【中1理科】1学期期末テスト対策問題(解答付き)です。1学期も後半に入り、期末テストが近づいてきましたね。今回のテスト範囲では、植物の「花・葉・根・茎」のつくりが中心となります。植物はどの部分も重要な役割を持っており、それぞれの特徴や仕組みを理解することがポイントです。テストでは、花のつくり(おしべ・めしべなど)、葉、根や茎の構造と役割などがよく出題されます。図や表と一緒に覚えると、より理解しやすくなりますよ!
この記事では、テストに出やすい実際の問題・解答を用意しました。しっかり復習して、自信を持ってテストに挑みましょう!
学年 | 1学期中間 | 1学期期末 | 2学期中間 | 2学期期末 | 学年末 |
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中1 | 身近な生物 | 今回:様々な生物 | 身の回りの物質 | 光・音・力 | 火山・化石・地震・地層 |
中2 | 化学変化の種類 | 化学変化の実験 | 植物・動物のはたらき | 圧力・天気 | 電流・磁界・電磁誘導 |
中3 | 細胞分裂・遺伝 | イオン・中和 | 運動・仕事 | 天体・宇宙 | 自然と人間・食物連鎖 |
※試験範囲が異なるときは、上の表を参考に |
【問題】1学期期末テスト対策問題(中1理科)
【問1】下の図1はアブラナの花の断面を、図2はマツの花の一部を拡大して示したものである。これについて以下の問いに答えよ。
(1)図1のアブラナの花では、受粉後にBがCに変化する。
①受粉とはどのようなことか。簡潔に説明せよ。
②BとCの名称を答えよ。
(2)アブラナの花のように、BがAに包まれている植物を何というか。
(3)図1のアブラナの花のように、花弁が1枚1枚離れている植物を次の中から一つ選び、記号で答えよ。
ア ツツジ イ エンドウ ウ タンポポ エ ヒマワリ オ キク
(4)図2のマツのつくりで、雄花はDとEのどちらか。記号で答えよ。
(5)図2のaのつくりは、図1ではどれと同じか。A~Cの中から1つ選び記号で答えよ。
(6)マツの花粉は何によって運ばれ受粉するか。
(7)マツの花のつくりの特徴を、簡潔に答えよ。
(8)次の中から、マツの花と同じつくりの植物を1つ選び、記号で答えよ。
ア ツユクサ イ イヌワラビ ウ イチョウ エ サクラ オ ススキ
(9)アブラナやマツのように、花が咲き、種子をつくってふえる植物を何というか。
【問2】次の観察について、あとの問に答えなさい。
(1)観察①で、図1のような葉脈を何というか、名称を答えよ。また、図1の植物として適当なものを、次の中から1つ選び記号で答えよ。
ア ススキ イ イチョウ ウ ツバキ エ スギナ オ ツユクサ
(2)観察②では顕微鏡を使って観察を行った。次の文は、顕微鏡の操作について述べたものである。( A )~( D )にあてはまることばの組み合わせはどのようになるか。下のア~オの中から1つ選び、記号で答えよ。
A | B | C | D | |
ア | 近づけ | 広く | 明るく | 短く |
イ | 近づけ | せまく | 明るく | 長く |
ウ | 近づけ | せまく | 暗く | 短く |
エ | 遠ざけ | 広く | 明るく | 長く |
オ | 遠ざけ | せまく | 暗く | 短く |
(3)観察③で、スケッチされた葉の断面図である図2のア~エの名称をそれぞれ答えよ。
(4)図3は、図2のエの部分を葉の表面から見たものである。この穴の部分から空気中に出ていく物質として適当なものを、下のア~エの中から1つ選び、記号で答えよ。
ア 水、酸素、二酸化炭素 イ 養分、水、二酸化炭素
ウ 水蒸気、酸素、二酸化炭素 エ デンプン、二酸化炭素
(5)図3の穴では蒸散が行われている。蒸散とは何か、簡潔に答えよ。
【問3】下の図1はある植物の根の断面図で、図2は茎の断面図である。次の各問いに答えなさい。
(1)図1の根のつくりは、ある植物の根のつくりである。この植物は次のうちどの植物か。あてはまる植物を1つ選び、記号で答えよ。
ア トウモロコシ イ イヌワラビ ウ ホウセンカ エ ユリ オ アヤメ
(2)図1の根の断面図で、葉でできた養分が水に溶けやすい養分として移動している部分はAとBどちらか。記号とその名称を答えよ。
(3)(2)で選んだ部分は、図2の茎のつくりではア~ウのどこと同じか。
(4)図1のXは、若い根の先端付近に見られる細かい産毛のようなつくりである。このつくりの名称と、このつくりがあるおかげで、どのような利点があるのか簡潔に答えよ。
