす政策で、景気を活発にするはたらきを持ちます。

預金準備率操作とは

日本銀行が、一般金融機関に預金の一定割合を預けさせる準備預金の割合を上下あせて、通貨量を調整する政策です。支払い準備操作ともいいます。

近年の金融政策

日本銀行は 1990年以降、デフレからの脱却を図るため、ゼロ金利政策に加えて量的緩和政策をとってきた。量的緩和は、日銀の当座預金残高を増やすことを通じてマネーストックを拡大することである。金融緩和の弊害が今後出てくるとも言われています。

日本銀行

日本銀行は、政府が出資しているわが国の中央銀行です。一般の銀行と異なり。個人や一般企業とは取引せず、政府(国)や銀行のみと取引します。

日本銀行の役割

役割 内容
発券銀行 紙幣の日本銀行券(千円札、二千円札、五千円札、一万円札)を発行する。
銀行の銀行 一般の銀行に資金を貸し付ける。
政府の銀行 政府の資金の取扱いを行う。
管理通貨制度 法律に基づき、日本銀行が経済の動きに合わせて紙幣の発行量を調整する制度。

日本銀行は国の中央銀行として、日本の経済や、市中銀行などの金融機関の良好な運営を守る使命のもと、役割が存在します。国の金融の役割の中心を果たすことから「中央銀行」と呼ばれます。

日本銀行の仕事

  • 銀行券(お札)の発行・流通・管理
  • 決済に関するサービスの提供
  • 金融政策の運営
  • 金融システムの安定に向けた取り組み
  • 国の事務の取り扱い、対政府取引に関する業務
  • 国際業務

貨幣(通貨)

市場における商品の売買に使用されます。貨幣は、円、ドルなどの単位でしめします。円やドルは、国や地域によって定められた単位で、日々、その価値(相場)は変動します。

  • 現金通貨…日本銀行券(紙幣)と政府が発行する硬貨。
  • 預金通貨…普通預金と当座預金など。預金通貨は通貨全体の9割以上を占める。
暗号通貨
昨今では、ビットコインをはじめとした暗号通貨(仮想通貨)が利用されはじめています。国の中央銀行が通貨を発行しない、新しいタイプの通貨です。

金融

資金が不足している人に、資金に余裕がある人がお金を融通することです。債権は、お金を借りた時に、発行する証明書です。

  • 金利…資金の借り手が貸し手に支払う元金に対する利子(利息)の割合。
  • 金利のしくみ…資金の借り手が増えれば金利は上昇し、借り手が減れば金利は下落するという需給関係がある。また、借り手の信用度(返済能力)が高ければ金利は低下し、信用度が低ければ金利は上昇する。
  • 金融機関…銀行や信用金庫・信用組合・証券会社・保険会社・ノンバンクなど。

直接金融と間接金融

金融 直接金融 間接金融
内容 株式の発行して直接資金を集める 金融機関を通じて資金の貸し借りを行う
  • 直接金融…現金の所有者から直接資金を調達する。企業の株式・社債の発行による資金調達など。
  • 間接金融…所有者が銀行に預けた現金を銀行が貸し出すなど、現金の所有者と借り手の間に仲介が入る。銀行による信用創造が起こる。

金融機関

銀行や保険会社など金融を仲立ちする機関。銀行は金融の仲立ちをする金融機関の代表。資金が不足している人と資金に余裕ある人の間で行われる資金の貸し借り。お金を借りた時に支払うお金や、お金を借りた時に受け取るお金。利子率は元金に対する利子の比率。銀行の貸出比率は預金の利子率より高いため、その差が銀行の利潤となる。

株式の発行

株式会社が、株式を発行し、それと引き換えに資金を得ます。株式会社の中で最高の権力を持っている人は、「大株主」や「筆頭株主」と言われる人たちです。会社内での最高の権力者は、その会社の発行している「株式」を持っている「株主」という人たちの中で、その会社が発行している株式のうちの半分以上の株を持っている人たちです。

なぜなら、いわゆる「社長」を選ぶ会議が、株主総会であり、その総会で、ある株主が投票できる票の数は、その株主の所有する株式の数に比例するからです。
確認企業の種類

株式や債券の売買では、出資者と企業の間に証券会社が亜飛り、売買を仲介します。

財政政策

主に国の財政の歳入や歳出を通じて総需要を管理し、経済に影響を及ぼす政策のこと。政府(国・地方公共団体)が収入(歳入)を得て、それを支出(歳出)する経済活動をしていくわけです。財政政策は、日本銀行の金融政策と並ぶ景気調整の2本柱です。
確認中学公民の「景気変動の調整と景気対策」

  • 歳入…政府の1年間の収入。税金(租税)が中心。
  • 予算…政府の1年間の収入と支出の計画。

例えば不景気のときに公共投資を行ったり減税をしたりなど、景気対策を折り込んで予算編成することが財政政策となります。

財政政策の機能

財政政策の機能には、3つのことが挙げられます。

  • 景気の調整…景気が過熱しているときは、財政支出や財政投融資を減らす。景気の後退時には、財政支出や財政投融資を増やす。
  • 所得の再分配…累進課税によって高額所得者から吸収した財政収入を、社会保障関係費などの支出によって低所得者に分配しています。
  • 資源配分の調整…私的な財と公共財(道路、学校、病院など)のバランスの整理をする役目があります。

安倍内閣の財政政策

一億総活躍社会の実現に向けて、「希望を生み出す強い経済」「夢をつむぐ子育て支援」「安心につながる社会保障」からなる「新・三本の矢」を一体的に推進。

具体的には

  • 名目GDP500兆円を戦後最大の600兆円に
  • 成長戦略を含む従来の三本の矢を強化
  • 結婚や出産等の希望が満たされることにより希望出生率1.8がかなう社会の実現へ
  • 待機児童解消、幼児教育の無償化の拡大(多子世帯への重点的な支援)
  • 介護離職者数をゼロに
  • 多様な介護基盤の整備、介護休業等を取得しやすい職場環境整備
  • 「生涯現役社会」の構築

などを挙げています。

まとめ

➊財政政策は、政府が景気の状態に応じて財政支出の増加などの景気の波を調整し、景気の安定化を図る。
➋金融政策は、物価や景気を安定させるために、市場に流通させる資金の量を調整します。
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