国の領域(領土・領海・領空)の比較と違いです。北朝鮮のミサイルのニュースやロシアや韓国の占拠(領土問題)などで国の領域に関しても今後、出題が増加することが予想されるので、しっかりおさえておきたいところです。また、漁業と絡んで、領海については、これまでも出題が多かいです。それでは、国の領域(領土・領海・領空)の比較と違いをみていきましょう。
領土・領海・領空
領域 | 領土 | 領域 | 領空 |
---|---|---|---|
内容 | 国家の主権が及ぶ陸地 | 沿岸より一定の範囲。 | 領土と領海の上空。 |
注意 | 12海里(約22キロ)以内が定着 | 一般的に大気圏内 |
領土
現在では公海を除くとほとんどすべていずれかの国家の領域となっており,無主地は存在しない。ただし南極地域は南極条約により,各国の領有権の主張が凍結されているので,特定の国家の領域とはなっていない。
領海
1982年,領海の幅員を初めて国際的に 12海里までと規定する国連海洋法条約が採択された。日本も1977年に領海法を制定して,特定海域を除いて領海の幅員を12海里としている。
経済水域
領海の外側の沿岸から200海里までの水域。水域内の漁業資源や鉱産資源の権利は沿岸国にある。
領海の外側の沿岸から200海里までの水域。水域内の漁業資源や鉱産資源の権利は沿岸国にある。
- 公海自由の原則…経済水域の外側の公海はどこの船や漁船も自由に航行や創業ができる。
- 国際法…国と国とか結ぶ条約や長い間の慣行が法となった国際慣習法など国際社会のルール(決まり)。主権を尊重し合っていくために各国は国際法を尊重し国際協調を維持向上させることが求められる。
領空
国家は領空に対して完全かつ排他的な主権を有する。高度については特に制限はないが、宇宙は特定の国家の主権に服さない自由な国際的空間とされる。
国家の成立
国際社会は、多くの主権国家の調和の上に成立している。現在、世界には190以上の国家がある。各国は政治・経済・文化などで結びつきながら発展を図っている。こうした結びつきによってつくられている社会を国際社会という。ヨーロッパに生まれた近代国家の間では、戦争後の処理をめぐって国際交渉(国家間の交渉)が行われるようになり、 外交使節の交換も行われ始めた。1648年のウェストファリア会議以後、国際社会の体制が成立した。 17~18世紀の市民革命によって絶対主義国家が倒れ、各国の交流も活発になって国際社会は拡大した。
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