【中学歴史】日本の貿易史まとめとポイント

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中学歴史で学習する貿易に焦点を絞って学習します。日本の歴史を振り返ると、さまざまな時代で海外との貿易が重要な役割を果たしてきたことが分かります。古代から現代にかけて、貿易の相手国や取引された品物、そしてその背景にある時代の特徴には大きな変化がありました。このブログ記事では、中学生のみなさんがテストや受験で役立つように、日本の貿易史のポイントをわかりやすくまとめて解説します。どの時代にも隠された「つながり」を発見しながら、一緒に楽しく学びましょう!

当時の歴史背景も探りながら、輸出品目や輸入品目など特徴をとらえましょう。入試やテストに出るポイントも押さえます。
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日本の貿易史まとめ

時代 主な特徴と貿易の相手国 主な貿易品 備考
古墳時代 中国(魏、晋)や朝鮮半島と交流 鉄器、絹、鏡、土器 倭国として朝鮮半島との関係が深い
飛鳥・奈良時代 唐(中国)や新羅(朝鮮半島)との貿易 絹織物、陶磁器、仏教関連品 遣唐使を派遣し、文化や技術を学ぶ
平安時代 唐との貿易減少、宋(中国)が台頭 香木、絹、陶磁器 民間貿易が中心となる
鎌倉時代 宋や元(中国)との貿易活発化 銅、硫黄、刀剣、絹 宋銭(銅銭)が流通し、経済が活性化
室町時代 明(中国)との勘合貿易開始 銅、硫黄、刀剣、絹、陶磁器 海賊行為防止のため、勘合符が必要
戦国時代 ポルトガルやスペインとの南蛮貿易 鉄砲、火薬、絹、銀 キリスト教の伝来や鉄砲の普及が進む
江戸時代 鎖国政策で貿易を限定(長崎出島) 銀、銅、陶磁器、絹、香辛料 オランダ、中国との貿易が中心
明治時代 開国後、欧米との貿易拡大 生糸、茶、綿織物、機械類 産業革命により輸出入品が多様化
現代 グローバル化で貿易相手国が多様化 自動車、機械、電気製品、食品 貿易黒字国としての地位を確立

日本の貿易の歴史は、主に弥生時代の後期から始まっていますが、特に入試やテストで出題される、平安時代後期の日宋貿易からポイントまとめていきます。

  • 日宋貿易…平安時代末期~鎌倉時代
  • 日明貿易(勘合貿易)…室町時代
  • 南蛮貿易…安土桃山時代
  • 朱印船貿易…江戸時代

日宋貿易

日宋貿易は、平安時代の末期に力があった平清盛が行った貿易です。当時の中国の王朝が宋だったため、日宋貿易と名前が付けられています。現在の兵庫県神戸市にあたる大輪田泊(おおわだのとまり)で貿易が行われました。

当時の中国から輸入された品物は唐物と呼ばれ、非常に重宝されていたようです。日本からは砂金や、火薬の原料となる硫黄などが輸出されているのがポイントです。日宋貿易は、そのまま鎌倉時代まで続きます。

  • 輸出品目、水銀、硫黄、漆器、刀剣
  • 輸入品目宋銭、陶磁器、香料、書籍、薬品

日明貿易(勘合貿易)

日明貿易は、室町幕府三代将軍である足利義満によって行われた貿易です。明が日本に対して、当時の海賊である倭寇の取り締りを求めたため、足利義満は倭寇と正式な貿易船とを区別するため、勘合を用いて貿易をはじめました。そのため、日明貿易は別名、勘合貿易ともいいます。

  • 輸出品目、硫黄、刀剣、漆器
  • 輸入品目銅銭生糸、絹織物、陶磁器

その他のポイントは下の通りです。

  • …元が衰えると、漢民族がモンゴル民族を追い出して明を建てた。
  • 倭寇…中国周辺の海にあらわれた海賊。
  • 勘合…正式な貿易船がもたされた合札のこと。倭寇の船ではないことを表す証明書。
  • 朝鮮国…1392年、朝鮮半島で高麗を倒して建国された。日本と貿易を行った。ハングルが作られた。
  • 琉球王国…現在の沖縄県。日本・中国・東南アジアなどとの中継貿易を繁栄した。
  • アイヌ民族…現在の北海道にあたる蝦夷地にもどから住んでいた人々。漁業や狩り、交易を行う生活をしていた。

南蛮貿易

戦国時代から安土桃山時代に行われた貿易で、主に南蛮人(ポルトガル人・スペイン人)との貿易になります。南蛮貿易は、平戸・長崎などの九州の港で行われました。日本は銀を輸出しているのがポイントで、輸入品目は生糸が代表例です。

  • 輸出品目、銅、刀剣、漆器
  • 輸入品目生糸、絹、鉄砲火薬

その他のポイントは次の通りです。

  • 鉄砲…1543年、種子島に漂着したポルトガル人が伝え、戦国大名が注目。
  • キリスト教…1549年、イエズス会宣教師フランシスコ・ザビエルが伝える。キリシタン(キリスト教徒)大名も出現。

キリスト教の拡大を恐れた幕府は、禁教と鎖国を行った。

朱印船貿易

朱印船貿易では、徳川家康朱印状を出し、東南アジアを中心に貿易が行われました。東南アジアの各地に日本町もできています。江戸時代の貿易の品目は、前期は南蛮貿易とさほど変わりませんが、後期になると、輸出品目に俵物などが登場します。輸入品目は、主に生糸ですが、後期になると綿織物や毛織物、砂糖の割合が増えてきます。

  • 輸出品目、硫黄、刀剣、俵物
  • 輸入品目生糸、絹織物、綿織物毛織物砂糖

この時代のその他のポイントは、以下の通りです。

  • 禁教令…キリスト教信仰を禁止。
  • 島原・天草一揆…キリスト教徒の一揆。
  • 鎖国…ポルトガル人を追放。オランダ商館を長崎の出島に移す。中国船・オランダ船以外との貿易を禁止。鎖国下の対外関係では、オランダ、中国以外とも交流。
  • 朝鮮と国交回復…朝鮮通信使の来日。対馬藩が窓口。
  • 琉球王国…沖縄県にあり、薩摩藩が支配。中国にも朝貢。
  • 蝦夷地…松前藩がアイヌの人々との交易を独占。

鎖国でも朝鮮、琉球、蝦夷地などとの交流が行われた。

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