冬にドアノブに触れた瞬間に感じる「バチッ」という静電気。
この身近な現象の裏には、中2理科で学ぶ静電気のしくみがしっかりと関係しています。
静電気の単元では、「なぜ物体が電気を帯びるのか」「+と-の電気はどのように移動するのか」など、しくみを理解していないと解けない問題が多く出題されます。
暗記だけで覚えてしまうと、理由を問う問題や図を使った問題でつまずきやすいのが特徴です。
この記事では、
中2理科「静電気のしくみ」の重要ポイントを中心に、
・帯電の基本的な考え方
・電子の移動のしくみ
・テストでよく問われる視点
を、イメージしやすく整理しています。
「なぜそうなるのか」が理解できるようになるので、定期テスト対策はもちろん、入試につながる基礎固めにも役立ちます。
静電気のしくみ
静電気とは、電流が流れにくい物質である絶縁体どうしを摩擦することで生じる電気です。こすり合わせる、つまり摩擦を起こすことで、電子という-の電気を帯びた粒子が移動することで生じます。
下の図のように、2種類の物質を用意します。静電気が発生する前は、物質の中にあるプラスの電気を帯びた粒子と、マイナスの電気を帯びた粒子が同じ数ずつあります。ということは、物質全体で、どちらも電気を帯びていない状態です。

この2種類の物質をこすり合わせる、摩擦させると、次の図のように、マイナスの電気を帯びた粒子である電子が、一方の物質から他方の物質に移動します。

マイナスの電気を帯びた粒子「電子」が移動することで、電子が出ていった方の物質は、プラスの粒子の方が多い状態になり、全体的にプラスの電気を帯びます。一方、マイナスの電気を帯びた粒子「電子」がくっついた方の物質は、マイナスの粒子である電子の方が多い状態になります。
このように、摩擦により物質が電気を帯びる現象を「静電気」と呼ぶのです。
引きつけ合う・しりぞけ合う力
摩擦したものどうしは、上の図のように、プラスとマイナスの異なる種類の電気を帯びます。異なる種類の電気を帯びると、物質どうしの間に「引き合う力」が発生します。下敷きを髪の毛にこすり付け、ゆっくり離すと、髪が下敷きにくっつくのはこのためです。
帯びる電気の種類によって、引きあったり、しりぞけ合ったりします。
- プラス(+)とプラス(+)→しりぞけ合う
- プラス(+)とマイナス(ー)→引き合う
- マイナス(ー)とマイナス(ー)→しりぞけ合う
放電
摩擦によって静電気が生じると、一方の物質にマイナスの電気を帯びた粒子「電子」がたまります。上の図で言うと、ストローに電子がたまっている状態です。このストローを指でそっと触れてみると、たまっていた電子が一気に指に向かって流れ込んできます。この現象を放電といいます。
つまり、電流の正体は電子の流れだということがこれで分かるのです。
コメント
電流が流れる向きと電子が移動する向きは逆になります。
・電流 +極から-極
・電子 -極から+極
「真空放電」のページに詳しい内容を追加しています。
是非参考にしてみてください!