【中3数学】3学期学年末テスト対策問題(解答付き)です。3学期の学年末テストは、中学3年間の総まとめとなる大切な試験です。特に今回の範囲である「三平方の定理」と「標本調査」は、高校数学にもつながる重要単元のため、しっかりと理解し、確実に得点できるようにしておきましょう。三平方の定理では、直角三角形の辺の長さを求める基本問題から、座標平面や応用問題まで幅広く出題されます。標本調査では、データの集め方や分析の方法を正しく理解し、統計的な考え方を身につけることが重要です。
この記事では、試験によく出る問題を厳選し、効率的に復習できる対策問題を紹介します。繰り返し解いて実力をつけ、学年最後のテストでしっかりと成果を出しましょう!
学年 | 1学期中間 | 1学期期末 | 2学期中間 | 2学期期末 | 3学期学年末 |
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中3数学 | 展開・因数分解 | 平方根・復習 | 二次方程式・復習 | 相似・二次関数② | 今回:三平方の定理・標本調査 |
【問題】3学期学年末テスト対策問題(中3数学)
【問1】下の図の直角三角形で、x値を求めよ。
【問2】次の問いに答えなさい。
- 2辺の長さが5cm、12cmの長方形の対角線の長さを求めなさい。
- 縦の長さが5cm、対角線の長さが11cmの長方形の横の長さを求めなさい。
【問3】次の長さを3辺とする三角形のうち。直角三角形はどれですか。数字で答えよ。
- 5cm、7cm、8cm
- 12cm、16cm、20cm
- 20cm、21cm、29cm
- 10cm、15cm、20cm
- 0.5cm、1.2cm、1.3cm
- √3cm、√6cm、3cm
【問4】次のような長さから3つ選んで三角形をつくります。このとき、直角三角形になる組を2組答えなさい。ただし、3つの長さは、左から短い順に並べなさい。
(長さ)2 3 4 √5 √7 √10
【問5】次の問いに答えなさい。
- 1辺が8cmの正方形の対角線の長さを求めなさい。
- 1辺が12cmの正三角形の高さを求めなさい。
【問6】それぞれxの値を求めなさい。
【問7】次の問いに答えなさい。
- 半径12cmの円Oで、中心Oからの距離が8cmである弦ABの長さを求めなさい。
- AB=AC=13cmの二等辺三角形△ABCがある。底辺であるBC=10cmのとき、この二等辺三角形の高さを求めなさい。
- 半径10cmの円Oで、中心との距離が8cmである弦ABの長さを求めなさい。
- 半径10cmの円Oで、弦CDの長さが8cmのとき、中心と弦CDの距離を求めなさい。
【問8】次の図で、直線ABは点Bを接点とする円Oの接線です。次の問いに答えなさい。
- △OABはどのような三角形か答えよ。
- 円Oの半径4cm、線分OAの長さを12cmとするとき、接線ABの長さを求めなさい。
【問9】下の図は、底面が1辺6cmの正方形で、側面が1辺6cmの正三角形である四角すいOABCDを示したものである。このとき、次の問いに答えよ。
(1)辺OAとねじれの位置にある辺をすべてあげよ。
(2)四角すいOABCDの表面積は何cm3か。
(3)四角すいOABCDの体積は何cm3か。
【問10】全数調査と標本調査次のア~エの調査のうち、全数調査よりも標本調査が適しているものをすべて選び、記号で答えなさい。
ア ある会社の社員の健康診断
イ ある川の水質検査
ウ ある中学校で行う進路希望調査
エ ある工場で生産した缶づめの品質検査
【問11】個数の推測袋の中に同じ大きさの赤玉と白玉が合わせて300個入っている。この袋の中から玉を14個取り出したところ、その中に白玉が5個ふくまれていた。300個の玉の中に、白玉は約何個ふくまれていたと考えられますか。四捨五入して、10個単位で答えなさい。
【ポイント】三平方の定理
直角三角形の直角をはさむ2辺の長さをa,b、斜辺の長さをcとすると、次の関係を成り立ちます。
a2+b2=c2
これが三平方の定理です。
