【中学歴史】江戸幕府のしくみ

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幕藩体制

幕府と藩が全国の土地と人民を支配するしくみを幕藩体制といいます。幕府が直接支配した領地を幕領、各大名が支配した領地とそのしくみをといいます。

この幕藩体制を支えたのが、江戸幕府のしくみです。将軍を補佐する役職の名前や、朝廷や西国の大名の監視機構などをしっかりと覚えましょう。

江戸幕府の職制

入試で狙われやすいのは、老中、大老、京都所司代、若年寄です。ここで、将軍に次ぐ、幕府№2を、鎌倉・室町・江戸で確認しておきます。

武家諸法度

江戸幕府の大名を統制するための決まりを武家諸法度といいます。2代将軍の徳川秀忠のときに出され、3代将軍の徳川家光のときに参勤交代の制度が追加されました。

武家諸法度(元和令1615年)
一 文武弓馬ノ道、専ラ相嗜ムベキ事。
一 諸国ノ居城修補ヲ為スト雖モ、必ズ言上スベシ。況ンヤ新儀ノ構営堅ク停止令ムル事。
一 …

武芸に励むことや、無断の城改築などを禁止しています。また、一国に一城しか置かれないようにもしています。

武家諸法度(寛永令1635年)
一 大名小名、在江戸交替、相定ル所也。毎歳夏四月中参勤致スベシ。…
一 …

参勤交代は、領地と江戸を大名が一年おきに往復する制度で、大名の大きな経済的負担となりました。江戸に人質として居住させられている妻子がいるために、拒否することはできませんでした。

よく出る記述!Q:参勤交代とはどのような制度か?
A:大名が1年おきに領地と江戸を往復させた制度。

また、天皇や公家の行動を規制するために、禁中並公家諸法度も出されています。このように、武家諸法度や禁中並公家諸法度などの制度を整え、大名や朝廷の力をおさえ、幕府権力の基礎が固められました。

大名の配置

大名は、徳川家の親戚かどうか、関ヶ原の戦い以前から徳川家の家来かどうかで、次の3つに分けられました。

  • 親藩…徳川将軍家の親戚
  • 譜代大名…関ケ原の戦い以前からの徳川家の家来
  • 外様大名…関ケ原の戦い以降に家来となった大名

関東や要地には親藩・譜代大名配置され、外様大名は、九州や中国・四国、東北など、江戸から遠い地に配置されています。

大名の配置 江戸時代

江戸時代の身分

豊臣秀吉が進めた兵農分離により定まった身分制度が、江戸時代ではより強いものになります。

  • 武士…名字・帯刀を許された支配身分。武士道を守る。
  • 町人…武士とともに城下町に住まわせられた。
  • 百姓…人口の約85%、五人組の制度で、年貢の納入などに連帯責任を負わされた。

特に、江戸幕府は百姓の年貢により経済が成り立っていたので、幕府は百姓に様々な制度をつくって生活を規制しています。

中学歴史
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この記事を書いた人
君島琴美

Examee編集長。このサイトでは、理科以外の教科を担当。基礎学習サイトPikuuのライターも務める。普段の学習塾では、数学、面接、総合型選抜対策の講座を受け持つ。エグゼクティブ講師として、数々の難関高校、難関大学への合格者を輩出している。

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