雲のでき方に関する練習問題です。フラスコの実験、自然界での雲のでき方が理解できている確認しましょう。
雲のでき方の確認問題
- 丸底フラスコを使って雲のでき方の実験をするとき、フラスコ内に線香の煙を入れておく理由を答えなさい。
- 丸底フラスコを使って雲のでき方の実験をするとき、注射器のピストンをどうしたときフラスコ内が白くくもるか。
- 丸底フラスコ内が白くくもったとき、フラスコ内の気圧はどうなっているか。
- 丸底フラスコ内が白くくもったとき、空気の体積はどうなっているか。
- 丸底フラスコ内が白くくもったとき、空気の気温はどうなっているか。
- 丸底フラスコ内が白くくもったとき、フラスコ内の湿度は何%になっているか。
- 自然界で雲ができるとき、何気流が生じているか。
- 空気が上昇すると気圧がどうなるか。
- 雲ができるのは低気圧と高気圧のどちらか。
解答
- 水蒸気が水滴になるときの凝結核になるから。
- (強く)引いたとき。
- 下がっている。(小さくなっている。)
- 大きくなっている。(増加している。)
- 下がっている。
- 100%
- 上昇気流
- 下がる(低くなる)
- 低気圧
【練習問題】雲のでき方
下図のような装置をつくり、丸底フラスコに少量の水と線香の煙を入れ、大型の注射器のピストンをすばやく押したり引いたりして、フラスコの中のようすを観察した。次の各問いに答えよ。
(1)ピストンをすばやく引くと、フラスコ内が白くくもった。このときフラスコ内に何が生じているか。
(2)フラスコの中に少量の水を入れる理由を答えよ。
(3)フラスコの中に線香の煙を入れる理由を答えよ。
(4)ピストンを強く引いたときどのような変化が生じているか。次の文の( )に適する語を記入せよ。
(5)この実験と同じような原理で自然界でも雲ができる。自然界で雲ができるには上昇気流と下降気流のどちらが生じないといけないとわかるか。
(6)この後、ピストンを強く押すと、フラスコ内にはどのような変化が生じるか。
【解答・解説】雲のでき方
(1)水滴(水)
ガラスなどが白くくもっているとき、水蒸気が凝結して水滴がついています。
・ガラスが白くくもった→水滴が生じた!
(2)フラスコ内の湿度をあげるため。
水蒸気を補い、ある程度湿度が高い状態にしないと雲ができません。
(3)水蒸気が水滴になるときの凝結核をつくるため。
水蒸気が凝結し、水滴になるには、水滴ができる中心(凝結核)が必要です。
(4)①下が ②膨張 ③下が ④露点 ⑤凝結
気圧が下がる→空気が膨張する→気温が下がる→露点に達する→水蒸気が凝結し水滴になる。
❶フラスコ内の気圧が下がる。
❷フラスコ内の空気が膨張する。(空気の体積が大きくなる)
❸フラスコ内の気温が下がる。
❹フラスコ内の温度が露点に達する。
❺水蒸気が水滴(雲)に変わる。
(5)上昇気流
気圧が下がるためには、空気が上昇しないといけません。なので、上昇気流が生じているところでは雲が多く発生します。

(6)くもりが消える。
ピストンを強く押すと、気圧が上昇して空気が圧縮され、気温が上昇して水滴が水蒸気にかわります。そのため、フラスコ内のくもりが消えるのです。
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