直角三角形の辺の長さ
直角三角形の2辺の長さがわかっているとき。三平方の定理を使うと残りの辺の長さを求めることができます。対角線を斜辺とする直角三角形に、三平方の定理をあてはめる問題も多いです。
三平方の定理の逆
△ABCで、BC=a CA=b AB=cとすると、a2+b2=c2ならば、∠C=90°となります。
直角三角形を探す問題
3辺の辺をそれぞれ2乗して考えます。
<例>5cm、7cm、8cmの三角形は、直角三角形であるか。否か。
82=52+72が成立しないので、違う。
また、辺の長さが小数や無理数であっても、a2+b2=c2が成り立てば、直角三角形です。
特別な角をもつ直角三角形
- 3つの角が45°、45°、90°である直角三角形の3辺の長さの割合(比)は、1:1:√2となります。
- 3つの角が30°、60°、90°である直角三角形の3辺の長さの割合(比)は、1:2:√3となります。
問題を解くうえでのポイント
- 直角三角形の2辺の長さがわかれば、三平方の定理を使って、残りの辺の長さを求めることができる。
- ただし、特別な角をもつ直角三角形の辺の比は、決まっているので、比例式を利用。
- 正方形の対角線を引くと直角二等辺三角形や正三角形は、それぞれ45°、60°があるので、特別な角をもつ直角三角形の辺の比を利用。
弦や接線の長さ
- 円の中心から弦にひいた垂線は、弦の中点を通ります。(上の左の図)
- 円外の1点から円にひいた接線は、その接点を通る半径と垂直になります。(上の右の図)
二等辺三角形と円
円の中心Oと弦の両端を結ぶと二等辺三角形となります。(半径はどこも同じ長さですね。)
二等辺三角形の頂点から底辺に引いた垂線は、底辺を2等分します。(垂直二等分線になっています。)
- 中心Oを頂点をする二等辺三角形を利用する問題として、頻出します。
具体例を通して学ぶ
下の図のように、半径8cmの円Oで、中心Oからの距離が6cmである弦ABの長さをも求めよ。
解説
- 左側にできた直角三角形に注目して、残りの1辺を三平方の定理を利用して求めます。(特別な直角三角形の比3:4:5を使用しても可)
- 求めたい長さをxとすると。x2+62=102 よってx=8 (3:5=6:xでも可)
- 円の中心から弦にひいた垂線は、弦の中点を通るので、先ほどの長さを倍にして、8×2=16cmとなります。
【解答】3学期学年末テスト対策問題(中3数学)の解答
【問1】(1)10 (2)6√3
【問2】(1)13 (2)4√6
【問3】2、3、5、6
【問4】(2、√5、3) (√7、3、4)
【問5】(1)8√2 (2)6√3
【問6】(1)4√2 (2)4√3 (3)3√3
【問7】
- 8√5cm
- 12cm
- 12cm
- 2√21cm
【問8】
- 直角三角形
- 8√2cm
【問9】
(1)辺BC、辺CD
(2)36+36√3
(3)36√2
【問10】イ、エ
イ…川を流れる水すべてを検査することは不可能なので、部分的に水を採取し、標本調査を行う。
ウ…生徒全員の希望進路を把握する必要があるので、全数調査を行う。
エ…すべての缶づめの品質を検査すると、出荷できる商品がなくなってしまうので、標本調査を行う。
【問11】約110個
これを母集団における白玉の割合と等しいとみなすと、母集団にふくまれる白玉の個数は、300×5/14=107.1…
よって、約110個。
入試では、複雑な図形の中で、その特別な角をもつ直角三角形を探したり、問題の条件を読む中で、角度を知り、「特別な角をもつ直角三角形の辺の比」を使用させたりさせる問題が多いです。演習を重ね、習得しましょう。ただし、どの都道府県でも大問1にあるような小問集合の問題には、今回のような分かり切った状態で出題され、「特別な角をもつ直角三角形の辺の比」を使わせる問題も出題されるケースもあります。そのときは、しっかり得点していくことが大切となります。
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