(5)図2は図1の植物の茎の断面図である。この植物を食紅入りの水差しに入れておいた場合、赤色に染まる部分はどこか。記号で1つ選べ。また、その部分はどのようなはたらきがあるか。この部分を通る物質名を2つ書いて答えよ。
【解答・解説】1学期期末テスト対策問題(中1理科)の解答
【問1】
(1)①花粉がめしべの柱頭につくこと。 ②B:胚珠 C:種子
受粉が行われると、子房が果実に、胚珠が種子になります。
(2)被子植物
アブラナのように胚珠が子房に包まれている植物を被子植物といいます。
(3)イ
離弁花を選ぶ問題ですが、合弁花を覚えてしまう方が手っ取り早いです。覚えるべき合弁花は、タンポポ、キク、ツツジ、ヒマワリ、アサガオ、になります。覚え方は「短気な辻ちゃんヒマな朝」で、「短(タンポポ)気(キク)な辻(ツツジ)ちゃんヒマ(ヒマワリ)な朝(アサガオ)」になります。
(4)E
マツのつくりで、先端にあるのが雌花で、根元の方に密集してついているのが雄花になります。
(5)B
図2のマツの花のつくりでaは胚珠になります。胚珠がむき出しになっているので裸子植物といいます。図1のアブラナでは、胚珠は子房に包まれたBになります。
(6)風
マツは風媒花で、風で運ばれやすいように空気袋がついており、さらさらとしています。
(7)子房がなく胚珠がむき出しになっている。
マツのような裸子植物は、子房がないため胚珠がむき出しになっています。
(8)ウ
試験や入試に登場する裸子植物は、以下のものを覚えておけば十分です。ヒノキ、イチョウ、ソテツ、スギ、マツ。覚え方は「裸になって、ヒノキ風呂に急ぎます」です。「裸(裸子植物)になって、ヒノキ(ヒノキ)風呂にい(イチョウ)そ(ソテツ)ぎ(スギ)ます(マツ)になります。」
(9)種子植物
花は種子をつくる器官です。したがって、アブラナやマツのように花が咲く植物を種子植物といいます。
【問2】
(1)名称:網状脈 記号:ウ
葉の維管束である葉脈が網の目のように走っているので網状脈となります。網状脈が見られる植物は双子葉類です。選択肢の植物で双子葉類になるのはツバキのみになります。
(2)オ
顕微鏡でピントを合わせる場合、対物レンズとプレパラートの接触を防ぐために、横から見ながら対物レンズとプレパラートを近づけ、その後に接眼レンズをのぞきながら、対物レンズとプレパラートを遠ざけピントを合わせます。
倍率を高倍率にすると、見える範囲はせまくなり、明るさは暗くなります。なので、しぼりで明るさを調節します。また、対物レンズは高倍率になるほど長さが長くなるので、対物レンズとプレパラートの距離は短くなります。
(3)ア:道管 イ:葉緑体 ウ:師管 エ:気孔
アとウの部分が葉の維管束である葉脈になります。葉脈の中で、葉の表側にある部分が道管で、葉の裏側にあるのが師管です。
(4)ウ
気孔は気体が出入りする穴です。光合成や呼吸で、酸素と二酸化炭素が出入りします。蒸散では水蒸気が出ていきます。
(5)根で吸収した水を気孔から水蒸気として空気中に放出すること。
植物は蒸散を行うことで、体温を調節します。また、蒸散を行うことで根での水の吸収が促進されます。
【問3】
(1)ウ
根のつくりが大きな主根と、そこから出る側根になっているので、この植物は双子葉類だとわかる。この中で双子葉類なのはホウセンカのみである。トウモロコシ、ユリ、アヤメは単子葉類でひげ根である。イヌワラビはシダ植物である。
(2)記号:A 名称:師管
根の断面図の場合、水や水に溶けた養分を通す道管は中心付近に位置しており、葉でできた養分が通る管は外側にある。
(3)イ
茎の断面図の場合も根と同様に、道管が内側、師管が外側に位置する。道管と師管を合わせた物質が移動する管の束を維管束という。
(4)名称:根毛 利点:表面積が大きくなり、水や水に溶けた無機養分を効率よく吸収できる。
根毛は、若い根の先端付近に見られる産毛のような細かい根のような作りである。主根と側根の側根と混同しないように気を付けてください。根毛は根の表面積を広げ、効率的に水分や無機養分を吸収できるつくりである。また、土から根を抜けにくくするというはたらきもある。
(5)記号:ウ はたらき:水や水に溶けた無機養分を通す。
茎の断面図で、維管束の内側が道管、外側が師管である。道管は、根で吸収した水や水に溶けた無機養分を通す管である。師管は葉でできた養分が通る管である。
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