中学歴史の飛鳥時代について学習します。飛鳥時代とは、飛鳥に都が起これた時代で、聖徳太子が活躍した時代だと覚えておきましょう。聖徳太子が活躍した時代から、大化の改新、律令国家の成立まで学習します。
飛鳥時代のポイント
飛鳥時代で最低限覚えるべき内容をまとめています。
隋・唐の中国統一・新羅の朝鮮半島統一
南北朝時代で荒れていた中国が、589年に隋によって統一されます。隋の皇帝は、長江と黄河を結ぶ大運河を建設したり、農民一人一人に農地を割り当てる均田制などを実施しています。
隋の2代皇帝である煬帝(ようだい)は、無理な土木工事などを強行しました。これに対し民衆の不満が募り隋は618年に滅び、唐が中国を統一します。唐は律令(りつりょう)を整え、中央集権政治を行います。都である長安(ちょうあん)を中心に栄えました。
朝鮮半島は、北部に高句麗、西部に百済、東部に新羅という国が勢力を争っていましたが、新羅が唐と結んで朝鮮半島を統一します。
このように、飛鳥時代には、中国や朝鮮半島で統一国家が生まれました。日本も中央集権政治を行い、強力な国家を形成しないと攻め滅ぼされる危険があったのです。
蘇我氏の台頭
6世紀になると、大和朝廷では有力な豪族たちが自分の力をのばそうとたがいに争いました。527年には筑紫(福岡県)の豪族である磐井が反乱をおこしましたが、 この反乱をしずめた大和(奈良県)の豪族物部氏が朝延で勢いをのばしました。これに対し、大和の豪族の蘇我氏は、朝鮮などからの渡来人を重く用い、新しい知識や技術を取り入れて勢いを強めました。587年、蘇我馬子は物部氏をほろぼし、やがて崇峻天皇も暗殺して、朝廷の政治を動かすようになります。
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